今日の診察


主治医「自分の生活する中でそういうリズムがあるって言うのがあらかじめ自分でわかっていればそのリズムに対してどういう風に行動していくかあらかじめ考えれますよね。落ちた時は仕事しんどいからこうしよう、上がった時は無理する傾向があるからあえて抑えようとか前もって考えができるかな。」

うち「わかってるんだけど、上がってる時はやっちゃう。」

主治医「あらかじめシュミレーションしとく。今回上がった時に起こったことを思い返してみて仕事を頑張り過ぎてしまったとか人に言われたことを引き受けすぎたとかもしそういうことがあるんだったら例えばノートとかに上がった時リストみたいなを作って今度起こった時にこれはしないでおこう、頑張りすごないとか人の頼み事も何でも引き受けない、その事に対して対応の仕方があらかじめわかってると上がってもノート見返してああしよう、こうしようとか。」

うち「それ便利かも。書いてみよ。」

ノートに書く様にしよう。

うち「社会人なのかな?」

主治医「社会人、社会人。もう自分の労働に対してお給料もらってればね。バイトであれ正社員であれ。社会人だと思う。」

うち「社会人がどんな人なのか分からない。社会人ってお兄ちゃんみたいに正社員で8時間働いてみたいな人なイメージだから。」

主治医「今〇〇さんが働いてる利用者にとって正社員だろうが契約社員だろうが関係ないもん。やっぱり自分のことを対応してもらってるっていうひとりの職員の方って言う括りでは変わらないからね。〇〇さんも立派な社会人だと思うよ。

利用者に対して答えがないね。そうだよね。」

うち「なんかうちこの仕事してていいのかなって思っちゃう。」

主治医「これはほんとに医療従事者、介護業界どの人も多分同じ悩みだよ。」

うち「悩んだ時はどうすればいいの?」

主治医「なんか見る、同僚・上司に対応を聞く、自分で考える、やっぱり自分だけで解決しないようにするってのが大事かな。自分だけで解決しない。あとは必要以上に悩みすぎないって言うのが大事だと思う。」

うち「そのラインができないんだよな。」

主治医「だからある程度考えてある程度のラインがどこか難しいけど今の自分の直面した問題について考えれるだけのことを考えて、例えば半日考える、1日考える、ある程度時間を考えてそれでも答えが出なかったら聞いたほうがいいと思う。そこで止まっちゃったら物事が進まなくなっちゃうから。」

うち「向いてるのかな?って思っちゃう。」

主治医「〇〇さんが今の仕事してて楽しいとかやりがいを感じれたらそれが1番だと思うよ。」

うち「それでいいの?」

主治医「全然いいよ。向いてる向いてないなんて最後の最後にわかる。」

うち「やりがいはあるけど…。」

主治医「それが1番。」

うち「やっぱり人間相手は大変だと思う。」

主治医「正解がないからね。」

うち「その日良くても次の日ダメとか。声かけが難しい。コミニケーション能力がないうちにとっては。」

主治医「答えがない方がのちのち5年後、10年後いいと思えるかもしれない。」

うち「そうなの?」

主治医「人と関わる仕事の方が変化があってそちらの方が面白いと思えたらいいのかなって思ぅたりするけどね。」

うち「変化ね。でも、やっぱ先生とかだと変化がわかるけど、私は衰えてく方だから変化がない時はないじゃないですか。」

主治医「だから高齢者の人に関わって、逆を言えば僕らは確かに変化があってそれこそ退院してく人もいるかも知れないけど、〇〇さんの場合衰えてく先には最終的なアレがあるわけで。まぁ最終的な時をどうおえるのかってめちゃくちゃ大事だと僕は思ってて。僕が凄い大事にしてるのはどう生きるかも大事だけど、どう終わるかも大事だと思ってる。どういう風に最終的な人生を終えるか。その人にとってベストなあれをご提供できるならね。そこの凄い大事なところを今〇〇さんがね。非常にやりがいとしては非常にあると思いますよ。」

うち「変化がない分苦しくなる。死と向き合わなきゃいけないのかと思うと。」

主治医「非常に大変な体力的にも精神的にも非常に大変な職種だと思うのでだからこそメリハリは大事。あんまり過剰に自分に負荷かけない様に。自分で考え込みすぎない様に。そこが大事だと思う。」

うち「1番関わった人が亡くなった時うちはどうなるんだろって思う。」

主治医「だからその思いが出てきたら僕でもいいし、職場の方でもいいし、そこは自分だけで止めないこと。しっかり表に出して」

うち「いいの?出して?」

主治医「いいよ。出して。むしろそれは出していこう。あんまりそれが溜まってきてしまうとだいぶ辛いと思うから。」

うち「怖い。人の死を見るのが。」

主治医「そこはしっかり出していきましょう。」

そこから何のために仕事してなんのために生きてるかの話をして

主治医「生きてるうちは〇〇さんがこれをしてて生きててよかったなって思える事に費やした方がやっぱり価値はあるよね。そういう意味があらかじめないんであればやっぱり〇〇さんにとっていいこと、楽しいこと、やりがいのあることに時間を費やした方がやっぱりいいよね。せっかく今この時間があるからね。」

