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旅の始まりと終わりに幸あれ。

私はまだ、旅の途中にいる。

初めての旅立ちを覚えている。
確か、確か、18歳の頃。
親元を離れる寂しさより、これからの未来に夢と希望を抱き、その目はひかり輝いていた。

しかし敗れた夢、挫折の数は、いくつかの幸せには勝てずに目を曇らせた。

そして8年後、私は誰にも手を振ることなく新しい旅に出た。
新しい地、新しい人、新しい…。
期待なんかするまいと、キュッと口を結ぶ。

いい大人になった空の上で、私は願う。

「この旅が、どうか最後でありますように」と。

どうしてなのか、旅の始まりと終わりにいつも浮かんでくるのは、懐かしい思い出たち。

過去の私を道連れにして、今、旅をするのだ。

お仕事中のドリンク代にさせていただきます。ちょっといい紅茶を買いたいです。