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ばってん少女隊 中野サンプラザ公演「御祭sawagi~踊れ心騒げ~」感想

2022.11.26 ばってん少女隊のワンマンライブ「御祭sawagi~踊れ心騒げ~」に参戦しました。

今年の2月に中野サンプラザでのライブ開催を発表。
今年1年、至るイベントで「11月に中野サンプラザでワンマンライブをやります」と告知をし、10月にはアルバム「九祭」をリリースして、今日この日のために活動してきた6人。
念願叶ってチケットはSOLD OUT。
アルバムを引っ提げてのライブということもあって、どんな世界観が待っているのか楽しみにしていました。

セットリスト

01. 虹ノ湊
02. スィンギタイ
03. ジャン!ジャン!ジャン!
MC
04. YOIMIYA
05. 御祭sawagi
06. 和・華・蘭
07. 沸く星
08. 南風音頭
09. さがしもの
10. Bright & Breezy
11. OiSa
12. 禊 the MUSIC
幕間映像
13. ばりかたプライド
14. でぃすたんす
15. FREEな波に乗って
16. わたし、恋始めたってよ!
<アンコール>
EN0. OiSa (PARKGOLF REMIX)
EN1. ありがとーと
MC
EN2. 御祭sawagi

ライブレポ

座席は1階後方の下手側通路。
中野サンプラザ、傾斜があるので後方でもしっかり見やすくて良い。
さすがに表情まではよく見えなかったけど。
通路側の席だったこともあり動きやすかったのもラッキーだった。

ライブ前のBGMは、お祭りの太鼓の音が流れる→音が少しずつ静まっていってフェードアウト→また最初に戻って太鼓の音が流れる、のループだった。
昔から地元のお祭り大好きでやぐら の上で太鼓を叩いたこともある私はBGMの時点でだいぶウキウキしてた。

開演時間を過ぎてもまだライブが始まる気配がなく、「ちょっと押してるのかな?」と思ってたら、たぶん5分ほど過ぎたところで待ち切れないオタクたちが太鼓に合わせてクラップをし始めた。
「お、いいね♪」と思って便乗。徐々に大きくなるクラップ。
前述の通り、BGMはフェードアウトと再スタートを繰り返していたので、クラップも一旦途切れてはまた再発生、を3回くらい繰り返した。
3回目くらいで太鼓の音が小さくならず、むしろ大きくなっていって「おっ」と思ったら証明が落ち、慌ただしく起立。ペンライト点灯。

みんなの準備が間に合うか間に合わないかくらいで、あっという間に1曲目『虹ノ湊』が始まった。

パッとステージに現れたメンバーは……檻のような箱のような何かの中にいた。淡い色のメンバーカラーのドレスを来ていることは分かったけど、縦横に網目状の線が入っていてよく見えない。
檻に囚われてるようにも見えたし、箱に入ったフランス人形のようにも見えた。
檻に入っていた時間はそう長くなくて、すぐメンバーが前に出てきて姿を見ることができた。
淡い色のドレスはちょっとレトロ感もあって綺麗だった。
足首くらいまでのロングスカートはライブ衣装として珍しいなと思ったし、実際少し踊りも重たげに見えた。(が、これが後の"仕掛け"だった……)

『虹ノ湊』は1曲目にもってこいの明るさと爽やかさで、すぐに会場中がハッピー空間になった。
サビの4人と2人に分かれて踊るところは今回客席のほとんどが2人(手を左右に振る、簡単な方の振り付け)をやっていて一体感があって良かった。
前回ライブを見たときにも思ったけど、愛ちゃんはこの「手を左右に振る、簡単な振り付け」ですら踊りのひとつひとつにキレがあって、ワイパー、止まる、ワイパー、止まる、という動きにしっかり強弱がついているのがカッコいいな、と思った。

『虹ノ湊』のラストで後ろを振り向きざまに足を蹴り上げる振り付けがあるのだけど、ロングスカートを巻き込んでバサッと蹴り上げていて「これはこれで良いな」と新衣装の良さを発見した。

そこから『スィンギタイ』『ジャン!ジャン!ジャン!』と楽しい曲が続けてきて、「アルバム曲でもなければ何故かふぁんの曲連発」に一瞬の「?」クエスチョンも浮かんだけどさして気にせず純粋にフリコピして楽しんだ。
『ジャン!ジャン!ジャン!』の「心解き放って」のオタクなので理子ちゃんも美優ちゃんも下手側で歌ってくれるこのパートを下手側で見れて最高。2人ともカッコよく歌い上げてた。
理子ちゃんの「ジャンヌ・ダルクになりたい!なう!」もキマってた。

