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【ホワイトラビット】伊坂幸太郎

私のホームタウン仙台市。
そんな故郷にお住まいの天才、伊坂幸太郎氏の才能とセンスに惚れたこの一冊。
『ホワイトラビット』

面白かった。
本当、面白かった。

ドラマ『アンナチュラル』の最終回で鳥肌が止まらなかった時と同じ感覚で感激した、布線回収の技!!!
凄かった。。。

レミゼが大好きな私には、ちょこちょこ会話に出てくるジャンさん(笑)の話題が嬉しい。そうなんだよね、レミゼって、みんな自分の正義の為に戦うの。

正しいってなんだろう?葛藤するジャベールとか、娘のために自分を売る母とか、世の中の為に散っていく若者たち。私はもちろんマリウスが好き。あの登場人物の中でコゼットだけが守られて、幸せだったんじゃなかろうか?

話が外れてしまった。つい。

私は夏之目課長が好きですね。この作品の中で。

後半、泣いてしまったよ。

”楽しいふりを、悲しいふりを、生きているふりを、昔の自分のふりを、だ。”
”死なずに生きるために心情や感情を全部、捨てたのではないか。”

春馬くんのことをも、想ってしまう一文だった。


物凄い騙し合いだった。これは読者もまんまと騙されるわ。素晴らしい。もう、後半、急展開で真相が明かされ出してから、もうページをめくる手が止まらないの!!気になって気になって気になって!!!凄い!!!


心に残った文はここ。

”深海よりもくらい光景がある。それは宇宙だ。宇宙よりもくらい光景がある。それは、大事な人を亡くした者の魂の内側だ。”(P207)

本当に、圧巻の騙し合い作品だった。え?!もう?!そこから違ったの?!?!?!ってなる(笑)

ああ〜〜〜面白かった。凄いなぁ、2020年・夏。

私ったら、色んな沼にハマっていくわ。楽しいなぁ♪


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