見出し画像

【2023年ドラフト評価】千葉ロッテマリーンズ編

こんばんは。鉄太郎です。

この記事では2023年ドラフトにおける、千葉ロッテマリーンズの指名について語ります。以前の記事で紹介した評価方法をもとにお話しさせていただきますが、あくまで個人の評価・感想ですので、その点ご承知おきくださいませm(__)m

また、この記事は有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいね!と思っていただけた場合は、私のモチベーションを上げるお菓子代としてカンパいただけると大変うれしいです。

それでは本編をどうぞ(≧▽≦)
ドラフト前の記事はこちら👇
【2023年ドラフト】千葉ロッテマリーンズ:補強ポイントと指名予想


⓪ドラフト評価

千葉ロッテマリーンズ:57点

①どれだけ良い選手を指名できたか?20点/40点
②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?10点/30点
③補強ポイントを押さえられたか?23点/30点
④育成ドラフト加点  4点/5点

①どれだけ良い選手を指名できたか?20点/40点

1位:上田希由翔 内野手 明治大学 A評価

・経歴 愛産大三河高-明治大 22歳
・身長/体重 183cm/93kg
・投打 右投げ左打ち

上田選手は対応力に秀でた中距離ヒッター。六大学通算で96安打・10本・74打点は歴代でもトップクラス。コンタクトの上手さ、選球眼の良さ、勝負強さはプロでもすぐに見せてくれるでしょう。後はどこまで長打力を伸ばせるかです。

愛産大三河という明治大学の主流とは言えない出身ながら1年生春からベンチ入りして秋にはレギュラーの座を獲得。4年生時には主将も務めた選手でメンタルの強さは折り紙付きです。

守備位置のメインはサードですが、高校・大学下級生時はファースト、昨年の国際大会ではレフトも守っています。ロッテとしては安田選手・山口選手・藤原選手あたりに発破をかける狙いもあるでしょう。

くじ引きを三回外したのは痛かったですが、度会選手から回りまわって1位打てる野手のプランA#に落ち着けたのは良かったのではないかと思います。例年ならこれだけ外すと1位クラスの選手が残っていないところでした。

2位:大谷輝龍 投手 富山GRNサンダーバーズ C評価

・経歴 小松大谷高-JFE東日本-伏木海陸運送-NLB・富山 23歳
・身長/体重 180cm/82kg
・投打 右投げ右打ち

大谷選手は最速159㌔のスピード自慢のリリーフ右腕。落差のあるフォークとのツーピッチで三振の山を築く姿は圧巻です。制球力がもう少し上がれば1軍のセットアッパーとして活躍できそうな逸材です。

社会人4年間でレベルアップしながらも、アピールの場である二大大会には出場できず。NPBに行くためと入団したサンダーバーズで、今シーズン名前の通り光り輝くプレーを見せました。

チーム的には大学生・社会人の先発タイプが欲しかったかもしれませんが、マリーンズの22番目には誰も残っておらず、それなら前後ろ問わずに1番評価している素材を、となった指名かなと推測します。横山選手(22歳)と共に次世代のリリーフエースになって欲しいですね。

3位:木村優人 投手 霞ヶ浦高校 B評価

・経歴 霞ヶ浦高 18歳
・身長/体重 185cm/80kg
・投打 右投げ左打ち

木村選手は完成度とポテンシャルが両立した右腕。常時140㌔台のストレート、カットボール、カーブ、スプリットといった持ち球はいずれもハイレベルで、それをコーナーに投げ分けるコントロールも備わっています。

そのように完成度の高い高校生投手でありながらも、NPBに5人の投手を送り出した霞ヶ浦らしい綺麗なフォーム、185cmという高身長、高校では3,4番を打つなど半分野手だったこと、以上の理由から伸びしろも十分な選手です。

ちょっと先発投手が足りないかも、というチーム事情に意外と合う投手かもしれません。来年は難しいかもしれませんが、身体が出来上がった2年目・3年目には1軍で投げている姿が容易に思い浮かぶ選手です。

4位:早坂響 投手 幕張総合高校 C評価

・経歴 幕張総合高 18歳
・身長/体重 176cm/68kg
・投打 右投げ右打ち

早坂選手は最速151㌔の強いストレートが武器の右腕。細身なのに躍動感のあるフォームでとんでもない出力が出せる選手。一度動画を見てみて欲しいです。これで投手歴1年というのですから伸びしろしか感じませんね。

予想記事でロッテにオススメした選手が指名されて個人的にも嬉しいです。千葉県松戸市生まれの地元っ子で、小さい頃はマリーンズのファンクラブ会員。高校の先輩である村山選手と千葉でバッテリーを組むなんて夢がありますね。まあ村山選手がいた時は早坂選手も捕手なんですが笑。

チームとしては3位の木村選手に続く高校生右腕の指名となりました。木村選手は時間がかからなさそうなタイプで、早坂選手はじっくりと育てたいタイプと違いはありますが、佐々木朗希選手や中森選手など高校生右腕が育ってきていることに対して、チームとして自信を持っていそうだなと感じましたね。

