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【詩】我が儘な僕の、我が儘にしたい君

僕に優しくしないでよ
みんなの前、君の前、スマートにキマってたのにさ
生来の甘ったれを隠せなくなるよ

いつもと同じ午後の五時
校門から少し離れた電柱の裏
約束もしてない、いつもの時間、いつもの場所と、
いつも通りやってくる君
それが当たり前だって、僕に勘違いさせる君

そんなある日、
君は来なかった

不安で苛立ったあの瞬間
いつもと違ってやって来た君に、その不満をあてつけた
もともと約束なんてないのに
僕が勝手に居ただけなのに

その理不尽は、僕の我が儘、君に対する期待と甘え
いつの間にか、僕の思いのままだって勘違いしてたんだ
だから
僕に優しくしないでよ
カッコつかなくなるからさ

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