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春の空気と甘いもの
3月に入って、春が加速してる。
そして同時に花粉症も……
ここ数年は薬を飲まずに過ごしてるけど、夜に寝つけなかったり、とにかく目が痒かったりと色んな症状が出つつある……
今日は花粉に強いマスクを付けて外出してみた。そしたら、少し楽な気がした。
気がするだけかもしれないけれど、それだけでも心地良く過ごせる。
3月半ばから外していいって言われているマスクも、しばらく外せそうにない。
(花粉症の人は、みんなそうなんじゃないかな)
日曜日は公園に行って、
久しぶりにブランコに乗った。
春先にブランコに乗るといつも、鞦韆って言葉を思いだす。
春の季語。
ブランコが春の季語なのは、春風を感じるためだってずっと思ってた。
けれどそうではなくて、
蘇軾という人の『春夜』が由来なんだと、昨日知った。
春 宵 一 刻 値 千 金
(春の夜はひとときでも千金の価値がある)
という言葉ではじまる七言絶句。
「春眠暁を覚えず」とも言うけれど、
春の夜の静かさがしみじみ伝わってくる詩だ。
今日は午後、スターバックスへ。
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さくらシフォンケーキ。
甘いものを食べるときは、砂糖なしのコーヒーを飲むのが好き。
誕生月にスターバックスでケーキを食べるのが習慣みたいになっている。
(本当は2月だったのだけど、間に合わなくて3月に)
さくらシフォンケーキは山本文緒さんの小説
(『自転しながら公転する』)にも出てきたな、
なんて思いだす。
(主人公の迷いや葛藤が切実で読ませる話だった)
ケーキを食べたくなったのは、
この本を見たせいもあるかも。
春は心が揺れやすくて、
何かと不安定だから。
ケーキを食べたい日もあるよね、なんて思う。
ケーキといえば、
江國香織さんのこんな言葉も思いだす。
ケーキ、という言葉には、実物のケーキ以上の何かがある。私はその何かが好きだ。
ケーキ、という言葉に人がみるもの。それはたぶん実物のケーキよりずっと特別だ。
空気がだんだん色づいて鮮やかになっていく時季だからこそ、疲れやすくなったり、
環境の変化についていけないこともある。
普段は高カカオチョコレートをつまむくらいで、そんなに甘いものは食べないようにしてるけど、疲れているときは別。
甘さは優しさに似ているから、
甘いものを必要とするのはご自愛の証にも思えてくる。
さくらシフォンケーキは (見た目は大きいのだけど) ふわふわと軽い食感で、あっという間に食べてしまった。
ときどき甘いもので心と体を満たしつつ、
春の散歩や散策も楽しめたらいいな、と思う。
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