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HSPについて思うこと

※あくまでも個人的な意見です。


ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person、HSP)とは、環境感受性(Environmental Sensitivity)あるいはその気質・性格的指標である感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)が極めて高い人たちを表す言葉である。

Wikipediaより

私自身もHSPで、子供の頃から生きづらさを感じていました。
でも、数年前にHSPという概念があることを知り、「あ、これだったんだ。そりゃ生きづらいわけだわ」と腑に落ちて、それからは生きづらさを感じることがだいぶ減りました。

それは、ただ「HSPだから」と納得したからではなく、自分なりにHSPと向き合った結果です。

HSPは気質であり、病気の類ではないので治したり克服できるものではありません。
なので、私も治ったとか克服したわけではなく、HSPである自分との付き合い方を変えただけです。

まず、細かいことが気になってしまうこと。
一つの事柄からぐるぐると考えすぎてしまうこと。
感情が昂ると泣きたくもないのに涙が出てしまうこと。

これらのことは、決して悪いことではなく、仕方のないこと、個性の一部だと捉えるようにしました。
(それでもしんどい時はしんどいけど)

HSPの人は自己肯定感が低いとよく言われますが、そもそも自己肯定感というのはポジティブな点しか意識しない、気にならないということではありません。
一言で言えば、否定しないこと。

HSPであることを受け容れる。
それ以外でも、自分に足りないと思うこと、そもそも持ち合わせていないもの、何もかも全て受け容れて「これが私だ」と認識することだと思うのです。

☆☆☆☆☆☆☆

私もHSPだと知る前までは、自分の感性はごくあたり前のものだと思っていました。

「これくらい普通、気がつくでしょ?」
「なんで皆、気にならないの?」

そう思うことはしょっちゅうでした。

でも、HSPだとわかってからは、「こういうのは皆、気にならないものなんだな〜」と、あくまでも自分が少数派であることを自覚しているので、イライラモヤモヤすることは減りました。

それでも、仕事中におしゃべりが多い人が近くにいると、「無駄に聴覚情報を増やさないでほしい…」とか思ってしまうけど(笑)。

☆☆☆☆☆☆☆

そんなこんなで、私は私なりにHSPとの付き合い方を試行錯誤しだいぶ楽になれたので、いずれはHSPで悩む人を少しでも生きづらさから解放してあげるお手伝いができたらいいなと思っていたりします。

そのためには、私自身が正しくHSPについて学ばなくてはいけないなと思い、HSPのコミュニティーにも入会しました。

本当にHSPで悩んでいる人って多いんだなぁ…というのが第一印象。
それと同時に、直感的に「診断テストだけで自分はHSPだと思い込んでいる人も多そうだな」とも思いました。

☆☆☆☆☆☆☆

ちょっとネット検索をすれば、簡単にHSP気質かわかる診断テストがたくさん出てきます。
でも、診断テストの結果が全てではありません。

きちんとDOSE(ダズ)のことまで理解した上で、HSPだと認識している人ってどれくらいいるんだろう?と、個人的に思います。

DOES とは、HSPであれば必ず当てはまる4つの特徴のことです。

・深く処理する(Depth of processing)
・刺激を過剰に受けやすい(Overstimulated)
・感情の反応が強く、特に共感力が高い
 (Emotionally reactive and high Empathy)
・些細な刺激を察知する(Sensitivity to subtleties)

HSPに対して理解がない人達も、DOESのことなど知らずに「あんな診断テスト、誰でも当てはまるわ」と心無いことを言っているように思います。
実際、私も言われたことがあります。

それ以来、本当に信用できる人にしかHSPであることは言っていません。
会社では、「こういう細かいこと気になっちゃうタイプなんですよね〜」程度に誤魔化しています。

もっと酷い人だと、「発達障害であることを認めたくない人達の逃げ場所だ」なんてことを言われることもあるようです。

この点に関しては発達障害について詳しくないので、勉強しなくてはいけないことの一つのなのかな?と思っています。

☆☆☆☆☆☆☆

HSPであれ非HSPであれ、環境や情報に過敏で悩んでいる人、疲れている人、本当に多いと思います。

そういった人達が少しでも楽になれるように、何よりも自分自身を理解し守るためにも、HSPについて正しい知識を身につけていきたいです。