チームビルディングの秘訣:関係性を築く共通言語の作り方
こんにちは、Steveです。
おかげさまで、最近はさまざまな活動で忙しく過ごさせてもらっています。探究のお手伝いも引き続きさせていただいていますが、それだけではなく、所属しているボランティア団体が企画した大学生向けプログラムの最終発表に向けたメンターも務めています。
今日は、その活動を通じて感じたことについて書こうと思います。
チームビルディング ー 関係性の構築
以前、「会議の種類」について記事を書いたことがありますが、新しいチームでプロジェクトを進める際には、やはりチームビルディングの時間を取ることが大切だと改めて感じました。チームビルディングを通じて共通言語を形成し、メンバー同士が関係性を築くことが、プロジェクトの成功につながるからです。
特に、初めて顔を合わせるメンバーや異なるバックグラウンドを持つ人たちが集まる場合、信頼関係を築くための時間は不可欠です。そのため、会議やプロジェクトの初期段階で、チームビルディングにしっかりと取り組むことをおすすめします。
今回この記事を書くきっかけとなったのは、最近の活動の中で感じた「関係性がないから議論ができない」という経験です。
プロジェクトの中で誰かが何かを発言しても、チームの関係性が十分に築かれていないと、他のメンバーは反対意見を言うことが難しくなってしまいます。反対意見を言えない、または言わない状況が続くと、メンバー全員が自分の意見を持つことを避け、プロジェクトそのものが「他人事」のように感じられてしまいます。
その結果、プロジェクトへの参加意識やモチベーションが低下してしまうことを強く感じました。関係性が築かれていないと、メンバーが主体的に関わりにくくなり、最終的にプロジェクトの進行にも悪影響を及ぼします。
だからこそ、チームビルディングでメンバー同士の関係性を深め、安心して意見交換ができる環境を作ることが重要だと改めて実感しました。
チームビルディング・サンプル
このような問題に対処するためのチームビルディングの例をいくつかご紹介します。関係性を築き、メンバー同士が率直な意見交換を行える環境を作ることが目的です。
アイスブレイク・ゲーム
「二つの真実と一つの嘘」:各メンバーが自己紹介の一環として、自分に関する3つの情報を共有します。この中で2つは真実、1つは嘘です。ほかのメンバーは、どれが嘘かを推測します。これはリラックスした雰囲気を作り、メンバーの性格やユニークな一面を知るきっかけになります。
「スピード・ネットワーキング」:メンバー同士が2分ずつ1対1で会話し、お互いの趣味や興味、プロジェクトに対する期待などを共有します。短時間で多くのメンバーと関わることで、少しずつ関係を築く手助けになります。
意見交換の練習
「ディベート・セッション」:軽いテーマでディベートの練習を行います。あえて意見が分かれるようなテーマ(たとえば「犬派 vs 猫派」)を選び、肯定派と否定派に分かれて議論します。この練習により、意見を表現するスキルを磨くとともに、意見が対立する状況に慣れることができます。
補足:ディベートを行う際、自分が「犬派」だからといって犬派の立場でディベートすることがよくありますが、これはあくまでもトレーニングです。実際にどちらの立場であっても問題ありません。むしろ、自分の本心とは逆の立場でディベートをすることも良いトレーニングになると思います。「意見に挑戦する練習」:メンバーがあるテーマについて意見を述べた後、他のメンバーがあえて反対意見を述べるようなシナリオを設定します。事前に「反対意見を述べる練習」という目的を伝えることで、安心して意見を交換できる環境を作ります。
共同目標の設定
「チーム・ビジョン・ワークショップ」:プロジェクトの目標やビジョンについて、全員で話し合い、共通のゴールを設定します。このプロセスで各メンバーの意見を聞くことが重要です。全員がプロジェクトに自分の意見やアイデアを反映できると、他人事ではなく自分事として取り組む姿勢が生まれます。
「価値観マッピング」:各メンバーが自分の価値観やプロジェクトに対する期待を書き出し、それをチーム全体で共有します。共通する価値観や目標を見つけることで、メンバー間の理解が深まり、関係性が強化されます。
フィードバック・セッション
「ポジティブ・フィードバックと建設的批判」:定期的にフィードバックを交換するセッションを設けます。このとき、まずポジティブな点を伝えた上で、改善点を建設的に伝える方法を練習します。これにより、メンバー間で反対意見を述べやすい雰囲気を作り、議論が活発になります。
まとめ
今回は紹介なので本当に簡素な説明になりましたが、これらのチームビルディングは、関係性を構築し、メンバーが安心して意見を交わす土壌を作るのに役立ちます。この記事が広報ならば、各チームビルドに関して詳細な内容を書くかもしれません。
また以前、あるチームビルディングの会社が行ったプログラムも非常に良かったのですが、その内容がオリジナルの可能性があるため詳細は控えます。
ただ、そのプログラムでは、チームごとに目標(タスク)とそれに使える道具が提供され、時間内に目標を達成する形式でした。誰がイニシアティブを取るのかなどを観察し、最後にフィードバックセッションを行うというもので、非常に多くの学びが詰まった素晴らしいチームビルディングでした。
これらのワークを通じて関係性が深まれば、お互いに反対意見を言いやすくなり、プロジェクトへのモチベーションも向上するでしょう。
最後まで、読んでいただきありがとうございます。