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疲れたときの処方箋

夏休みも、もう終わり。
図書館の近くの高校も始まったみたいで、
心なしか人が少なくなった。
この1ヶ月、平日も土日並みに忙しかったから、少し落ち着いてきたかな…というところ。
(忙しいときは忙しいのだけど)

受け入れる雑誌が10月号だったり、ハロウィンの物が売られていたり、秋限定のお菓子(サツマイモのが好き)が並んでいたり、知らないうちに秋が始まっている。
それでも日中はまだとても暑いのだけど。
暑かった分、秋の気配が余計に嬉しく感じられる。

今日は長男と少しだけ離れた場所にあるショッピングモールへ。2学期で要るものの調達と、提出する宿題をやるため。
(半ばに出した宿題とは別にあったみたい)

いちばん苦手な漢字プリントをやる長男の隣で、小説の続きを書く。
(家でやるよりは捗ったみたい。わたしはひとりの方がやっぱり書けるのだけど)


そのあと本屋さんへ行って、
長男にはブルーインパルスのLaQ、自分には本を買った。


図書館で見かけてから、気になっていた一冊。
(表紙からして、とても綺麗)

水族館って、海のなかにいるみたいな気分になる。海なし県に住んでるから、なんだか余計に憧れる。
カーサブルータスに載ってた、『スイミー』を展示中の水族館もあった。
わたしが行ったことあるのは3つくらいかな。
(何度も行った場所もある)
住んでる町に近い水族館も紹介されてた。
いつか関東圏にある水族館も行ってみたいな。
どこもとても魅力的。


図書館で借りた本も青色のイラストで、
とても綺麗。



作品集 I がとても良かったから、IIも借りてみた。
人類が滅びたあとの世界なのか、誰もいない。
代わりに動物がたくさんいる。自然も豊かで、
ときどき幽霊みたいなキャラクターも。
廃墟なのに明るくて、さみしくなくて物語的。

都会の有名な場所がこんなふうになったら…と色々想像させられる。
誰もいないはずなのになぜか明かりが灯っていて、動物たちがいるせいか確かな命の気配がする。ポストアポカリプス的な世界。



夏の終わり。
なんだか心が疲れているなぁ、と思う。
身体と心は密接に関わりあっているから、心が疲れているのは身体が疲れていることの証だ。
だから、青色の風景を眺めていたくなるのかも。水族館も幻想的な青色の東京も、ボーッと眺めていたくなる。


やらなきゃいけない諸々があるのに身体がうまく動かないとき、『ホリー・ガーデン』に出てくる果歩の台詞を思いだす。

ずいぶん遠くまで来たものだと思い、ほんとうに一人ぼっちだと思い、それでも顔を洗わなくてはいけないと思って、とりあえず果歩は蛇口をひねった。そうだ、どうしても・・・・・顔を洗わなくてはいけない。どうしても・・・・・歯を磨かなければいけないし、どうしても・・・・・朝ごはんを食べなければいけない。

『ホリー・ガーデン』江國香織



『ホリー・ガーデン』を最初に読んだのは大学のときだった。何度も繰り返し読んだ本。


ちゃんとした大人でいるために果歩がしていることを、また真似してみたくなった。



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