現代詩

〈  神戸  Ⅱ  〉


やさしい
ラジオの
声が
岸壁に
打ち寄せる

波のように
繰り返し
繰り返し

あらかじめ
失なわれた
あの日の
ラブソングの
ように


鳴り響く
ハーバーの
霧笛に
呼ばれ


何度でも
戻ってくる


神戸
second


坂道を
駆け上がる
若い希望と
umie
で出会う


愛するひとよ
独りの夜は
長い

何度でも
立ち止まる

神戸
second

追憶の
この
扉の前で










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