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ババアの星になりたい。親の看取りや旅行や入院や手術や注文住宅など体験したことをエッセイ…

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ババアの星になりたい。親の看取りや旅行や入院や手術や注文住宅など体験したことをエッセイを書いては本にして文学フリマへ参加しています。よろしくお願いします。

マガジン

  • いりえで書く

    • 41本

    間借り書房 いりえのイベント【「書くこと」に関するお喋り会】から生まれた共同マガジンです。スタイルやジャンルは人それぞれ。気負わず、無理せず、否定せず。入り江のように穏やかな場所にしていきたいです。皆さんで少しずつ作っていきましょう🌊

  • 文学フリマあかさたな雑記

    文学フリマ東京38に向けてあかさたな作文で文学フリマにちなんだり自己紹介したりしました!

  • 父を送る

    2022年の冬に亡くなった父親との、親一人子一人で歩んだ最期の半年間を振り返って綴りました。父親は在宅介護ではなく施設へ入居したので、看取りとも介護とも少し違いますが、誰にでもいつか訪れる老いや死について参考にしてもらったらうれしいです。

  • 2020.10

    2020年10月の日記です

  • 2021.02

    2021年2月の日記です

最近の記事

  • 固定された記事

書くことの原動力

出身地 神奈川県の西のはじっこ。車は湘南ナンバーだし海もあるけど「湘南」と言い切るにはちょっと勇気がいる町。 幼少期の思い出ひとつ 幼稚園入園前だったと思う。この頃から絵本に触れていて、もう、ほとんどのひらがなをマスターしていたけど、”あ”だけがどうしても書けなかった。見かねた母が私の背後から一緒に鉛筆を握る形で書き方を教えてくれようとしたけど変に力が入ってしまって余計うまくいかず、癇癪をおこして泣いた。 好きな作家さんとその理由 宮部みゆきさん、高田郁さん。たぶん

    • 旅は道連れ(短歌) #いりえで書く

      先日、有志の集いに変わってからの「書くことに関するお喋り会」へ参加してきた。 そのなかで、このお喋り会と同時に始まったnoteのマガジン「いりえで書く」について次回のテーマを話し合う流れになった。 どんなのがいいかなぁと考えていくうち、そういえば、ここまでマガジンに寄せられた記事って、エッセイ的なノンフィクションに近いものばかりだなと気づいた。 もともと、「スタイルやジャンルは人それぞれ」とマガジンの紹介ページでも書いているようにバックボーンの違う人たちの集まりで、それがよ

      • 本の感想いただきました!

        今朝の通勤電車の中でのできごと。 いつものように『帰りたいなぁ』と心のなかでずっとうっすら刻むベース音みたいにつぶやきながら、日課のインターネット巡回をこなしていた。 X(むかしはtwitter)で「#文学フリマで買った本」タグを検索し、自著を読んでくれた人がいないかな、のパトロール中、とあるpostの画像で自著を発見。 あらあらまぁまぁありがとうございます、とブログまで飛んで拝読。 指定席のみの特急に乗っていてよかった。目の前にはシートの背もたれがあるだけで、だれに

        • ライフはゼロよ

          先日、会社からの指示で外部研修を受けた。研修の事前準備として、WEBサービスのスキル診断みたいなものを受けるように言われた。設問に対して「非常にそう思う」「まぁそう思う」「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」みたいな感じで、自分の思考とかを延々答えるタイプのやつだ。 研修の数日前に結果が戻ってきたが、忙しかったしあんまり興味をもてなかったのでチラ見しただけで研修当日をむかえた。 研修が始まるまでの時間で、改めてスキル診断を読んでみた。 うんうん、なるほど。思い当た

        • 固定された記事

        書くことの原動力

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        • いりえで書く
          41本
        • 文学フリマあかさたな雑記
          10本
        • 父を送る
          31本
        • 2020.10
          31本
        • 2021.02
          28本
        • 2021.01
          31本

        記事

          日記あるいはのろけ

          夫と私の通院予定について話していた。 私は7年くらい前「チョコレート嚢腫」という病気にかかり、内視鏡を使って腫瘍を取り除く手術を受けた。手術は無事成功して、退院後は経過観察ということで手術を受けた病院へ年1回通っているのだが、そこが私の引越しによってだいぶ遠くなってしまった。もう3年も遠距離通院を続けているし、主治医はとっくに異動していない。でも、「病院を変えたい」と言えずに通っている。 今年の通院日が迫っていて、夫から「いいかげん病院変えれば?」と言われて 「うーん……

          日記あるいはのろけ

          タイトル:浮

          タイトル:浮

          順番だから

          「こういうのは順番だから」 社会に出たばかりのころ、会社の先輩や偉い人においしいものをたくさん食べさせてもらった。お会計の時間になり財布を開こうとすると止められ、なんとか少しでも、と紙幣を差し出したところで決して受け取ってもらえず、先輩も偉い人も口をそろえてこう言った。 「こういうのは順番だから。スタババが先輩になったら返してあげな」 ◎◎◎ 先月、香川旅行でさか枝うどんさんへ行ったときのこと。 私と夫の前には外国人らしい女の子がひとりで並んでいた。海外からの旅行者向

          順番だから

          そういうことじゃないんよ

          猫のうんこに悩まされている。 自分の飼い猫ではない。庭の芝生スペースに落とされる野良猫のうんこだ。一昨年に試行錯誤の末、センサーの前を何か横切るとピーという警告音と空気がプシュッと出て脅かす器械が効果的だったようで、ようやく私たちの庭に平穏が訪れた。当時の顛末はこちら↓ 最近、その器械が壊れた。音もスプレーも出なくなってしまった。電池を換えてみても、うんともすんとも言わない。だが猫は「あの置き物やべぇ」と学習してくれたらしく、物言わぬ器械が佇んでいるだけで治安が保たれてい

