doximity(DOCS)決算と分析資料まとめ
米国株を調査しているうちにdoximity(DOCS)を発見。エムスリーのようなビジネスモデルになりそうなので要ベンチマーク対象。
医師へのSaaSツール提供で内科医の80%はユーザー。サブスク課金を製薬企業に課しており、エムスリーと類似の高収益モデルなので資料をまとめる。
医師版Linkedin ともされている。
プロダクトのデモはこちら
ビジネス解説はこちら
Teamに医師がいるからペインポイントをよく理解して る。
doximity(DOCS)決算と分析資料まとめ：企業概要
ドクシミティは、米国の医療専門家向けのデジタル・プラットフォームである。クラウドベースのプラットフォームは、医療専門家向けに特別に構築されたツールをメンバーに提供し、同僚と協力し、患者ケアを確実に調整し、バーチャル患者訪問を行い、医療ニュースや研究を最新の状態に保ち、キャリアを管理することを可能にする。
doximity(DOCS)決算と分析資料まとめ：プロダクト概要
doximityの機能はサマルと以下の通り
・医師版Linkedin（キャリアレジュメ掲載とネットワーキング
・求人情報（地域別給与予測有り）
・医師向けNews Feed（ノイズの無い医学情報）
・処方箋電子サイン（FAXからおさらば）
・遠隔通話・ビデオコール（その後の専門医紹介）
医師の専門性やキャリア、オフィス情報、学歴・トレーニング結果、認証・ライセンスなどが記載
専門家もすぐに探せる
医師は求人情報も検索可能
地域別の給料予測マップ表示も可能！
どの病院が特定領域で強いのかの意思決定支援可能、powering by Reputationスコア with US News Best Hospitals
ノイズの無い医療情報ニュースキュレーション。毎週３万もの医学論文が出ておいきれないのでデータサイエンスを利用し、個々人に最適化されたカスタム医療ニュースを提供。
ニュースは特定領域・ネットワークの関係性などから個別最適化が行われる
※逆を考えると、製薬企業側も、狙いたいターゲットDrに関連記事で訴求が可能。
第三者に分析してもらった結果、ROIも良好だ(おそらくMR比較
ニュースに関して医者ネットワーク間で討議可能
CME Creditの取得、維持も可能に
過去の掲載情報をスクロールダウンしていると、スポンサーの記事や動画が掲載されているので視聴可能（製薬企業・医療機器企業の枠）
知人ネットワークからの記事マッチ・引用も。
HIPPA(医療関係の個人情報法規制）準拠で、患者情報のメッセージング。
FAXに手書きのサインをスマホで実施し、USのヘルスケアシステムへ。
医師と患者に関するコラボも実現可能
電カルシステムから患者さんの番号をタイプして、電話や動画通話可能。
Doximityの遠隔ソリューションでは発信元の番号を病院や、クリニックなどとCaller IDを指定可能（つまり個人のスマホ番号を表示しない。のと、知らない番号で出ない。ということもない）
ビデオ通話の場合は、メッセージの中のURLリンクで、ブラウザでのビデオ通話。
アプリダウンロードも、パスワード記憶も必要なし。
Drっぽい背景や、
翻訳家・家族招待機能も。
患者教育のためのライブラリーも搭載
通話終了後は、次回予約や、特定領域の専門家（ネットワークサーチ＠Linkedin風機能より）への連携も。
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doximity(DOCS)決算と分析資料まとめ：財務資料
銘柄スカウター 米国株によれば、下記の増収増益状態。この営業利益率たるや！
2021/6/24上場で既に利益を出している。医師の囲込み刈取費用が主な出費になるビジネスなので、既に医師を囲いこみ済済なのはありがたい。
財務レポートを見てみると、今期一年間で300億円の予測中。
2022年3月迄の一年間での売上は、約207億円なので、150％成長を予測中。サブスク(下記)であれば予測精度もあながち相違はないでしょう。
この記事によれば
・同社顧客は、国内トップ20の医薬品メーカー（売上高）
・医師に自社製品を紹介するためにこのプラットフォームを利用
・150のヘルスシステムで180万人以上のメンバー
その結果、
・同社のサブスクリプション顧客は600社
・年間売上が10万ドル以上の顧客は200社
・100万ドル以上の顧客は29社
これは１アカウント１億円以上の年間サブスクのエムスリーと同じような収益モデルで、製薬企業がMR雇用よりも安いと考えデジタルにシフトしているのが伺える。
doximity(DOCS)決算と分析資料まとめ：公式IR
まとめると、Doximityは、
・医療ITのクラウドSaaS
・医師のエンゲージドが高い製品でコラボ医療可能ツール
・医師は薬選定のゲートキーパー
・製薬・医療機器がマーケ目的課金の新デジタルチャネル（対MR費用削減
気に入ったポイント
・サブスクなので安定的な収益と将来の収益が予測しやすい
・医師の求人、マーケソリューションと収益源が多い
・製薬はかなりお金持っててMR人件費を削減意向は常に有り
・遠隔診療加速も追い風
・結果、高収益体質
自分の好きな「WEBのSaaSビジネス」で、医療・製薬とお金のある所から収益を上げるビジネス。上場したてで今後の成長が楽しみ。
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