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TREES 03

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①きっかけは曽我部さん
②STUDIO MOVE 誕生秘話
③+MOVE
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>最後に今後の展開についてお聞かせください。

◎齋藤
拠点を増やしていきたいです。
今はスマホでどこにいても簡単に色んな人とやり取りができる時代で、使わない手はないと思っています。地球と時間をうまいこと使いこなして世界中に拠点 と仲間をつくって同時多発的に面白いプロジェクトを仕掛けていきたいです。世界中に拠点と仲間ができて、そこを訪ねて移動するだけでめっちゃ楽しいじゃないですか!僕の人生のテーマは「生きる」 なんで(笑)あと、僕も中尾さんも自分の名前を押し出したいタイプではないし、コラボする際も STUDIO MOVE という名前はリストの最後に加えてもらえたらそれでいいなと思っています。

>どういうことですか?

◎中尾
僕たちはそれを「+MOVE」と呼んでいるのですが、各拠点の仲間とコラボしていく際に、連名の最後に「+MOVE」を加えてもらえたらそれくらいがいいなと思っていて、先頭でなくても中心でなくてもいい。それよりも世界中の面白いプロジェクトに関わっていきたいし、一緒に楽しみたいと思っています。「+MOVE」で京都の OHArchitecture と一緒にプロポに出したり、明日から行くのですが、熊本南阿蘇村の別荘のプロジェクトなどもそうやって進めています。 もしかすると、MOVE が加わらなくても実現できるのかもしれないけれど、でも僕らが入ることでよりチームが活性化されたり、客観性が促されたりしてプロジェクトの強度が上がるといいなと思っ ています。一旦考えることってやはり重要で、ロジックがないと時代性を超える強度が生まれないし、建築は社会性が必ずいると思っ ているので。

◎齋藤
逆に一人でやっている人はすごいなと思いますね。自分がいいなと思ったアイディアを客観視したり、さらに掘り下げたりす ることって結構難しいですから。うーん、でもそれ以外でビジョンらしいものは特にないかも。案外漠然としていますね(笑)

◎中尾
むしろ、計画を立ててその通りに進めていくことを良しとしていないところがあるのかもしれないですね。漠然とさせることで、ある種のイレギュラーさを取り込もうとしているのかも。

◎齋藤
ということは、やっぱり目の前のプロジェクトを一生懸命やるしかなくて、今を積み重ねていくしかないし、その瞬間、瞬間の出会いで生まれる仕事を蓄積していくことで「+MOVE」の活動も次第に開かれていくのだと思います。

◎中尾
もう一つ構想があって、そうやって蓄積したプロジェクトのコンセプトだけを集めたコンセプトブックを作りたいと思っています。あとは、MOVE で年に一回は必ず海外視察に行けるように頑張ろうと決めています。昨年は、それでニューヨークに行ってきました。

>仕事はでなくて?

◎中尾
はい、仕事でなくても年に一度は海外に行こうと。もちろ ん、仕事を作ろうと働きかけはしています。山口で知り合った美容師さんがいて、よくニューヨークに行くと言われていたので、相談したら、ニューヨークに渡って30年ほど向こうでやっているカリスマ美容師がいるからと紹介してもらいました。訪ねて行ったらめっちゃ意気投合して、「次にお店出すときは相談するよ」と言ってもらえました。

◎齋藤
あの時も奇跡が起こりましたよね。裏でそんな話が進んでいるとは全然知らなくて、海外に行こうという話になった時に、ヨー ロッパは行ったことがあったのでどうせなら行ったことのない場所がいいなと思って、ふとアメリカがいいなと思っていたら、中尾さんから「ニューヨークはどう?」と持ちかけられて、これはもう行くしかない!と思いました。

>地球が敷地なんですね。今後の活躍が楽しみです!

おしまい

インタビューアー:谷 村 仰 仕さん

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