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第11号『ハイスコアガールの話をしよう』

不器用な奴はいつだって溜めキャラだ。

相手の華麗なコンボをガードして我慢して溜めてブチかます。

とか思ってても現実は非情で普通に負けます。

「くにへ かえるんだな。 おまえにも かぞくがいるだろう・・・・」

相手の勝ち台詞と共にはじまるカウントダウン・・・10、9、8・・・

たとえ負けても何度だってコンテニューだ馬鹿野郎!

なけなしの100円でゲーセンの格ゲーに熱くなった経験はありますか?

自分はあります。だからこそこの漫画を好きになったのかもしれません。

「またゲーセンに行ってみようかな」

今日はそんな気分にさせてくれる漫画の話をしましょうか。

最終巻の10巻で完結。いやー!熱かった!よくやったハルオ!まだまだ読んでいたいし物語もここに描かれないだけで、これからも続くんだけどこれにて完結。あー、でも後日談とかで良いので読みたい(しつこい)

そして今年の秋アニメにて第2期製作決定!ファネッフーゥ!!!

おそらくこの漫画のメインターゲットは家庭用ゲーム黎明期やゲームセンター黎明期を青春と共に駆け抜けた30~40代ではないだろうか。もちろん知らない人でも楽しめます。知っていると思わずニヤリとするだけでw

幾つもの次世代ゲーム機が生まれ消えていく、その中に思い入れのあるゲームやが幾つもあって、その登場キャラたちがいざと言う時背中を押してくれる。王道だけどめちゃくちゃ好きなシチュエーションの1つです。ゲームが好き過ぎるクラスの落ちこぼれの少年と才色兼備のお嬢様の恋の行方に思わずニヤニヤが止まらないぜ。

身分違いの恋と言えば『ロミオとジュリエット』ですがこの2人は全然違います。だってお互い絶対負けたくない相手だから・・・

今では家庭用ゲーム機の性能も上がり、自宅でのネットワーク対戦も問題なくマッチング出来るためゲームセンターの筐体を使わなくても幾らでも対人戦が行えます。

けれど初期の頃はそうじゃなかった。ゲームハードや容量の問題でゲームセンターのゲームは筐体でしか遊べなかった。

だから行くのです、ゲームセンターへ。

小中学生のころは保護者同伴じゃないとPTAの見回りやらで補導対象ですのでいかにすり抜けるかドキドキしたり違う意味でスリリングでしたね^^

小学校の近くにある〇〇ストアーにゲーム筐体置いた時はテンション上がったり、ゲーム好きの友達達と帰りに「こっそり寄って対戦して帰ろうぜ」ってなったり、たまに見つかって先生に怒られたりしましたが楽しさの方が上回ってましたね。学校ではとっつきにくかった先輩も、実は同じゲームが好きという事が分かり、それがきっかけで仲良くなったりしました。

この作品でも登場する『ストリートファイターⅡ』は同級生の友達の兄ちゃんがスーパーファミコンで持っていたので、遊びに行くたびにトーナメントしたりしてました。格闘ゲームって、牽制やキャラ毎の攻めのセオリーなど覚える事多くて小学生には難易度高いんすよ。コントローラーでコマンドを入力するんですが出ないんです技が、ザンギのスクリューパイルドライバーを入力するんですがコマンドが十字キー1回転なんて無理だよ。

そんな中、自分が使用していたのはガイルです。なんせコマンドがシンプル

ソニックブーム  ←(溜め)→ + パンチ

サマーソルトキック ↓(溜め)↑ + キック

そして溜め系キャラはガード直後に技を出せる利点があるのでカウンターが狙いやすく、コマンドミスも少ない。

『ストリートファイターⅡ』には対戦における禁じ手というか、これをやると対戦相手が間違いなくキレる戦法があります。

「待ちガイル」と呼ばれるいわば後出しジャンケンみたいな戦い方が。

そしてこの漫画の主人公ハルオも使うわけです「待ちガイル」を。周りのブーイングなんかおかまいなし。

だって自分にはゲームしかないと思っていたのに、いきなりゲームなんか無縁な感じのどこぞのお嬢様にそのお株を奪われるわけです。それもザンギエフという『ストリートファイターⅡ』最も高難度キャラで完膚なきまでに。ゲーム好きとしては許せないわけで、ハルオのプライドはバッキバキです。そんな憎っくき倒すべき相手、晶の家の事情を知っていくうちにハルオにも心境の変化が訪れたり・・・この辺は物凄く語りたいけれど是非漫画で読んで欲しい。

当時のシチュー家は親のゲームに対する理解が無くスーパーファミコンを買ってもらえなかったので大体は友達の家でゲームしてました。だからヒロイン晶の気持ちも少しだけ分かるような気がします。この家と比べたらうちはぬるゲーですな^^

全10巻なので読みやすいと思いますし、最後の決着と恋の行方を見届けて欲しいと思います。ゲーム大好き漫画大好きな人には必ず刺さる漫画です。


そして自分は既にこいつを予約してしまったぜ(´▽`)





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