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短歌note/冬のはじまり

失った記憶の在り処を知りたくて
スノードームの雪を見ていた


今朝、久しぶりに雪虫の姿を見かけた。
雪虫が飛んでいると、もう冬も近いなぁと思う。ふわふわ漂う、雪のような虫。

虫は全般的に苦手だけれど、雪虫は特別だ。
指に乗せてみたことも何度かある。

雪虫は困惑したように指先にとまったあと、
数秒で離れていく。
静かで、冬の初めの冷たい空気に似合う。


今日はきのうと打って変わって、表の空気がとても冷たかった。山の近いところではもう雪が降っているのかもしれない。

ペンネームは高校の頃からずっと雪花だけど、雪は大人になってから「降ると通勤に困るもの」になった。
雪の日は、できれば家でじっとしていたい。
冬眠する直前のクマみたいに。

でも、図書館から眺める雪は好きだ。
(帰るのは大変だけど)
ゆっくり舞い降りる雪を眺めていると、スノードームのなかにいるみたいだから。


10月〜11月は身内の不幸や入院で出勤できなくて、あんなにあった年休も使い果たしてしまった。
(本当に、こんなに行けないのは去年の自宅療養のとき以来)

今週末からなんとか行けそうで、その後も(年度末まで) 普通に出勤したい。
(展示の仕事を本当にやらなくちゃ)


もうそろそろ、今年を振り返る時期だ。
早く「色々あったけど、なんとか終わったなぁ」って思えるようになりたい。
そんなふうに思う夕べ。



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