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uvex UNIPUR CARBON FT クールな軍手/グローブ

早い話、軍手です。ドイツの。色々な人の防災グッズを拝見していた所、軍手を配備している人が多い事に気付きました。ということで、少し変わったやつを購入してみました。

ちょっとした文字やアイコンにもデザイナーがあれこれ思案して決めているのか、または、デザイナーではない担当者が「どうせなら綺麗にレイアウトしよう」と気を利かせて決めているのかは、わかりませんが、ドイツの工業製品のワードマークや文字のレイアウトは、整然と規則正しく美しいものが多い気がします。

記載内容を調べてみると、ピクトグラムはその手袋の用途を表し、その下の数値は性能を評価している事がわかりました。

例えば、この盾形のピクトグラムは「機械的リスクに対応する手袋」を表していて、数値は左から耐摩耗性、耐切断性、耐引裂性、耐穿刺性を数値化し、数字が大きいほど性能が良い(最大値5)ということを意味していました。数値は「0131」と全体的に低く、工具を使う軽度な作業向けといったところでしょうか。

他にも耐薬品や耐熱性を表すピクトグラムなどもあり、様々なグローブの使用用途とグレードが分かるようになっていました。ドラクエやFFの装備について雑談が花開くように、現場でも「あの作業はあのグローブに限る」とか「耐火は良いけど水に弱いのはなあ、、」、、、のような会話が想像されます。

単なる平面のグラフィックデザインだけではなく、現場でも行動を促す共通言語としても設計されているのです。そしてそんな現場には、整然と規則正しいまじめな人たちを育む良い空気感が生まれるような気がします。そしてその人達が作る製品やサービスはとてもグッドな可能性が高いでしょう。

手の甲に記されるちょっとした文字について調べつつ、妄想と感想を練り混ぜていると予想外のハートフルな着地になり、自分でもちょっと驚きました。笑。

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