一汗かいたところでMC。
自己紹介と、あと理子ちゃんから愛ちゃんの暴露話。
「愛ちゃんが今日楽屋で『中野サンプラザってどうして中野サンプラザって名前なんやろ?』って言うから『サンプラザ』の方が気になってるのかな?と思ってたら『中野さんが作った、中野さん・プラザ』だと思ってて、気になってたのは『プラザ』だった」
「愛ちゃんが作ったら希山サンプラザになるのかな?」
「なるねぇ」
今年2月に発表してから今日までずっと『中野さん・プラザ』だと思ってた愛ちゃん愛おしすぎんか。

愛ちゃんにホッコリしたところで、次は「お祭りブロック」との宣告。
お!いよいよ!と思って、楽しい曲を待ってたら次の曲はお祭りの前夜を歌った『YOIMIYA』から。

『YOIMIYA』の怪しい雰囲気の中、突然現れる6つの狐面。
浴衣姿に、手には提灯を持った6匹の狐面が、メンバー6人を黒い布で包んだ。一瞬6人の姿が見えなくなって、6つの提灯のオレンジだけがぼうっと光っていた。
次に現れたときには白×赤のお祭り衣装に身を包んだメンバーの姿がそこにはあった。

一瞬の衣装替え。
黒い布の中から現れたから「マジックみたいだ」とその瞬間は思ったのだけど、振り返ってみると「狐に化かされた」という表現が適切だな、と思い直した。
この衣装を仕込んでいたから前3曲のメンカラ衣装はロングスカートだったのね、というのもそこで腑に落ちた。

『YOIMIYA』は狐面のダンサーがそのまま一緒に踊ってくれていて、「ちょうちん片手 祭りの準備」という歌詞で提灯のオレンジがゆらゆら踊っている様は楽曲の世界観にぴったりだった。
お祭り衣装はスカートがアシンメトリーになっていて、6人が一斉にターンするとスカートがふわっと舞って綺麗だった。
『YOIMIYA』、そして次の『御祭sawagi』もくるくると回る振り付けがあって、衣装との相性の良さを感じた。

御祭sawagi』はライブで見るのは初見だったしMVも数回見た程度だったのに気づけば踊れてた。
「ばってん!ばってん!」で『×』、「満点!満点!」で『○』をするのは簡単で分かりやすいし、サビの

ドンドンもっと 太鼓鳴らせ
ボンボンなって 心臓が鳴ってる
ゴンゴンなって 感情揺らせ
悶々なんて吹きとばせ

『御祭sawagi』

は歌詞のリズムが良くて楽しいし振り付けもすぐ真似できて楽しかった。
最後にジャンプするのが気持ちよくて好き。
音源やMVで見聞きしてたときは「良い曲だな〜」くらいでそこまで刺さってなかったのだけど、ライブで見るとそれらよりよりずっと楽しくて好きがグンと増した。
あと最初の高速クラップと最後の締めの手拍子は初見では対応できなくて次は絶対やりたい!と思った。

和・華・蘭』が始まった瞬間に白い布が上から6枚、バッと降ろされた。
独特な世界観の楽曲に、謎の白い布。妖しい雰囲気が1つ前の『御祭sawagi』とのギャップを大きくする。
白い布にカラフルな小粒の照明が当てられて綺麗だった。衣装も白い面積が多いから、真ん中で踊る6人にもたまにその照明が反射してスカートがカラフルになっていた。
見ていたときは単に「カラフルで綺麗だな」と思ってたけど、今思うとあれはステンドグラスのイメージだったのかも、と思う。

だいすきな街をまもりたい
だいすきなひとをまもりたい

『和・華・蘭』

この歌詞の前半きーな、後半ちゃん瀬田パートがすごく好き。
その前までは割と淡々とした歌い口調なのにここで急に情緒が入った歌い方になるからグッと引き込まれるし、2人ともファルセットが綺麗だ。
特に前半のきーなちゃんの歌声が刺さって泣きそうになった。
この楽曲は長崎をイメージして作られた楽曲で、長崎の出身のきーなちゃんが歌う「だいすきな街をまもりたい」には特別な気持ちが込められているように感じる。

