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「特技:人間関係」の人たち・その1

尊敬します。特技:人間関係、の人たち。
わたしはすぐ感情が顔に出てしまうし、イヤな人とは付き合いたくないと思ってしまう。(ふつうそうか)
「人の悩みはほぼ人間関係」と云われているこの世の中で、そんな難題をスルスルとスルーしていく人に、今までふたり、出会いました。
ダンナと、かよちゃんです。(だれやねん)

ひとまずかよちゃんの話は置いといて、ダンナから。

ウチのダンナは中肉中背のサラリーマン。
昔はさわやかと言われる部類でしたが、最近はインド人みたいになってきました。
加齢とともに、彫りが深くなるタイプだったようです。

閑話休題!

某商社で営業をしているのですが、社外営業よりも社内営業が大事なんじゃないかと言われるこの世界。(※参照→半沢直樹)
そんな中、大してしごとができるわけでもないのに(←失礼)どうやらトントン拍子に出世している様子のダンナさん。
(本人はしごとがキライなので、意思には反しているらしい)(やる気もない)
わたしはこれを「人柄出世」と呼んでいます。

こう聞くといかにも善人そうな感じがするけど、そういうわけではありません。むしろ逆。

ものすごくイヤな上司がいたときの話をします。

その上司は高圧的で、口を開けば自分の自慢話か、人の悪口。
部下にはネチネチネチネチと嫌味で口撃。
とにかくみーんなに嫌われていました。

ダンナの同僚も、その上司といっしょにいるのは「10分で限界だ」と。
なんなら「いっそ殴って辞めようかと思う」とまで言う。

しかし、ダンナはそんな上司と2時間、平気で飲みにいけちゃうのです。

飲みから平然とした顔で帰ってきたダンナを心底不思議に思い、
「そんな上司と過ごす2時間、ツラくない?」
と聞いてみました。
すると。
「まやこさん、全然わかってないね」
と言ったあとに、おそろしい答えが返ってきたのです。

「オレはその2時間、(この人、なんでこんなにクソなのかな?)と、背景を考察してたのしむ」
「たのしんじゃえばいーんだよ」

ヤバイヤバイ!ウチのダンナ、けっこうヤバい人でした。
まぁつまりは、
どんな家庭で育ったのかな?兄弟いるのかな?
とか、
どういう出来事があれば、こんなクズな性格になるのかな?
とかを、会話の中で探り、自分の中で推理することを楽しんでいるらしいのだ。

で、この上司は、だれにも飲みにいってもらえないから、結果ダンナのことが大好きになる。
表面上は「そうですか」「すごいっすねー」しか言ってないわけだし。
「あいつはオレが育てた」
「あいつはオレの右腕だ」
と各方面で吹聴するようになり、それに対しても平気な顔をしているダンナ。
「勝手なこと言われて、腹立たない?」
「育ててもらったわけじゃないのに」
と聞いたときも、
「ぜーんぜん。言わせときゃいーんだよ」
「身近な人は、わかってくれてるし」
「否定しても、いいことなんかひとつもないからね」
と、至って冷静なのです。

やたらと男尊女卑な発言をする人がいたときには、
「この人、こんなに女性を下に見た発言ばっかりするってことは、深く女性と関わったことがないんだな」
と考え、つまりはシロウト童貞だな、という答えを導き出したらしい。
しかし後日、その人は結婚して子供もいることが判明し、
「オレもまだまだだなぁ」
と言っていた。
考察はするけど、決して当たるわけではないのね。

テレ東の元プロデューサー、佐久間さんの本を読んだんですけど、基本的な性格がそっくりでした。

・なんでもおもしろがろうとする性質
・元が穏やかでキレにくい
・そもそも人にまったく期待しない
・結果、面倒くさい人担当になる

佐久間さんから「やる気」をごっそり抜き取ったのが、ウチのダンナです。
本読んでて、「あれ?この人、知ってんな」て、思った。

ダンナの世渡り術。
ここに書いたのは氷山の一角で、いろいろとスゴイんですよね。(ヤバイとも言う)
わたしからしたら、
「講演でもやったら?」
というレベルなのですが、
「そういうのは全部、まやこさんがやって」
と言います。
そうだそうだ。この人、やる気ないんだった。

次回はかよちゃんの話をします。
(だからだれやねん、という)
わたしが高校生のときに、バイト先で知り合った後輩です。
この子もスゴかった。↓

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