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移住後のキャリアと『移住同期』

最近、私が移住したばかりの頃に出会った友人たちと、再会する機会が増えました。

決して疎遠になった訳でも、物理的に遠くなった訳でもないのだけど、お互いにしばらく会えないまま、数年の月日が経っていて「あれ?最後に会ったのはいつだっけ?」と、そんな会話をしながらの久しぶりの再会。

私が千葉県いすみ市に移住したのは2011年2月。

あの時に出会った友人たちも、私と同じように、この地に可能性を感じて単身移住をしてきた人ばかり。家族や夫婦で移住する人が多い中、あの頃は、同年代の移住者に会えるのが本当にうれしかった。

みんな、1人でこの地にやってきて「何かできないかな」なんて、日々戸惑いながら悩んでいて、まだ何一つ形になんてなっていなかったけれど、夢だけはたくさんあって、夜な夜な語りあっていたっけ。

生活のために会社に勤めたり、いろんなアルバイトをしたり、大変だったけど「きっと、この先の未来に、夢を形にできると思う」なんて、そう信じて毎日必死だった。

それぞれがそれぞれの道を歩んできた数年間。夢が形になっていたり、地に足がついた暮らしをしていたり、ひとつ覚悟を決めていたり。久しぶりに再会してみたら、みんながちゃんと前を向いて進んでいた。

もちろん、会っていない間も、人づてにいろんな話を聞いていたから「がんばってるんだな」と、勝手に刺激をもらっては自分を奮い立たせて、自分自身も負けてられない!なんて勝手に思ったり。

いざ、久しぶりに再会してみると、会えていなかった時間はあまり関係がなくて、昔話をしつつも、新しい視点で、新しい未来を描いて語りあっていた。会えていない間にそれぞれが積み重ねた経験が、いい相乗効果を生んで、なんだか新しいことができそうな、そんな可能性がたくさん。

会社もそうだけど、同期がいるってなんだかうれしい。スタートが一緒で、うれしいことも辛いことも同じように打ち明けられる。

よき理解者であり、よきライバル。

移住も同じ。

同期がいて、ロールモデルがいて、少なからず自分のキャリアの積み方が見える。1年後、3年後、5年後、10年後の自分の未来がはっきりと見える訳ではないけれど、悩みとか、つまづくポイントとか、それに対して相談できる先輩がいて、励ましあえる同期がいる。「これでいいかな」と、ぼんやりとでも思えたら、きっとうまく進んでいくのだと思う。

いろんなキャリアの人がバランスよく居て、新しい人も継続的にやってきて、そこがちゃんとつながっていければ、きっと地域の未来もつながっていくのだと思う。

今だから思う。移住には、同期とロールモデルが必要、と。

あの頃の私と同じような悩みを抱えた移住後輩へ、今の私ができること、精一杯していきたいな。

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三星千絵|房総いすみでローカルに暮らし働く。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。 シェアハウス、図書館、カフェ&シェアオフィス。まだまだ地域の資源を活かして、新しいコト、生みだします!遠くからでも応援してもらえるとうれしいです。