自殺と無職とそれから私

無職は自殺率が高いらしい。その理由は、仕事に自分らしさを依存しすぎているからだという。

大事なのは、自分を肯定できるかどうかだと思う。

例えば、推しとはいかなくとも好きな配信者を見つけ、そのひとが食べてたからという理由で昼ごはんを決めたり、朝日が登る瞬間を眺めたり、日当たりの良い部屋で日向ぼっこをしたり。
しあわせを感じるハードルが低いこと、何もない毎日を楽しめることが、仕事がなくなったときのしあわせに繋がる。

起きているとき、嫌いな仕事と家事をするだけのひとが危ないというのは、そういうところだと思う。

依存先を増やす。オタク趣味の中で大切にしてきた方針だけれど、それは現実にも当てはまるらしい。

仕事だけが自分らしさの何が危ないかというと、それを失ったときに自慰無限ループに陥ってしまうこと。

無職、失業者をアイデンティティーにして、無職が集まる掲示板に入り浸ったり、「働いてない奴は生きる価値がない」という価値観を何度も刷り込んだりしてしまう。

自分らしさというのは、自分で決めるもの。歌が好きでカラオケが趣味ならそれだけで歌手だし、クックパッドなどで手軽なレシピを眺めるのが日課なら料理研究家である。好きだから、やってると気が紛れるから、という点で同じような「成功した」配信者たちと立場は何も変わらない。

人間は、特に日本人はプラスよりマイナス思考が得意らしい。
それを身に染み込ませた上で、少しでもラクに生きていける方が楽しいと思う。


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