初披露の『沸く星』は『和・華・蘭』とはまた違った独特な雰囲気。
照明も変わって、白い布には赤い泡模様が映し出されていたのが、深い深い海の底のようにも見えたし、遠い遠い宇宙のようにも見えた。
その演出込みで『沸く星』が完成したように感じられたというか、「視覚で曲を楽しむ」とでも言おうか、音源で聴くよりもずっと楽曲の世界観を実体として捉えることができたように感じて面白かった。

『和・華・蘭』だったか『沸く星』だったか忘れたんだけど、白い布の後ろに6人がそれぞれ立って、布をめくって顔をチラ見せしたり、また隠したり、ってやってたのがちょっと色っぽさもありつつ可愛かった。
そのとき下手側端っこが理子ちゃん、その隣が美舞ちゃんだったので理子美舞推しで下手側座席にいた私は2人のことずっと見てて幸せだった。

南風音頭』は曲名の通り、九祭楽曲の中でも一番「盆踊り感」の強い曲。
私は地元の盆踊り大好きだった人間なので『南風音頭』は音源のときから好きだったけど、ライブで盆踊りっぽい振付が加わったことで一層楽しくなった。
あと『南風音頭』のときだったと思うんだけど、後ろのビジョンの映像がドット絵風のキャラクターがピコピコ動いててポップで可愛かったのも好きだった。全体的に明度の高い明るく楽しく可愛い楽曲に仕上がってて好きが増した。

曲の後半、いつの間にかカンパチロウ(頭はカンパチ、身体はスーツ姿の鹿児島のゆるキャラ。以前ばっしょーとコラボをしたことがある)がダンサーさんの中に紛れて踊ってて笑った。
そしたら、メンバーがスッとステージ裏に消えて、カンパチロウ&ダンサー6人だけのダンスタイムになった。カンパチロウのダンスがキレキレすぎて愉快。
もう曲が終わろうかというところでメンバーが戻ってきて、カンパチロウを囲み、『さがしもの』のフォーメーション(6人が円をつくる)へ。

さがしもの』が始まって、カンパチロウを中心に踊り始めるメンバー。
カンパチロウが捕らえられた、みたいな構図になってて、カンパチロウもオロオロしてて、めちゃくちゃ笑った。漁獲か?

その後カンパチロウはメンバーの輪をくぐり抜けて退場。海に帰ったのかな。

『さがしもの』はもう安定の楽しさ。
今ばっしょーの楽曲の中で1番楽しいと断言できる。
理子ちゃんが今日もダッシュする振付で足を振り上げてて全力感が可愛くて最高だった。

ライブの最初にメンバーが檻のように入ってたサイズ大小様々なブロック型のビジョン達、あれの上にメンバーが登って高い位置からの「上から失礼します」は歌詞通り上からになってて楽しかった。
いや、「2階席の方が高さ上だよなぁ」などと無粋なことを考えたりもしたけど。笑

曲の終わりかけのときだったか、愛ちゃんが隣のブロックにいた理子ちゃんのところに駆け寄って、2人が一瞬わちゃついた後また愛ちゃんは元のブロックへ戻っていった。あれ何してたんだろう?
最初は段取り間違えたのかと思ったけど、その後愛ちゃんがブロック上に行く機会はなかったので間違えたわけじゃなさそうだった。まぁわちゃついて笑顔の愛理子可愛かったから何でもいいんですけど(全肯定オタク)。

Bright & Breezy』は「九祭」の中でも上位で好きな曲なんだけど、ただ音源で聴いてたときは「好きな曲だけどばっしょーぽくはないな」と思っていて、なんていうか英語で始まりオシャレな雰囲気が他の「お祭り感」のある曲たちから少し浮いてるように感じてたんだけど、ライブで見たら不思議と馴染んでて「あれっ?全然楽しいじゃん!」となった。

『OiSa』はなんかもう、ステージが大きければ大きいほど、演出が映えて妖しい魅力が増して面白い曲になったなと思った。
6人の曲というより、演出から照明から映像から、チームで作り上げる総合芸術みたいな。
そしてそれは近距離の良席で見るより、今日みたいな後方席で全体が見渡せる席で見る方が魅力の120%を実感できるな、とも感じた。
今年の3月にアイドライズフェスでO-EASTの大型スクリーンに映された映像演出と一緒に観た『OiSa』、あの日も私は2階席でステージ全体が見えて、圧巻のライブだったことが思い出された。
(ちなみに当時は撮可だったので映像がある)

