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電車に揺られながら書いた独白⑩・あこがれだった首都東京

会社の通勤電車に揺られながら、
ただスマホでひたすら書き連ねた独白です。

今回は「あこがれだった首都東京」。

初めての都心生活


俺が東京の満員電車を経験したのは、
東京の企業に通い出すようになってからのことだ。

それまで俺は神奈川の企業に勤めてて、神奈川に住んでたので、
首都・東京における通勤時間帯の満員電車の事情なんて
全く知らなかったのだ。

俺自身、巷で言われる「コミュニケーション能力」が低いので
外回りの案件を任せてもらうことはほとんどなく
客先業務もほぼ少なかったので、東京に行くことが日常的じゃなかったからだ。

たまに行く東京はオシャレで都会っぽいし、
お店だってたくさんいいところもあるだろう。

そんなこともあって、当時の俺は東京に対してとても憧れを感じていた。

東京から透けて見える国情


俺がかつて慕っていた会社の先輩から
「勤めるなら東京の企業の方がいい」
とアドバイスを受けたのも手伝っていた。

「勤めるなら東京の企業の方がいい」と言う当時の先輩の一言が、
この国の現状を如実に表している。

東京に便利なものを押し込んでるので、そこに優秀な人、モノが流れ込む。

よくいえば効率的、悪くいえば無造作といえばわかりやすいだろうか。

だから地方から抜ける人間も後を絶たないし、
満員電車が多くの人間のヘイトを溜めながらも、
「大都会あるあるな必要経費」として成立している。

諸外国では異常だと思われているこの珍現象が、
都心の通勤時間帯に毎日平然と起きている。

それが俺から見た首都の姿だった。

2年間の東京生活


会社員を辞めたのをきっかけに俺は東京に住むことにした。

俺は2年だけ東京に住んでいた。住んでいたのは笹塚である。
後から知ったことだが、笹塚は「売れない芸人が住んでる」
と知られているようだ。

起業家を目指していた俺も「売れない芸人」だったので、
俺が笹塚に住んでいたのも運命だったのかもしれない。

かねてから憧れてた東京だが、いざ毎日満員電車に揺られると
さすがに疲弊してしまった。

家に帰っても、選んだ賃貸が東京でも比較的安いのはいいが、
朝だろうが昼だろうがおかまいなしに日当たりが悪く、
風通しも良くないので、夏は蒸し暑く冬は寒い。

どんな時間に過ごそうが部屋は暗いので電気をつけざるを得ないし、
暑い寒いがはっきりしすぎなので、
家にいるときは暖房か冷房のどちらかは必ず入れていた。

良かった点をあげれば、洗濯物を乾かせる日当たりでない代償に
乾燥機があることくらいか。

住み心地度外視で価格重視したので、自宅の居心地は芳しくなかった。

友達作り


そのうっぷんを晴らすかのように、
俺はオフ日になるとずっと自転車をこいでいた。

自宅があまりにも住み心地が良くないので、休日は外にいる機会が多かった。
コロナ隆盛なこの時代に外出しまくっていたら、
俺は白い目で見られていたことだろう。
つくづくタイミングに恵まれていたのかもしれない。

東京というのは人の出入りが多い土地で、
四方八方でいろんなイベントがあるし、
積極性さえあればたくさん知り合いを作ることができるのだ。
土日は暇さえあれば朝活に行ってた。

そうしていくうちに、
いつの間にか「意識高い」仲間達が
自分の周りに集うようになっていたのだ。

東京は単純に人の頭数が多い。
それゆえ、SNSで繋がった数が加速度的に増えていった。

東京には都市の数だけ思い出がある


東京は行く機会が多いのもあって、
多くの場所で思い出を作っていった。

馬喰町では着物を着て練り歩いたこともあったな。
「着物組」のみんなは元気だろうか。
代表の伊藤研人さんは変わらず何処かを練り歩いてるのだろうか。

ブラック企業行く時に、朝早さと満員電車に心折れて気持ち悪くなり、
途中下車した駅が原宿で、そこで休み連絡入れたよな。
原宿行くときは普段チャリを使ってたな。

池袋では写真家のシンさんと食事して、
プロフィール写真撮影スケジュール決めたのが思い出。
ブログ塾の同期で集まったのも池袋だったかな。

新宿はいろんな思い出が詰まり過ぎてる。家から近かったし、
職場に行くまでの乗り換え駅だし。
毎日絶望もしてたし、よく打ち合わせで集まる場所で使って
未来に希望を見出そうとしてた。
好日山荘に山行道具を買いに行ったこともあるのも新宿だ。

新大久保はSoraさんだっけ?
エネルギーワークと古武術の先生。
起業家の先生に師事してなきゃ、俺この人に師事してたんだろな。

古武術でなぎ倒されたのと、
フォークを曲げたエネルギーワークは衝撃的だった。
結局最後まで師事することはなかったんだけど。
うまい具合にセミナーいけなくて縁がなかった。

東京では辛いことも楽しいことも経験してきた。
たまに東京に用事で寄るたびに、そこでの出来事が思い起こされるんだー。

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