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★切り離し技法について         (その2)


               

ここではます一般的な切り離し技法について述べて、わたしが調査、整理した南関東(東京、埼玉県)について、実態を述べてみます。

★★つぎに一般的な説明です。
須恵器は、ヘラ工具を使います。
ヘラ切りです。回転台の上で中(高)速回転している粘土魁から切り離すときは、回転ヘラ切りと呼びますね。静止した粘土魁から切り離すときは、ヘラ起こしと言います。それに対して土師器は糸切り、回転台の上で中(高)速回転している粘土魁から切り離す場合は、回転糸切り、静止している場合は、静止糸切りと呼びます。
実は瓦も糸切りなんです。
カワラケの場合、ここで述べるのは、江戸在地系のカワラケですが、もちろん回転糸切りです。
轆轤の回転方向が、右回転なのか左回転なのかだけです。
右回転ですと1640年下限です。
左回転は、1640以降ということになります。
ぼくなんかは蹴轆轤がこの1640年くらいに江戸に入ったのではないかと考えています。
少し長いので南関東の事例は、次頁にまわします。

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