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恋愛短編小説 「隣の彼女」


僕の隣の席には、ミツキが座っている。彼女の存在は、僕の日々を明るくしてくれる光のようなものだ。でも、話しかけるのはいつも業務連絡だけ。彼女の笑顔一つに、どれだけ心が動くことか。

今日、ふと勇気を出して、ランチに誘ってみた。「ミツキさん、お昼、一緒にどうですか?」彼女が驚いた顔をした後、優しく笑ってくれたのが忘れられない。「いいですね、行きましょう」

その一歩が、全てを変えた気がする。僕たちは近くのカフェでランチを共にし、初めてプライベートの話をたくさんした。彼女の好きな本や、趣味の映画について。彼女の話を聞いていると、時間が過ぎるのを忘れてしまう。

この小さな勇気が、いつか大きな幸せへと繋がるのかもしれないと思うと、胸が高鳴る。明日もまた、彼女に話しかけよう。それが僕の小さな日課になりつつある。




時間を割いてくれてありがとうございました。

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