禊 the MUSIC』はサビの「M」ポーズが真似しやすくて初見でもすぐ楽しめるフリコピ曲だった。みんなで「M」ポーズをしていると会場に一体感が出て良い雰囲気だった。
美舞ちゃんのラップパート「穢れを禊いで祓うぜ〜」が印象的でカッコ良かった。

『禊 the MUSIC』だったか『御祭sawagi』だったか、どの曲だったか覚えてないんだけど、バックダンサーとメンバーが違うダンスを踊ってるシーンがあって印象的だった。
ダンサーは激しく大きく踊ってる一方で、メンバーは全く違う振り付けで、静かに踊ってるの。曲はどちらかというとアップテンポで、そのシーンの前もアガるような雰囲気だったから私は身体を動かしたくて、でもメンバーを真似してフリコピすると落ち着いた動きになってしまって、むずむずともどかしい気持ちになりつつ、でもそれがなんとも言えない面白さでもあった。

これもどの曲だったか覚えてないのだけど、年齢順のペアで歌うところがあって、希山上田ペアの大人びた歌声が綺麗で良かった。

『禊 the MUSIC』でお祭りブロックは終わり、メンバーが退場すると幕間映像が始まった。映像では私服姿のメンバーが1人ずつ、今のお祭りブロックの振り返りトーク。

そして後半、『ばりかたプライド』のイントロと、黒い新衣装のメンバー。
黒衣装、前半の白×赤衣装との対比になっててめちゃ良い。
黒地にさりげなくメンバーカラーが入ってるのもオシャレで可愛い。

『ばりかたプライド』はoverture的な使い方に便利だな〜って改めて思った。前半と後半で内容が変わるよ、ってのが端的に分かりやすいし、こちらもリセット・切り替えができた。
あと、春と秋に見た入隊式の1曲目だった印象が強くて、あの日も楽しかったな、と瀬田さくらのダッシュに合わせてウェーブをしながらこの1年のことを思い出して幸せな気持ちになった。

でぃすたんす』の前半どこだったか、誰かが歌詞忘れたシーンがあって、その後にメンバーの悲鳴が聞こえてきて笑った。たぶん歌い忘れたメンバーの声?かな?甲高くて誰の声だか分からなかったけど。笑

後半3曲目に『FREEな波に乗って』がきて、「おや?」と思った。
お祭りブロックは「九祭」の曲だけで固めてくるのは分かるとして、後半3曲を徹底して「ふぁん」以降の曲で固めてるのは意図的だな?と。
少なくとも「偶然」によるものではない、というのはすぐ確信したし、だとすればどんな意図があるのか、というのをこの辺りから気にしながら見るようになった。

と思ったけど、本編は次の『わたし、恋始めたってよ!』がラストだった。あっという間!
どの曲もバックの映像が凝っていたけど、『わたし、恋始めたってよ!』は特に良かったと感じた。
登場で檻になっていた6つのビジョンに、今度は白い人影が映し出されて、その前で踊るメンバーとは反対方向に踊る影。その妖しさにゾクゾクした。
(この檻ビジョン、ライブの途中で「わた恋ライブのときと同じ、後ろがうっすら透けてる謎技術ビジョンだ……!」って気づいて興奮した)

「きっと君に」から始まるメンバーのソロパート繋ぎでは、そのソロメンバーの色に合わせて歌詞が縁取られて大きく表示されるのも綺麗で良かった。
改めて、このライブはメンバーのパフォーマンスと映像・照明等の演出が一体になってつくられていること、それらが合わさることでより楽曲の魅力、ライブの魅力が増すんだなあっていうのを実感した。

わた恋のラストはまた檻の向こう側へ消えていく6人。
後ろの大きなスクリーンに綺麗な花火が上がって、あっという間に儚く散る花火の中、ライブタイトルが静かに浮かんで〆。
その大きく余韻を残す終わり方に、しばらく座ったままアンコールの手拍子ができなかった。

アンコールの1曲目は、まさかの『OiSa (PARKGOLF REMIX)』。
ライブ前、ぼんやりと「九祭の曲全部やるとはいえ、さすがにリミックスOiSaは入ってこないよね?それともどっかの演出で使ってくるのかな……」と思ってたから、曲がかかったときには「ここで!?」とびっくりした。

