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ボストンコンサルティング調べ、10代のテレビの視聴時間

5分で読める、最新の経営ヒントを毎朝お届け。日経新聞の記事の中から、マーケッター視点で「今、知っておくべきデータ」をピックアップ。ビジネスマンの「やりたい」の成功確率をアップしてもらいたい!そのために、必要な視点やマーケティング戦略立案のノウハウを紹介しています。

記事の要約

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の調査によると、10〜20代の日本人は1日に動画配信サービスを利用する時間がテレビ視聴時間の約2倍であることが明らかになった。さらに30代も配信サービス利用時間がテレビ視聴時間を上回り、テレビ視聴が優位となるのは40代以上だけでした。

ユーチューブやネットフリックスなどの利用時間は10代で2.3時間、20代で2.4時間で、対してテレビ(地上波・衛星放送)はそれぞれ1.2時間、1.3時間でした。30代では配信が1.6時間、テレビが1.5時間であり、40代では配信が1.3時間、テレビが1.8時間でした。

この調査結果は、「テレビ離れ」が進む若年層を対象に、映像制作各社が動画配信サービスへの対応力を高める必要があることを示唆しています。



調査データの見方を変える

皆さん、こんにちは。今日の新聞記事の話題は動画配信サービスの利用時間とテレビ視聴時間についてです。多くのビジネスマンの皆さんも、僕と同じく「そりゃ、そうだろう」と思ったのではないでしょうか。そう、移動時間も含めてスマホなどで自由に視聴できる動画配信サービスの方が、時間の束縛が強いテレビを見る時間より長くなるのは、言うまでもありません。

しかし、ここで僕が気づいたのは、それだけではなく、まだまだ我々が1時間以上も見ているテレビというメディアの存在価値です。長く見ているからといって良いというわけではないですが、それでも日々の生活の中で支持され続けているテレビのコンテンツには、何かしらの魅力があるのではないでしょうか。

テレビとSNSの新しい関係性

僕が注目したいのは、それと同時に、テレビとSNSの新たな関係性についてです。以前、日経新聞の記事で見かけた一文が印象的でした。「SNSは巨大なお茶の間」という表現です。まさしく、その通りだと思います。

皆さんも経験があるかもしれませんが、ドラマやバラエティ番組を見ながら、Twitterでその感想をつぶやく。その一方で、リアルタイムに飛び交う他の視聴者の感想を見て、その場の空気感を共有する。これはまさに、SNSが新たな「お茶の間」になっていると言えます。

テレビという既存のメディアが、SNSという新しいメディアと連携して、新たな価値を生み出している例です。これは、ブランディング戦略においても参考になるかもしれません。既存の商品やサービスに、新しい視点やアイディアを加えてみる。そこから新たな価値が生まれ、消費者の支持を得ることができるかもしれません。

データから学ぶ視点の広がり

さて、最後にもう一つ、僕が気づいたことをシェアしたいと思います。それは「平均値」にとらわれすぎないことです。今回の調査データも、確かに有益な情報を提供しています。しかし、それはあくまで「平均」の話。この平均値から外れた「ハズレ値」こそが、新たなビジネスチャンスを生み出すヒントを含んでいるかもしれません。

例えば、まだまだテレビ視聴時間が長いという40代以上の世代。彼らにとってテレビとはどのような存在なのか。また、動画配信サービスを長時間利用している若年層にとって、テレビとはどのような存在なのか。そういった視点から考えることで、新たなマーケティング戦略やブランディング戦略を考えるきっかけになるかもしれません。

データから学ぶことは大切ですが、その中に含まれる「潜在的な可能性」を見つけ出すためには、データだけでなく、さまざまな視点を持つことが重要です。それが新たなビジネスチャンスを生み出す「きっかけづくり」に繋がると僕は信じています。


今日の問い

  1. あなたのビジネスが提供する商品やサービスについて考えてみてください。それが顧客の生活や仕事の中で、どのような存在となっているか自己分析してみてください。さらには、その存在が新しい技術やトレンドとどのように組み合わさると、新たな価値を提供できる可能性があるでしょうか?

  2. あなたが扱うデータは、どのような視点で分析されていますか?主に平均値に注目していますか、それとも各々の「ハズレ値」にも目を向けていますか?もし「ハズレ値」に注目した場合、どのような新たな発見やビジネスチャンスが見えてくるでしょうか?

  3. 今日の記事で取り上げたようなテレビとSNSの関係性のように、既存のメディアやツールと新しいメディアやツールが融合することで、ビジネスに新たな価値をもたらす可能性は考えられますか?具体的にはどのような組み合わせがあり、それが顧客体験やビジネス成果にどのような影響をもたらす可能性があるでしょうか?


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