うち「死ぬ時に後悔しずに死にたいなと思う。」

主治医「だったら尚更ね。今ほんといいと思う。やりがいがあって。」

うち「やりがいだけでやってていいのかなって思うもん。」

主治医「僕はやってていいと思うけどね。どこに価値を置くかですよね。生きてく上でどこに自分が力点を注ぐが。これもバランスだと思うけどね。」

そこでちょっと話して。

主治医「自殺ね…。僕は進めないな。」

うち「えーでも悲しむ人いるのかな?って思っちゃう。」

主治医「必ずいる。」

うち「いるのー?」

主治医「まず僕が悲しむ。自殺ね、これだけは僕は認められないな。生きてく中でねいろんな可能性が出てくると思うんです。それはやっぱり経験した方が絶対何かしらの変化があると思う。」

うち「あるのかなー?ずっと思うけど。この先いいことあるのかなー?って思うもん。」

主治医「それは必ずあると思いますよ。」

うち「あるのかなー?」

主治医「やっぱり今お仕事やりがいを感じられて今そうやって感じられてるのもこれからちゃんと〇〇さんが生きてこられたからこそ。やっぱり利用者さんとかは凄い悲しまれると思いますよ。」

うち「悲しい…。まぁ、そうね…」

主治医「どうしても1人でいてなかなか自分の存在意義とか感じられない部分があったらそういう時にちょっとでも利用者の方々が悲しむなとかそういうことを思ってもいいかも知れない。亡くなって悲しまない人がいる人なんて誰もいないと思うけどね。」

うち「ほんとにー?」

主治医「まったく〇〇さんは悲しまない人がいないはずないと思う。」

うち「全然いないよ。いなくはないか…」

主治医「まず僕でしょ。僕が悲しむから。」

うち「ほんとにー?」

主治医「ほんとに。嘘つかないから。〇〇先生(前の主治医)だって悲しむし。〇〇先生、ほんとにカルテ見てもちゃんと書いてあるし。」

うち「まぁね、有り難かったけど。でも、だいぶ成長できたよ。成長できたかわかんないけど。」

主治医「この半年間でも〇〇さんほんと成長したよ。」

うち「してないよ。」

主治医「してるよ。昨日か一昨日か。4月からの僕のカルテ見させてもらってやっぱりここにか書かれてる内容もちょっとずつ変わってきてるよ。」

うち「いやー変わってない。変わってるかな。」

主治医「去年と比べて変わってる気はする?」

うち「強くなったとは思う。」

主治医「自分がそう感じてると思うなら外から見たらもっと変わってると思うよ。」

うち「えーそうなの?」

主治医「何歩も何歩も前進してると思うんです。だから今の〇〇さんの無理のない進み方で。」

うち「いいのかなー。人より遅いから」

主治医「人はいいの。」

うち「いいの?うちお母さんに人より10年遅れてるって言われてるもん。」

主治医「僕もだから。」

うち「先生は比べないの?」

主治医「比べてもなんの意味もないから。比べてもいいことないの。大事なことは僕が何が出来るか。今の僕が仕事して何が出来るか。そっちの方が大事。今の〇〇さんにとって他の人を目標にするのはいいことだけど、ただ他の人がこれできるから自分はダメだとかこれができないからダメだとか全く考える必要ない。」

うち「考えなくていいの?私も10年遅いんだよ。」

主治医「大丈夫。今この瞬間〇〇さんが何が出来るか。その積み重ねでしかない」

先生の医師になった経緯を聞いて、

主治医「なんとかなる。」

うち「なんとかなるの?」

主治医「なんとかなる。大丈夫。それは間違えない。」

うち「なんとかなってきたけど、なんとかなるの?」

主治医「それは声を大にして言いたい。なんとかなる。あとは〇〇さんが少しでも不安のない人生を歩んでいけるとそれだけ。」

うち「それが難しいんだよ。」

主治医「難しいところもあると思うから、そこをここの外来を通して一緒に考えていければと思う。」

なんか色々話してたな。

そんなに話すことなかったけど、気がついたらたくさん話してた。

今日もいい診察になったな。

自殺について話した時、悲しむ人に利用者さんと〇〇先生のこと言われて、そこつくって思った。1番死ねない人あげたなと。痛いとこつかれたよ。まぁ、死にたいって思ったら利用者さんや〇〇先生や今の主治医のこと考えて止まろう。

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