フィードバックの前に

社会生活を営むにあたって
大なり小なり様々なフィードバックがあると思います。

主に年長者から若年者にむけて行われるプロセスの一つですが、果たして本当に効果的にフィードバックが行われているでしょうか?

僕の周りの自称先輩達はフィードバックしかしません。

いや、してるならいいじゃないか?

そういう訳でもないんですよね。
文字通りフィードをバックにするわけですから
どうしても行動が受動的です。

いや、しかたないんじゃない?

そういう訳でもないですよね。
僕からしたら、ただのフィードバックって
料理の評論と同じです。

出来てるものにあーだ、こーだ
味が濃いだ薄いだ、香りがどーだ
すなわち誰でも出来るもののよーだ。

もちろん専門分野のフィードバックに関して
専門知識が必要で質の良いフィードバックが誰でも出来るわけではないですが。

ただ、フィードバックするなら
同時に
フィードフォワードも必要だと考えます。

たとえば
部下や後輩に料理を作らせたい。
「とりあえず、やってみて!後で味見するから。」
たしかに料理する人は考えて試行錯誤し、
学びの多い時間になるでしょう。
でも、カレーをまったく知らない人間が
カレーをつくるのって難しそうじゃないですか?

カレーを知らない人間は作り方を調べるでしょう。
インターネットには美味しいカレーの作り方がたくさん載ってます。

スパイスから選んでガラムマサラを作って玉ねぎを煮詰めてペーストにして…
結果
「うん、日本人の口に合わないね」
と辛口フィードバック。

…時間の無駄じゃないですか?

「市販のルーを使えば充分、早く、美味しいカレーができるよ」
ってフィードフォワードしてあげるべきじゃないですか?

レシピを渡してもいいでしょうし、なんなら
作って見せてあげるのがいいでしょう。

その方が効率的でしょうし、その後のフィードバックが効果的です。
「君の場合は若いから、最後にソースじゃなくて焼肉のタレを入れた方がいいよ!ガッツリご飯が進むから。」

↑効果的じゃないですか?
もちろん
一から作らせるのもいいでしょう!
ただ、インプットとアウトプットを同時にしないといけなくなり、要点がまとめにくいんではないでしょうか?

山本五十六も言ってます
「やってみせ、言って聞かせてさせてみて
褒めてやらねば、人は動かじ。」

自称、できる先輩たちはとりあえずやらせます。
その方が学びが多いでしょ?と楽をしようとします。

できる先輩たちは自分の労力を惜しみません。
それこそがアウトプットで自己の成長につながり真の意味でのフィードバックに繋がると知っているからです。

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