自分に足りないこととか人と比べて劣っているとこばかり探していませんか?

タイトルに書いたことって、特に日本人に多い思考パターンな気がするんですけど、エンタテインメントの世界でも、リハーサルや稽古で必ずダメ出しというのをやります。
僕はこのダメだしという文化が嫌いで、なぜかというと、言葉の通りダメなとかばかり探す作業だからです。
と言いつつ、自分も過去に立場上そういうやり方をしたことはあります。
でもある時期からとても違和感を感じるようになったんですよ。

だって、あそこがダメここがダメってのは、修正点を確認するのには有効な感じがしますが、単なる欠点探しになってしまって、どこまでいっても満足しないというか、完成は程遠いみたいな感覚になってしまうことが多かったんですよ。
だからライブが終わった後に、「今日のライブでダメだったとこはどこですか?」とか聞かれると、そういう思考にしてしまったのはこちらに責任があるなと思ったんです。

優秀なプロデューサーや演出家は褒めることも忘れないですが、ほとんどの場合、演者はダメ出しくらってヘコんで家に帰るということが多いんです。
そうすると、何か物事を成し遂げる時に、まだ何かできてないことがあるんじゃないかとか、足りないものがあるんじゃないかという思考になるんです。

でもこれはもう本気でやめなきゃいけない思考です。
できたことはできたこととして評価されなきゃだし、その喜びも踏まえた上で、ここを修正すれば、さらにレベルの高いものが出来上がるってことでよくないですか?

確かにそうだよなと思えるのなら、自分に対して「今日はよく頑張ったぞ!」とか、「本当によくやった!」と声をかけてあげてください。
これは効きますよ。
他の誰かに言われたことでなくても、言霊が自分にエネルギーを植えつけてくれます。

自分に対して自分が褒めるというのは、あまり慣れていないと気持ち悪いというか、変な気がするかもですが、これを習慣にしてください。
そして足りないもの、人と比べて劣っていることばかり探すのはもうやめてください。
それが令和の、2020年のスタイルです。

言葉というのは本当にエネルギーがあります。
これを有効活用するのにお金もかかりません。
特に寝る前とか朝起きた時に、独り言のように自分が元気になる言葉をかけるのはいいと思います。
僕自身もこれを習慣にして、自己受容ができるようになりました。
ぜひ参考にしてもらえればと思います。

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