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香川旅行記 2日目

前回の続きです。


さか枝うどん 南新町店

旅行前の一週間ほど、ずっと体調がイマイチで頭痛が続いていたのだけれどアホほど寝たおかげかここにきてようやく復帰。イベント当日に元気になれてひと安心でした。
朝から全力で香川を堪能します。ホテルから近いうどん屋さんへ。

おぼんを持って列に並んでカウンター越しに注文し、どんぶりを受け取ってからトッピングの天ぷらを自分でお皿に取ってお会計します。Paypayか現金のみ。
ここで「ひやあつ」というメニューを知った私。冷たく締めたうどんをあったかいおつゆに入れるスタイルで、おつゆの温度が少し下がってやさしい一杯になります。お子さんに食べさせるとき使われる手法らしいです。私の好きな言葉の辞書に「ひやあつ」が加わりました。

ここはダシが私好みのお味でした。さすがに朝から油ものは手が出せず、トッピングはワカメをいただきました。カップに盛られたワカメを自分で手に取っておぼんに載せるんだけど、お米を量るときに使うようなカップにめいっぱいワカメが入っててビックリしました。おいしかった。

おなか一杯に満たされてホテルに戻り、イベントの時間まで部屋でゴロゴロ過ごします。イベント会場の近くまで行くバスがホテルのすぐそばのバス停から出ていたので時刻表を調べると、3分後にバスが来ることを知りました。その次来るのは30分後になってしまうことも同時に判明して、間に合うかも!と私だけが焦った状態でバス停まで急いだのですが、バス停まで残り5メートルのところでバスは目の前を通り過ぎました。うぅ。諦めてホテルに戻り、タクシーを呼んでもらいました。イベント会場の近くまではタクシーで10分かからないくらいでした。快適~。イベントのレポは別で書いたのでよかったら読んでください。

立喰い寿司 七幸

大盛況&大成功でイベントは終わり、打ち上げだ~!と張り切って徒歩で行けるお寿司屋さんへ。

夕ごはんにはぜんぜん早い17時前でも店内はいっぱいでした。立ち食い寿司なので回転は速くて、10分くらい待って中へ。特上寿司をオーダー。

立ち食い寿司七幸の特上寿司

うまぁい。うまぁい。西側のお魚はねっとりと柔らかくおいしいです。かっぱ巻きを追加で頼み、おなかいっぱい大満足でお店を後にしました。

珈琲と本と音楽「半空」

寿司屋さんを出てそのままホテルに戻り、また爆睡。夫曰く「行き倒れ」ていたそうです。室内なのにね。復活したつもりだったけど、やっぱりイベントで疲れたのかもしれません。
二時間ほど休んでから再び出かけます。夜カフェの良さそうな場所があったので、そこに行ってみたいという私のリクエストで電車に乗り、駅から5分強歩いて目当てのお店へ。夜でも気温はほとんど下がらず、汗がだくだく流れます。
知らない道なので実際の距離より遠く感じながら、地方都市特有の少し郊外まで来た瞬間、真っ暗になった道をとぼとぼと歩き、途中、デカすぎる側溝にビビりながらようやくたどり着いたお店。ホッとしながらドアを開けるとカウンターの中からお店の人が
「予約のお客様ですか?」
嫌な予感を抱えつつ「いえ……」と答えると
「このあと予約でいっぱいなんです。」

その様子と言ったら。かるたの『と』の絵にしちゃうぞこのやろう。『”と”りつくしまもない』だ!

ガッカリして蚊に刺されながら近くで他にお店がないか、夫と検索。さらに駅から離れる方向へ5分くらい歩くと違うカフェがある!と私が見つけてそこまで行ったのですが、なぜか店内が真っ暗。googleマップには24時間営業と書いてあるのに。入口のドアの中に置かれた貼り紙に『しばらく17時閉店とさせていただきます』の文字が。よーし!コイツはかるたの『そ』だ!『”そ”ういうことは はやくいって』!!

とりあえず、ホテルの近くまで戻ろう……。夫とヨロヨロになりながら駅まで10分歩き、私も夫も汗まみれです。さらにさらに、電車が出たばかりで20分待ち。助けて~。
タクシー乗り場にも、バス停にも人っ子ひとり、車っこ一台ありません。とにかく水分補給を……と自販機を求めてさまようと、自動ドアで区切られた待合室なる空間に自販機が並んでいるのが見えました。入るとクーラーが効いていてひんやり。命が助かった……。

ここならいくらでも待てるね、と夫と二人、誰もいない待合室で電車を待ち続けました。その間にホテルの近くの夜カフェを検索して、ホテルの裏側によさげなお店があるのを発見。そこに行ってみよう、と話がまとまったところで電車も到着し、来たばかりの経路を戻ります。

ホテルには寄らず、見つけたお店へ直行。ドアを開けて中を見た瞬間、満席の様子がうかがえて、あぁ、ここもか……と諦めかけた私に店主の方が
「すみません、今はいっぱいでして。空いたらお電話する形になっちゃうんですけど大丈夫ですか?」
だ………
大丈夫です!!!!!!!!
ということで電話番号を書いてお渡しし、とりあえずホテルへ。お部屋で5分ほど涼んでいたら電話が掛かってきました。思ったより早い!やったー!

ここがすごく、すごーく良かったです。文学フリマの打ち上げにふさわしい、大量の本に囲まれた空間。メニューの中には作家名が入ったものもあって、それを注文すると、そのメニューのエピソードが載っている本ごと提供されるステキな仕組み。

マリアージュフレール オペラ
伊丹十三の愛したキューカンバー・サンドウィッチ

まさか旅先でマリアージュフレールの紅茶を飲めるなんて思ってもみなかったし、サンドウィッチも、パンの甘みが引き立っていておいしい。メニューに挟まっているコラムもぜんぶ良くて。こじんまりしたカウンターだけのお店で座席は常に満席、みんな、思い思いにおしゃべりを楽しんでいる空間なのに、なぜか静かで、ゆったり落ち着いた気持ちで留まっていられる場。店主の方の力量をビシビシと感じました。
振られたお店たちは、ここに来るための道筋だったんだなぁ、と、嬉しさが体中にじんわり広がります。本当に私は恵まれている。

最高の夜に感謝しながらホテルへと戻り、幸せな気持ちで眠りにつきました。

3日目に続きます。

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