          そういうことじゃないんよ

          知る喜び

          朝、通勤に使う電車の中で私は文学フリマ香川で買った優木ごまヲさんの「わたしの移住歳時記」を読んでいた。本のなかに出て来る香川のおいしそうな食べ物を想像しながら、いいなぁ、いいなぁ、と読み進めていた。 「馬鈴薯」というタイトルの章に入った。ご実家から送られてくる食べ物についてと、お父様との何気ないやり取りが書かれていた。意地汚い私は、ここでもまた「いいなぁ」と思いつつ文末の俳句を読んだ。 読んだ瞬間、亡くなった自分の父親のことがグンと胸に迫った。父親は釣りが趣味で、しょっち

          文学フリマで買った本 感想(文学フリマ香川1)

          小豆島で15万円の空き家を買ってみた!!(あみーごさん) 生きる力が強い…!と思った。人への頼り方に才能がある。人を頼るのも需要と供給なのだな。このまま思いきり人生を楽しんでほしい。 わたしの移住歳時記(優木ごまヲさん) まず最初に思ったことは、 「香川行く前に読みたかった……!」 出て来るお料理が全部おいしそうだ。次回の香川旅行ではこの本に出てきたお店を目当てにしたい。 言葉と丁寧に向き合おうとする人だなぁというのが、総じての印象。『オリーブは執事』の表現がしっくりき

          文学フリマで買った本 感想(文学フリマ香川1)

          やらない善よりやる偽善より相互利益がいい #未来のためにできること

          私が小学生のころは廃油で石けんを作ってみたり、牛乳パックをドロドロに溶かしてハガキにしてみたりする体験があった。廃油の石けんは臭いがきつくて、牛乳パックのハガキは表面がザラザラで文字が書きにくく、やってみても「ふぅん」という感想が残るだけだった。どちらも、とてもじゃないが持続できるようなものではなかった。 「続ける」というのは難しい。物珍しさや「環境のため」みたいな大義名分だけじゃ持続には限界がある。続けるためには『こっちのほうがいい』と思えて、習慣にできるなにかが欲しい。

          やらない善よりやる偽善より相互利益がいい #未来のためにできること

          背泳ぎ事件

          今から20年近く前のこと。20代後半の私は一度目(?)の禁煙に成功して調子に乗っていた。タバコをやめると味覚が戻って食べ物がおいしく感じられるようになり、内臓も元気になるので、よく食べ、よく太る。今から比べればぜんぜん正常の範囲どころか、むしろ痩せすぎだったのだが、調子に乗っていた私は 「痩せなくちゃな。よっしゃいっちょ運動したろ。私ってば、やればできる子だから、今までずっと息継ぎできなかったけど泳げるようになろ」 と軽く考え、生まれて初めてスポーツクラブに入会した。禁煙に成

          背泳ぎ事件

          香川旅行記 3日目(終)

          前回の続きです。 1日目はこちら さか枝うどん 本店 とうとう帰る日です。飛行機の時間から逆算すると午前中はまだまだ楽しめます。前夜に夫とどこ行こう、と相談。とは言え移動すら命がけになりそうな暑さ。パッと行けて、室内で……という条件は私としては必須でした。 そこで思い出したのが、文学フリマの帰りに寄ろうと話していながらうっかり忘れてしまった、高松シンボルタワーのなかにあったご当地ショップ。 タクシーでさっと行ける距離感はもう分かっていたし、目の前が高松駅だから、空港ま

          香川旅行記 3日目(終)

          香川旅行記 2日目

          前回の続きです。 さか枝うどん 南新町店 旅行前の一週間ほど、ずっと体調がイマイチで頭痛が続いていたのだけれどアホほど寝たおかげかここにきてようやく復帰。イベント当日に元気になれてひと安心でした。 朝から全力で香川を堪能します。ホテルから近いうどん屋さんへ。 おぼんを持って列に並んでカウンター越しに注文し、どんぶりを受け取ってからトッピングの天ぷらを自分でお皿に取ってお会計します。Paypayか現金のみ。 ここで「ひやあつ」というメニューを知った私。冷たく締めたうどんを

          香川旅行記 2日目

          文学フリマ香川1 参加レポ

          去る7月28日、香川県高松市の高松シンボルタワーで文学フリマ香川の記念すべき第一回が開催され、大盛況のうちに終わりました。 イベント詳細はこちら↓ お礼 これまで文学フリマ東京に5回参加してきた私が、『一回目の開催なんてぜったい楽しいでしょ』と、初の遠征先として選んだ文学フリマ香川。想像以上に楽しかったです。通りすがりに目を留めてくださった方。立ち読みしてくださった方。お買い上げくださった方。本当にありがとうございました。 そして運営の皆さま。予想をはるかに超えた入場者数

          文学フリマ香川1 参加レポ

          香川旅行記 1日目

          香川県の高松市に行ってきました。二泊三日の中日にイベント参加したのであまり観光らしい観光はできなかったのですが、そうじゃなくても暑すぎてぜんぜんムリでしたが、旅をレポートします。イベントのレポートは当日の荷物を受け取ってから書きます。 出発 当初はLCC飛行機の様子見にも最適な距離だと思ってjetstarを予約していたのですが、ストに関するニュースをアレコレ見て怖くなったのでANAに変更。jetstarであれば家からかなり近い成田空港発で余裕をもって出発できたはずが、AN

          香川旅行記 1日目