クラウドサービスが多すぎてID・パスワードが管理できない

会社でもクラウドサービスの導入が進んで、大量のクラウドサービスを使い分ける必要があり、それぞれにIDやパスワードが異なって、全部覚えてられないとか困っていませんか。

今回はそんな悩みを解消する事例について紹介したいと思います。

Azure ADとSAMLの組み合わせで解決

まず、結論から言うと、Azure ADとSAMLを組み合わせると、Azure ADに登録されたIDとパスワードで複数のクラウドサービスにログインできるようになります。

いくつものIDとパスワードを覚える必要はなくなるので、パスワード確認するのに時間がかかる～といったストレスからも解放されます。

SAMLの仕組み

AzureADとSAMLを使用すると以下のようなフローでログイン処理が行われます。

クラウドサービス側でIDやパスワードを管理していなくてもAzureAD側のIDとパスワードでログインできます。

SAML利用のための前提条件

最近のクラウドサービスはほとんどがSAMLという認証方法に対応しています。

一方、会社でMicrosoft 365（旧Office 365）を利用していれば、おそらくAzure ADでユーザIDが管理されている状態です。

上記の条件に当てはまれば、SAMLを使ってIDとパスワードの管理を減らすことができます。

設定方法

設定方法について詳しく見たい方は下記に記載しましたので、よかったら見てください。

SAMLテスト用WebAppsの作成　その１

最後に

いかがでしたでしょうか。

新しいクラウドサービスを利用するたびにID・パスワードが増えてお困りの方はAzureADとSAMLの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

また、AzureADとSAMLの組み合わせによる認証方式の構築は、クラウドサービス側がSAMLに対応していれば、長くても1か月程度で対応できると思います。

また、設定もそれほど大変ではないので、フリーランスとして短期の案件をいくつもこなすといったことができるのではないかと考えています。