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「仮面病棟」感想レビュー。

こんにちは、雲州はとむです。私はほとんど民放ラブストーリーを観ずに育ってきたので、朝ドラや日曜日の特撮にて俳優さんにハマることが多いんですが、まさにこの主人公とヒロイン役のお二人がそんな存在でした。

「おかえり、モネ」の我らが菅波先生である坂口健太郎君と、「半分、青い」「ハコヅメ」にて大好きになった永野芽郁ちゃん。

Amazonプライムにて配信されるようになっていたので、気になっていた「仮面病棟」を観ました。なかなか面白いサスペンスだったので、なるべくネタバレを避けつついきます。


交通事故で、自分の子供を身籠もっていた恋人を失った外科医、速水秀悟。心に癒えない傷を負ったまま生きる彼は、痴呆症患者施設になっている寂れた病院で、夜間のアルバイトをすることになる。

初日の夜に、近くのコンビニにて強盗が銃を発砲して逃走。雨の中、ピエロのマスクを被った男が病院へ、自分が撃って怪我をした女子大生を連れ込み立て籠る。巻き込まれた速水は、彼女を守りながらなんとか脱出しようと頭脳を巡らせるが……。


またまた、坂口健太郎君が心優しい正義感に熱いお医者さんで、「菅波先生」とダブりまくりではありますが、私は基本的にこういう屈託したインテリジェンス役の坂口健太郎君が好きなんですね。「競争の番人」や「婚姻届に判を押しただけですが」のキャスティングのように。

まだ「ヘルドッグス」を観ていないので断言はできないんですけど、「鎌倉殿の13人」で、やがて「名執権」と呼ばれる北条泰時など、周囲に巻き込まれながらなんとか、自分の正義を貫こうと諦めない役がよく似合うと思うんです。

この映画も、そんな彼の巧さが特出するストーリー。とにかく他はクズのような人間ばかりが出てくるけど、主人公の速水の真っ直ぐな生き方に色々な意味でラストまで救われます。

コロナ禍での大変な撮影だったと思いますが、舞台も実際の病院を使用していて、ギャラ以外のお金をほとんどかけていない。その辺は最近のアマプラ限定作品と同じで低予算な作り方をしている。

こういう密閉型サスペンスって、ひたすら脚本と俳優さんの演技力にかかってるんですよね。まあ、一見して高島院長や脇役が全員怪しいのは判っちゃうんですけど、ラストまで早送りせずに楽しめました。


しかしながら、この数年は話題作の主役やメインキャスティングになると、本当にモデル出身者や特撮俳優がズラリと並ぶようになりましたよね。

元々はファッションモデルとしてデビューしたのに、皆さん演技が上手くて感心します。私は特に「歩くひと」の井浦新さんが昔から好きなんですが、いまではすっかりベテランな彼も、ある日突然映画に颯爽と出てきたなあと。

坂口健太郎君や永野芽郁ちゃんがこれからどう育っていくのか、とても楽しみです。



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