そしたら、歌唱はなく、その代わり「みんなの近くに行きます!」と言って本当にメンバーが目の前に来た。
6人が散り散りになって、客席の通路という通路を歩いて、時には走っていく。驚いたし、嬉しかった。通路席で良かった!と心から喜んだ。
序盤は自分のいる通路には誰も来てなくて、一つ向こうの通路を瀬田さくらが歩いて通るのを遠目に見ていた。「あそこ、友達がいる列だ」と思った。
少しして、逆側の通路に理子ちゃんが見えた。
え、折り返してこっち来る!!!やったー!!!推しメンだ!!!
理子ちゃんはゆっくり歩いて、左右にしっかり目線を配って手を振っていた。私ともばっちり目が合った。わあっ!と高揚した。
1mあるかないかの距離に、笑顔の理子ちゃんがいる!目が合ってる!可愛い!
一瞬のことだったけど、もっと長く感じた。可愛い!可愛い!そればっかりで頭がいっぱいになった。
その後、もう1人、愛ちゃんが来てくれた。愛ちゃんは曲の残り時間を気にして、小走りで目の前を駆けていった。それでも、一瞬、目が合った。やったー!
曲終わりまでにステージに戻ってくる想定だったみたいで、りるあちゃんと愛ちゃんだっけ?2人が間に合わなくて、理子ちゃんたち先に到着してる組に「がんばれ〜」って応援されてた。ほっこり。

来年の予定が発表されたのはこのときだっけ?
春ツアーの日程と場所が後ろのスクリーンに流れてきたんだけど、1つだけモザイクのかかった場所があった。
ウニョウニョウニョ〜ってメンバーが読んでて可愛かった。
「ウニョウニョって何?!」と盛り上がっていたらそれを予期していたのかスクリーンにまたモザイクが浮かび上がって、ウニョウニョの正体が「台湾」だと発表された。
ツアーで海外!予想外すぎてびっくりした。
きーなちゃんが美舞ちゃんに「(2月のタイフェスを受験で欠席する)美舞ちゃんもパスポート取るんだよ!」とテンション高く声掛けてたのが可愛かった。

そして次の曲は『ありがとーと』。もうイントロがかかった瞬間に涙がぶわっと溢れてきた。
後ろのスクリーンには「今年1年の思い出」だったかな?そんな文字と共に、写真の数々が映し出されて、それもエモくてズルい。
一番最初にパッと見た写真が理子美舞のツーショット写真で、理子美舞推しの自分の業の深さを感じてちょっと笑っちゃった。たまたまだよ。
ばっしょーからファンへの「ありがとーと」って感謝の気持ちがめちゃくちゃ伝わってきたのはもちろんだけど、私からばっしょーに対しても「ありがとう」って感謝の気持ちが込み上げてきた。

『ありがとーと』がリリースされたのは西垣有彩がグループを卒業して間もない5人体制の頃で、ありっさ推しだった私は正直、ばっしょーに対する熱量が下がっていた頃だった。
推しがいないし、推しの卒業ライブもできなかったし……。
だから当時は全然思い入れとか持てなかった曲だった、けれどそこから2年半の積み重ねを見てきて、今こうして私の中で、イントロだけでもう泣いてしまう曲になっていた。
私、今のばっしょーのことこんなにも好きなんだ、って『ありがとーと』を見ながら実感して、本当に嬉しかったな。

MCではメンバーが1人ずつ挨拶。
愛ちゃん→きーなちゃん→りるあちゃん→美舞ちゃん→ちゃん瀬田→理子ちゃんの順。

愛ちゃんはたくさん感謝の言葉を述べてくれた。
でも感謝しすぎて?言葉が迷子になり始めて、内容が2周過ぎたところで隣のりるあちゃんがトコトコトコーと愛ちゃんに近づいてって、何か話した後、愛ちゃんの話が収束に向かっていった。
りるあちゃんはその間ずっと愛ちゃんと手を繋いだまま寄り添っていた。
愛ちゃんの方が最年長で先輩という立場で、普通逆じゃね?となるけど、この年齢差関係なく寄り添う関係性がばっしょーらしくて尊かった。

愛ちゃんが話しているとき、私の席からは表情までは見えなかったんだけど、きーなちゃんが泣いているような仕草をしているのが見えた。
愛ちゃんの挨拶が終わって、きいなちゃんの番になると、きいなちゃんはまず「話す前からこんな顔ですみません……」と泣き笑いみたいな声で言った。あ、やっぱり泣いてたんだ、と思った。

