ホラー映画「来る」を観たよ(ネタバレあり)


待ち合わせには早めに来るタイプです。
遅刻するのが嫌なんですよね。なんでも予定より数分、いや数十分は早く動きたい。

でも世の中にはめちゃくちゃルーズな人も存在するんですね。
待ち合わせで1時間以上待たされたことが何度かありました。

しかも寝坊とか事故にあったとかじゃないの。
準備してる途中で急に他のことしだして、それに夢中になって時間が過ぎたとかなの。もうお前友達と待ち合わせすんなよって思う←

待ち合わせにどのタイミングで来るかって、ある意味その人と今後仲良くすべきかどうかを判断する基準になりますね。うん。


今回は「来る」という映画を観ました。
2018年公開。
原作は小説。岡田准一さんや松たか子さん、妻夫木さんなど錚々たる面々が出演しています。

ざっくりあらすじ

大手製菓会社に務める田原秀樹は、加奈という女性と結婚して、いい感じのマイホームも買って、もうすぐ娘も産まれるしで、順風満帆な人生を送っていた。


ある日仕事中の彼に、後輩が声をかける。

「チサさんについて話があるって人が、今会社のロビーに来てますよ」

その名前に覚えのあった秀樹は、不安な気持ちを抑えつつロビーに向かう。
しかしロビーには客らしき人物見当たらない。追ってきた後輩もあまりその人のことを覚えていないようで、困ったように首を傾げる。

お前大丈夫かよぉ〜wと、軽いノリで後輩の肩をポンと叩く秀樹
秀樹が叩いた辺りから突然の大出血。
後輩は背中に大怪我を負っていた。彼はそのまま入院し、死亡した。殺人肩たたきマン爆誕。

まるで獣の歯のようなものに噛まれた傷だったらしく、後輩曰く「傷に何か入り込んで動き回ってる感じ」とのこと。秀樹は右手に何を仕込んでたんだ。


その後、彼は何を考えてんのか意味不明なんだな、産まれてくる娘に「チサ」と名付けることに決めた。たまたま最近聞いた名前だからだろうか。


それから2年後。

加奈チサを妊娠していたとき、秀樹の母親はたくさんお守りを渡していて、それを今はコルクボードに画鋲で下げて家の中に飾っていた。

育児ブログもしており、その界隈では有名人。
参考にされ、尊敬され、イクメン界のスターのような扱い。オフ会でも中心人物。

ある日、「何か」が秀樹の留守中にやってきた。

お守りは片っ端から両断されて床に散らばり、加奈チサは怯えて泣きながら、台所の床に抱き合って座り込んでいる。
帰宅した秀樹は何事か訪ねますが、妻子は取り乱していて話せる状態ではない。

見計らったように電話が鳴り、秀樹がそれを取ると恐ろしい声で

「秀樹さん、チサ、連れてく、お山へ」

みたいな、よく分からん言葉が受話器から聞こえてきた。
秀樹にはその声とセリフに覚えがあった。幼い頃に経験した怪奇現象だ。


後日幼馴染の民俗学者・津田にその事を相談すると、彼は野崎というライターと、キャバ嬢の真琴を紹介してくれた。

真琴は霊能力がある少女で、見た目はめちゃくちゃ派手。可愛い。

彼女は秀樹に忠告する。「奥さんと子供を大事にしろ」と。


以下軽くネタバレ

ネタバレ注意。







まず秀樹なんだけども、クソクソのクソ野郎です。聳え立つようなクソ山に頭のてっぺんまで埋もれて全身糞まみれ。
そんくらいのクズです。

まずイクメンじゃない。
大して育児に参加してない。ブログでの彼は完全に外面ですね。
育児本を読んで得た知識を書いたり、子供の顔丸出しの写真とポエムを書いたりして「子供を可愛がってしっかり育児してる父親」のフリをしてる。

更に直接的な表現はされていませんが、会社の若い女と親密であるようなふわっとした表現はありました。不倫の可能性もある。


育児には参加せず、家のことは全て妻に押し付ける。親戚にいい顔するのにも自分は動かずに妻にやらせる。

子供が怪我しても手を出さずボケーッと突っ立ってるだけ。
なのにブログにはまるで自分が率先して娘の面倒を見てるかのように書いていた。


私は生まれて初めてですよ、妻夫木聡の笑顔をグチャミソに殴りたくなったのは。


正直言って心の底から好かれてはいないけど、皆も秀樹も同じように、外面だけは仲良くしている。
たとえば、秀樹の人生の一大事に助けてくれるような友人は少なそうたなと。



そんな秀樹に失望していた加奈は、実は津田とよからぬ関係になっていました。

津田は加奈にある御札を渡しますが、実はその御札もあまり良くないものでした。なので状況は悪くなっていきます。



感想

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?