5位:寺地隆成 捕手 明徳義塾高校 C評価

・経歴 明徳義塾高 18歳
・身長/体重 177cm/77kg
・投打 右投げ左打ち

寺地選手はセンスが光る巧打が魅力の捕手。逆方向に打球が伸びるバッティングには天性のものがありますね。2年生まではサード、U18W杯ではファーストを守りました。まずは捕手として育てるでしょうが、将来的にはコンバートも視野に入りそうな選手です。

指名の意図としては、打力があってなおかつ一塁だけなど守備位置が限られない選手が欲しいといったところでしょうか。そう考えると5位に寺地選手が残っていたのは僥倖でしたね。

②年齢×ポジションで不足箇所を埋められたか?10点/30点

A:大学生左腕→0点/15点

今ドラフトでは左腕の指名はありませんでした。細野選手のくじ引きを外したことと、2位以降の流れを考えると仕方ないかもしれませんね。

支配下で22歳以下の左投手は秋山選手(20歳)1人で、その次が25歳の鈴木選手と高野選手。2024年ドラフトは左腕が豊富そうですから、来年は是非とも取りたいところです。

B:高校生内野手→10点/15点

1位で上田選手5位で寺地選手を指名しました。それぞれ大学生・捕手と高校生内野手とは少しカテゴリが違いますが、支配下で22歳以下の内野手が金田選手(18歳)だけだったチームに、良い素材を加えるという点では満点と言ってもいい指名。二遊間タイプがちょっと少ないので、来年以降高校生の二遊間を指名していきたいですね。

③補強ポイントを押さえられたか?23点/30点

A:長打を打てる野手→15点/15点

1位で大学生の上田選手5位で高校生の寺井選手育成3位で独立リーグの高野選手を指名。上田選手と寺井選手は少しコンタクト寄りですが、ホームランと言わず二塁打なら量産できそうな選手。

それを補完するかのように19歳の高野選手はオリックスの杉本選手のような長距離砲なのもグッドポイント。5年後にクリーンアップを打つ選手がこの中から出てくるといいですね。

B:即戦力リリーフ左腕→8点/15点

2位で独立リーグの大谷選手を指名。左のリリーフは獲得できませんでしたが、右のリリーフ投手は1人確保しました。

国吉選手(32歳)、東條選手(32歳)、唐川選手(34歳)、益田選手(34歳)、澤村選手(35歳)といったベテランリリーフもそろそろ。。。大谷選手には1年目からブルペン陣を支えて欲しいですね。

④育成ドラフト加点 4/5点

1位:武内涼太 投手 星陵高校 D評価

・経歴 星陵高 18歳
・身長/体重 183cm/77kg
・投打 右投げ右打ち

武内選手は最速149㌔のオーバースロー右腕。まだまだ発展途上の投手ですので、3-5年後に期待の選手です。

2位:松石信八 投手 藤蔭高校 C評価

・経歴 藤蔭高 18歳
・身長/体重 175cm/73kg
・投打 右投げ右打ち

松石選手は最速148㌔のストレートが武器の右腕。中学時代から142㌔右腕として評判の投手で1年生から活躍していましたが、肘の疲労骨折以降は怪我に苦しむことに。プロでは身体を万全にして持ち前の馬力を出していきたい。

3位:高野光海 外野手 富山GRNサンダーバーズ D評価

・経歴 池田高-NLB・富山 19歳
・身長/体重 186cm/83kg
・投打 右投げ右打ち

高野選手は恵まれた体格から飛ばす打球の飛距離がウリの外野手。高卒1年目の世代ながら夏~秋にかけて打ちまくったことでドラフトにかかった選手。この右肩上がりの速度でプロでも成長して欲しいですね。

4位:藤田和樹 外野手 延岡学園高校 D評価

・経歴 延岡学園高 18歳
・身長/体重 186cm/78kg
・投打 右投げ左打ち

藤田選手は最速147㌔を投げる長身サイドハンド右腕。なんですが今夏は7番レフトで出ることが多く打撃の方を買われた指名となりました。育成3,4位で右左の外野手を獲得したのは面白いですね。

5位:富山紘之進 捕手 会津北嶺高校 D評価

・経歴 会津北嶺高 18歳
・身長/体重 181cm/68kg
・投打 右投げ右打ち

富山選手は二塁送球の平均が1.9秒台という強肩捕手。細身の身体をプロ仕様に仕上げて支配下を狙いたい。

⑤指名の感想

以上千葉ロッテマリーンズの指名を振り返ってまいりました。

将来クリーンアップを打てそうな野手(A)とエースになれそうな先発投手(B)を狙った入札はA⇒B⇒B#⇒A#となりました。フロントの評価と戦略が分かりやすくて面白かったですね。

豊作だった大学生投手こそ手に入れられませんでしたが、少数精鋭でズラッと逸材を並べたドラフト。特に大谷選手、木村選手、早坂選手という3人の投手を見ると、5年後笑っているのはマリーンズかもと思ってしまうぐらいですね。

ドラフト後の支配下選手の数は投手36人・野手29人の合計65人です。投手3人・野手2人の外国人選手の編成次第で変わりますが、ちょっと投手が多いですね。現役ドラフトや戦力外選手から野手を獲得しそうですが、もしかしたらFA市場という可能性も。今年は黒字だったようですしね。

それでは、ここまで長文を読んでいただき、誠にありがとうございました。次回は【2023年ドラフト評価】阪神タイガース編でまたお会いいたしましょう。

鉄太郎でした!

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?