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【大人】大人の出来る事なんて何もない?!|ハヤシヨーコさん

中学生のハローワーク22年2月1回目のゲストはハヤシヨーコさん。今回は大人の申し込みが多くて、「中学生のハローワーク」なのに大人が10人もいるという逆転現象が起きました。「ユニークで楽しそうに暮らしてる方だな」とか「ヨーコさんの子育て講座に参加して、ご本人のことを知りたくなって」など、いろんな動機で参加してくださいました。嬉しい!

さて、子どもと一緒にヨーコさんの話を聞いた後は、大人だけの時間です。ヨーコさんへのいろんな質問が出たので、いくつかご紹介します。

Q中学生になった子どもとの関わり方は?
A子育てでできるのって、最初の7年だけで、小学校入ってからは何もできないし、中学生ともなると、本当に何もやってあげられることがない状況です。コントロールできないから「好きな道で生きなさい」という諦めの極致です(^^;)。

Q 子どもに困らされたことはありますか?
A 中学1年の4月に友人の画家の個展に行ったら10万円の絵が欲しいと言い出したこと。欲しいもののために頑張る体験をして欲しかったので、「今から自分で10万円貯めるならいいよ」と言ったら「自分の本を何冊売ったら10万円になる」って計算して、1冊ずつ売り歩くのかと思えば本屋さんに10冊単位で売って来てお金を作っていました。

Q 田舎暮らしをしたい。どうやって今の場所を選んだ?
A 完全に見切り発車です。夫が「神戸は暑い」と標高の高いところを選んで、何も決まってないのに土地があれば何とかなるだろうと仕事を辞めて、信州に来ました。出産と引っ越しが重なったので、しばらく主人を恨んでいました。ちなみにココ、冬はめちゃくちゃ寒いです(笑)。

Q ウチはホームスクーリングをしているんですが、子どもたちは公立の学校に行っているんですか? またホームスクーリングのいいアイデアがあれば教えてください。
A 親子の関係では教師になれないと、一切教えるのを辞めた友人がいます。そこは農場だから、動物の世話をしたり、一緒にごはん作ったりする中で、必要なことは教えている。その人が唯一気を付けているのが、同世代の子どもと遊ばせること。親が教えられないこと、同世代じゃないと学べないことを、遊びの中で学んでもらおうと。あとは、最低ひとつはお稽古事をした方がいいと。同世代の子が集まるようなものを選んで習わせていました。

Q ご自分の暗黒時代はやはり公立の勉強の仕方が良くなかったから?
A 周りから見たら友達もいて学生生活を楽しんでいるように見えていたと思います。でも、周りを「幼稚だな」と見下してたし、満たされない思いを抱えていたんです。アメリカに行こうと思ったのも、現状が嫌でホントに打開したくて。仕事ばっかりの親には相談もしなかったけど、父が海外赴任してたことがあるし、ステイ先のファミリーとも元々知り合いだったから、海外は特別高いハードルでもなかったんです。むしろ日本で暮らす方がハードルが高かった。


ヨーコさんご自身は「自分がフツーだと思っているから、もはや何がフツーかわからない」とおっしゃいますが、目の前の子どものユニークさを、そのまま守り育てたいと思う時、社会の中でしっかり花開いているヨーコさんのユニークさ、切り開いていく力強さはとても魅力的でした。

ヨーコさんの今までの歩みは、はからずも壁の乗り越え方の話でした。親としては、子どもが壁にぶつかった時には一緒に乗り越えたいと思っているのですが、小学校高学年くらいからは、もうそんなの求められていない、ということも感じます。

それでも、大人クラスで出た質問は、ほとんど子育て関係のことでした。参加していたみなさんも、自分のこと以上に子どものことをあれこれ聞かれましたが、もしかして、ある程度子どもが大きくなった後の大人の仕事は、デコボコな自分が、デコボコを大切にしたまま、輝いていくことなのかもしれませんね。

そんな事を考えさせられたヨーコさんとの大人時間でした。

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▼オキツ 神戸シュタイナーハウス代表 大人クラス担当
書く人、聴く人、考える人、作る人、遊ぶ人。小さな勉強会や仕事、普段の暮らしの中で、ちょっと立ち止まって考え、言葉にし、行動してみる。少しずつ、みんなで幸せになっていけたらいいな。
ブログ毎日更新中。「自由の哲学を読む」~日々の暮らしから~
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神戸シュタイナーハウス
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