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雨の日、読んだ本のこと

今日は雨。
雨だと世界の光度が下がって、
内省的になれるところが個人的には好きだな、と思う。

最近ずっと読んでいて、
きのう読み終えたのがこの本。



辻村深月さんの『傲慢と善良』

書影を見たときから、
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』みたいなタイトルだな〜と思ってはいたけれど、
まさにドンピシャだった。


作中にもその描写があって、
やっぱりそうなんだ!と声に出してしまった。

そして30代の婚活の、リアルなことといったら……


やっと結婚できると思っていた矢先、お相手の女性はストーカーとみられる男と失踪してしまう。
(その子がどうなったのか気になって、ページをめくる手が止まらなかった)


結婚する上で障害になる、
「傲慢さ」と「善良さ」

それもいちいち分かりすぎて、
胸にズバズバ刺さる小説だった……

(東村アキコさんの漫画、『東京タラレバ娘』をちょっと思いだしてしまった。あれも30代女子の結婚にまつわる話だから)


映画化してほしいなぁ、とも。
最後の場面なんて、とても絵になりそう。

誰かと出会って好きになったり、
「結婚したい」って思えるのは、奇跡的なことなんだと思う。

それをあらためて痛感する物語でもあった。
婚活を通して成長していく男女の物語でもある。

とても面白かったから、
また一から読み直そうと思う。
(あわせて『高慢と偏見』も再読したくなってしまいそう。初めて読んだのは、確か大学生のとき)


結婚って、
昔からある普遍的なテーマなんだと思う。

いまだに夫婦別姓すら選択できない今の日本は世界的に見ればだいぶ遅れているだろうな、と……


男女間だけではなくて、
誰もが好きな人とパートナーシップを組みながら、ゆるやかに生きていける社会になればいい。

(『傲慢と善良』では、30代になる子供に干渉しすぎる母親が出てくるけれど、あれも本当に実際あることだろうな、とも……)

この先どう生きていくかは個人的な問題で、
誰もが色んな選択を自由にできたらいい、と思う。



これから読もうと思ってるのは、
ジェーン・スーさんのエッセイ。

(これも結婚にまつわる話)



ジェーン・スーさんの本が好きで、
色々読みたくなってしまう。

(新刊の『おつかれ、今日の私。』も良かった)


ここ数日は就寝前に読書していたのだけど、
続きが気になる小説だと、次の日の朝早いのにうっかり夜更かししてしまう。

その点、
エッセイならそんな心配も要らなさそう。


読みたい本が色々たまってるから、
お休みの日に少しずつ、
読んでいけたらいいと思う。


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