好きなことへの執着から、会社は生まれた
私は10代後半〜20代前半と音楽が人生の全てだ！と、夢を追いかけ続けていました。
そこから、出産〜育児をきっかけにバンド活動を続けることが難しくなり、心にぽっかりと大きな穴が空いていた頃にマクラメと出会うまでのお話を、このnoteに詳しく書いています。
今回は、マクラメに辿り着いた後の起業〜法人化ついてお話をします。
１.起業して個人事業主から法人化へ
育児中にマクラメと出会い、2015年末〜2016年にかけて趣味としてマクラメ作品作りを始めて個人・企業様へオーダー制作や、結婚式の装飾などを行っていました。
マクラメは私にとって、音楽を作ることと同じ感覚で、頭の中に膨らむイメージとそれを形にしていくプロセスが、とても楽しかったんです。
1人目の子供が当時まだ2歳で、2人目も2016年2月出産で0歳だったので、制作時間は主に子供が昼寝している間と、夜中でした。
1年ほど経ってパート程度の収入になり、2017年3月1日に起業して個人事業主に。
2018年には、オリジナルのマクラメ糸を販売し始めます。
ちょうど、3人目臨月〜出産の時期でした。
バンド時代から、行動力だけはあった私。
当時、海外では人気があった1本撚り（甘撚りの）コットンコードなのですが、日本ではまだ手に入りませんでした。
ないなら、作りたい！と思い、日本で工場を探しました。
繊維業界のことを何も知らない私が、工場を探すのはなかなか大変でしたが、、無事に商品化して、ネットショップで販売をスタートしました。
有難いことにInstagramで反響があり、売上が伸びて、2020年12月に法人化。
(1人目6歳、2人目4歳、3人目2歳の頃)
当時の生活を振り返ると、土日祝も夜中も発送作業をしていました。
自分で自分を追い込みまくってて、狂ってる！としか思えないのですが、目標のため、家族の生活のため、当時はとにかくやる！という選択肢しかありませんでした。
そして何より、楽しくて楽しくて、この仕事に対してとてもやりがいを感じていました。好きをとことん追求して、何がなんでもやる！絶対に諦めない！というしつこい執着心があったからこそ好きなことを仕事にして法人化できたんだと思います。
２.二つの法人の事業内容
法人化した二つの事業内容についてお話します。
〈株式会社Stella Sea Fibers〉
ネットショップでインド・タンザニアのフェアトレードオーガニックコットンを使用した、オリジナルマクラメ糸や副資材、キットを販売しています。
最大の特徴は、フェアトレードオーガニックコットンであることです。手触りがとても気持ち良いと多くのお客様からお声をいただいております。
ショップの口コミは99%高評価。
無料オンラインコミュニティSSF CLUBでは弊社の糸を愛用しているユーザー同士、情報交換や交流を行なって楽しんでいただいています。
〈一般社団法人国際ファイバーアート協会〉
認定講座を開講して、ファイバーアートの普及・発展活動。日本のファイバーアートを牽引していくファイバーアーティストや認定講師の育成。現在、協会員350名程度。
モダンマクラメ認定講座とラッチフック&ロッカーフック認定講座開講中。
認定講座の特徴は、通信制のため、育児中のママやワーママ、主婦の方でも自宅にいながら好きな時間に学ぶことが可能です。
個人事業時代のStella Sea Fibersは、マクラメ糸の販売だけではなくて、公式マクラメワークショップ講師という講師育成もしていました。
講師数は全国各地に400名以上誕生！！とても心強かったです。
公式ワークショップ講師の方々がいたからこそ、マクラメが日本に広まるスピードが加速したと感じています。
今後さらに本格的に認定講師・ファイバーアーティストを育成したい、という想いがあり、Stella Sea Fibersを法人化するタイミングでマクラメ糸の販売と、講師育成事業をそれぞれ二つに分解しました。
３.経営理念とヴィジョン
【経営理念】
Spice up your life.人生にスパイスを
人と人が糸で繋がり幸せが広がっていく
経営理念は、私たちが最も大切にしている経営のあり方です。
"人生にスパイスを"は、私が20代からずっと好きな言葉で、映画『タッチオブスパイス』からとっています。経営理念＝自分自身の理念でもあるなあと強く思います。
元々は普通のコットンで、マクラメ糸を作っていましたが、ある日、コットンには児童労働があることを知りました。
コットン農家→染色工場→撚糸工場→私たち→マクラメ糸をご購入くださるお客様→さらにその先のお客様(作家様から作品を購入したり、講師様のワークショップに参加する方)
こうして、糸を通じて人と人がどんどん繋がっていき、幸せが広がっていく社会を創ることを、とても大切にしています。
【ヴィジョン】
ファイバーアートを日本の文化に
ライフステージに関係なく夢と笑顔が溢れる未来を創る
私たちのヴィジョンは、ファイバーアートを日本の文化として根付かせることです。
そして、結婚や妊娠出産育児などでライフステージが変わっても、ファイバーアートを通じて、女性が自立し、夢ややりたいことを追いかけ続けられるような取り組みをしていきます。
何年も前から言ってはいますが、、私の弟と妹が場面緘黙症という精神障害を持っていることもあり、ファイバーアートを通して、障がい者の方と一緒に今後何か取り組んでいけないかとも考えています。
現在法人化して、第三期に突入しています。
まだまだ未熟なので失敗もすごく多いのですが、、今日もしつこく、今出来ることに全力で、コツコツ取り組んでいきます。