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【開催報告】対面イベント「お金と社会の話をしよう」

5月21日 (日) 、大隈塾コミュニティ対面イベント「お金と社会の話をしよう」を開催しました。

ゲストは『お金のむこうに人がいる』著者の田内学さんと、大隈塾創始者の田原総一朗さん。モデレーターをコミュニティスタッフの田中渉悟が務めました。

溜池山王のコワーキングスペース「KIC」で開催しました!
40名ちかい大入り満員でした。

お金とは何か

この日は「お金の話」ではなく、「お金ってそもそも何のためにあるんだっけ?」という根本にあるところを、みなさんで話し合いました。

田内さんのご著書が『お金のむこうに人がいる』(ダイヤモンド社)というタイトルで、その中で「人中心の経済」を提唱されています。

お金はたしかに社会で人に助けてもらう(働いてもらう)ために必要だけど、われわれはお金のために生きているわけでもなく、お金を食べて生きているわけでもありません。

だけど「老後2000万円」とか「投資教育」のような「自分が生き残るため」のお金ばかりに目を向けたら、社会全体が沈んでしまう。

とりわけ日本のような少子化・高齢化・食料も資源も外国に頼りまくりな国ではなおさらです。

だったら何が必要?ということをみなさんと考え合いました。

ゲストの田内学さん
身近な例を引き合いに「お金」とは何かをシンプルに考えさせてくれます。
ジャーナリストとして世相を斬ってきた田原さんとお金のプロ・田内さんのトーク

お金を身近に考えるための9つの話

田内さんの話がおもしろいのは「いかに専門用語を使わないか」「いかに日常的なテーマからお金のことを考えてもらうか」にとてつもないこだわりと思いを込めてお話されるところです。

この日は「お金を身近に考えるための9つの話」をスライドに映し、参加者さんと相互に対話形式で会を進行していただきました。

お金を身近に考えるための9つの話

途中クイズを混ぜたり、BTSの話をしたりと、参加者さんも熱心にうなずかれながら聞いてメモを取られている方が多く、手を挙げて発言される方もたくさんいらっしゃいました。

田原さんも「朝生」のように熱い話しぶりで盛り上げてくださり、客席が大いに沸く場面もありました。

「9つの話」の元ネタは田内さんのnote記事にも書かれていますので、ぜひご覧になってください。

「われわれ」をどうやって取り戻すか

田内さんが今回のイベントで参加者さんに考えてほしかったテーマに「われわれ」意識をどうやって取り戻すのか、という問いがありました。

今回のテーマを「お金の話」ではなく「お金と社会の話」にした所以もそこにあります。

「一つの国」という大きな財布の中でのお金の移動の場合、国民という「われわれ」を構成する人たちがともに助け合って(働き合って)生きていくことで、お金が移動して、経済が成立します。

「われわれ」にはない必要なものは、外の世界から買うしかありません。日本の場合は食料も資源も大半を外に頼っています。

「われわれ」と「外部世界」のイメージ

そんな中で、日本という「われわれ」を構成する人たちがどんどんいなくなったらどうなるか?

働いてくれる人が減っていくと、たとえ「老後に2000万円必要」と言われても、そのお金を使って働いてくれる人がいないと意味がありません。

「お金さえあればいい」という発想についなりがちですが、「お金」自体は万能ではなく、あくまでお金使って誰に働いてもらうのか、どこにお金を流すのか、を社会全体で考えることが必要なのです。

その詳細は社会学者の宮台真司さんとジャーナリストの神保哲生さんがされている「ビデオニュース」をぜひご覧ください。田内さんは「経世済民オイコノミア」という自身の番組も持たれています。


参加者さんの声

単純に一消費者として、日々のちょっとした支出にしても、「私たちの社会のために」を少し意識するだけで世の中の見え方が変わる気がしました。
生命保険会社の立場としてはいつもお客様に「お金をいつ、誰に、何のために残したいのかが一番大事ですよ」という話をしています。家族への思いにフォーカスする一方で、「私たち=社会」という観点が不足していると反省しております。

金融業・女性・30代

田内さんのお話しの視点が面白く、なるほどと頷くことばかり。田原さんはお元気でうれしい。田内さんとの掛け合いが絶妙でよかったです。

コンサル・男性・50代

心から行ってよかったと思うくらい、有意義な時間でした。

メーカー・男性・20代

40名ちかい方にご参加いただき、たいへん盛り上がりました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

最後はみんなで「総一朗ポーズ」!

ゲストプロフィール

田内学さん

田内さんのご著書『お金のむこうに人がいる』(ダイヤモンド社)

1978年生まれ。灘高校、東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了。
在学中に国際大学対抗プログラミングコンテストアジア大会入賞。
卒業後はゴールドマン・サックス証券株式会社にてトレーディングに従事。
退職後は中高生への金融教育の講演活動やマンガ『ドラゴン桜』の監修など幅広く活躍中。
著書の『お金のむこうに人がいる』が9刷されるほど話題に。
テレビ朝日系列『朝まで生テレビ』、NewsPicks、日経テレ東大学など
メディア出演も多数。

▼田内学さんInstagram

▼田内学さんTwitter


▼著書『お金のむこうに人がいる』


田原総一朗さん

大隈塾創始者・田原総一朗さん(右)とスタッフ・田中渉悟

1934年滋賀県彦根市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。
岩波映画、東京12チャンネル(現テレビ東京)を経てフリーに。
テレビマン時代から「他の局が出来ないような」過激なドキュメンタリーを制作し、台頭する。
1987年に始まった『朝まで生テレビ!』では、現在に至るまで司会を務めている。「ちょっと待って!」「○○って知ってる?」「めちゃくちゃになっちゃった!」といった独特の言い回しと、白熱した司会ぶりで有名。
2002年に早稲田大学で始まった次世代リーダー育成塾「大隈塾」の創始者。

Photo by 西原 大智 on Behance

上智大学4年生。国立にある「スナック水中」のスタッフの傍ら、カメラマンとしても活躍中。


大隈塾コミュニティの今後のイベント日程

【アウトドア】田んぼの草取り& 「つくって食べようハーブ料理」

日時:6月4日(日)10:00〜14:00
場所:秋庭農園(茨城県古河市)
参加費:草取り1,000円(小学生以下無料)、つくって食べようハーブ料理3,000円(小学生以下1,500円)、テントサウナ1,000円

▼詳細・参加お申込みはこちら


【対面企画】
44歳2児の母、完全無所属で挑む―2023年東京都北区長選挙激闘記―

日時:6月25日(日)14:00~15:30
会場:KIC(溜池山王)
   https://kic-keizaikai.co.jp/
会費:一般 2000円
   学生 1000円
   プレミアム会員 0円

▼詳細・参加お申込みはこちら


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