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本当の感動を知るために表現者として到達したい境地

よくテレビ番組などで「感動をありがとう!」とかよく聞きますが、確かに感動する場面はあるし、演出による感動もエンタテインメントの素晴らしさでもありますが、あえて言うと本物の感動って、演出や美談から得られるものをはるかに超えるものです。

音楽でいうと、歌や楽器演奏は手軽に始められるものなので、趣味としても十分に楽しめるものです。
要は自分がプレイすることで、ストレス解消になったり気分も上がるし、仲間と一緒に音でコミュニケーションを取ることも素敵なことです。

でもさらにその奥には、ステージに立って表現者として演じきれたときに体験する、その10倍くらいの感動と興奮があります。
これは経験してみないとなかなかわからないのですが、自分が表現したことが相手の胸を射抜いたときには、血液が沸騰するような、全身が鳥肌どころじゃない感覚が全身を包みます。

表現者としてステージに立つなら、この領域まで極めたいです。
それは感動というより、魂が震える瞬間です。

だからこそリハーサルをしっかり重ね、自分がやるべきことを体に入れて、本番では表現することに集中したいのです。
エネルギーが伝わるとき、会場との一体感が生まれ、まさにゾーンに入った状態で、何かに動かされている自分になる時があって、まるで時が止まるような、別の世界を見ているような感覚になるでしょう。

メインボーカルが歌詞を見ながら歌うなんて言語道断だと言っているのは、こういうことが理由なんです。
歌詞も覚えきっていないのに、その世界観に浸りながら表現することなんてできないですよね。

自分が楽しむためにやる音楽ならいいんです。
でも表現者として、アーティストとして、感動と興奮を味わってもらいたいのだとしたら、リハーサルの段階から演じることに注力し、その世界観や空気感をどうやって作りだすのかは考えたほうがいいでしょう。


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