私はこのとききーなちゃんにしか気づいてなかったけど、愛ちゃんの挨拶の時点で理子ちゃんもちゃん瀬田も泣いてたと後で聞いて、先輩メンである4人にとって中野サンプラザという場所に立てたこと、完売できたことがどれだけ大きなことだったのかということを感じた。

りるあちゃんの挨拶で印象的だったのは「りるあはまだ戦力になれてないって悩んだりもして」という言葉。
思わず「そんなことない!」って叫びたくなった。
さっきも書いたけど、ありっさが卒業して、5人になったばっしょーにモチベが下がってた私にとって、りるみゆという存在は大きかった。灯りの消えた部屋に太陽の光が差し込んできたみたいな気持ちで、また自然とライブに行きたいという気持ちが取り戻せたのは、りるみゆが加入し、2人が先輩メン4人に自然に溶け込み、またたくさん努力をして良いパフォーマンスを見せてくれて、新しいばっしょーの形をつくってくれたからだ。(もちろん、りるみゆだけじゃなく、4人の努力によるところも大きいというのは分かってる)
りるみゆがいなかったら、私今日、中野に来てたかどうか分からない。
そんな気持ちがぶわっと浮かんできたけれど、それをりるあちゃんに今すぐ伝えられないことがもどかしかった。

りるあちゃんも美舞ちゃんも、最後の挨拶では泣いていなかったように見えた。表情が見えない距離だったから本当のところは分からないけど。
少なくとも、声が詰まったり涙ぐんだりする様子はなく、しっかり自分の言葉で話しているように見えて、なんて頼もしい子なんだろうと思った。

瀬田さくらが泣いていた。
ちゃん瀬田が泣くのを初めて見た……と思っていたら、本当にこれまでステージで泣いたことがないと言う。
「泣くのはヤフオクドームだけと決めていた」
デビュー当時、ヤフオクドームに立つことを夢見ていた6人。ヤフオクドームに立つことがどれだけ凄いことで大変なことで難しいことなのかを知らなかった、幼かった6人。
酸いも甘いも知って、4人になって、2人を迎えて、また6人になった。
「けどそれ以上に今日は嬉しくて泣いてしまった」
4人の涙が、嬉し涙だったことが、何より嬉しかった。

理子ちゃんは挨拶で、今日のライブがアルバム「ふぁん」以降の曲だけで構成されていることに言及した。
「今日は昔の曲はやってなくて、「ふぁん」以降の曲だけでライブをやったんですけど、それを寂しいと思う人もいるかもしれません。でも私たちは、昔の曲はまたこの先やる機会がたくさんあるはずだし、今後また新しい曲が増えてくることもあると思う。そういう期待を込めて、今日は「ふぁん」以降の曲だけでやりたいと思って作りました」
あ、言うんだ。って思った。言わないと思ってた。解釈はこちらに投げてくるもんだとばかり。
言ってくれるの、親切だった。
中野サンプラザというグループ史上最大キャパのライブで、あえて「ふぁん」以前の曲なしで、チャレンジしたかったのだということ。
でもそれは、この先「ふぁん」以前の曲をやらなくなるわけじゃないよ、ってこと。

「BATTEN Records」の一枚看板だけで中野サンプラザと勝負する、そういうライブだったのかなと、私はそう解釈しました。
親離れする、わけじゃないけど。自分達の足で立つような、自分たちで見せたいもの届けたいものを明確にステージに描いた、そういうライブだった、と感じた。
それから、「中野をゴールではなく通過点にする」という意味もあったのかな、とも。
「これまで『来れるときに来てくれたら』と言って逃してしまった、来なくなってしまった人がいたと思う」と言ってたのは理子ちゃんだっけ、ちゃん瀬田だったっけ。
愛ちゃんも「ふら〜っといなくなってしまった人もいる」と言っていた。
他界と推し変。主現場か、2番手の現場か。
DD誰でも大好きの私には耳の痛い話ですけども。
「もう遠慮しない、これからの私たちを見逃さないでほしい」という意味のことを話していて、今日のライブは集大成ではなくまだ成長過程のひとつなんだ、ここからまたばっしょーは変わっていくんだ、と感じた。

これまでの、以前までのライブだったら、ここでラストに『おっしょい!』をやってたんだろうなぁ、と曲振りの手前でぼんやり思ってた。
そういうライブが大好きだったし。今もしそうなっても、秒で沸く自信もあった。
でも理子ちゃんが明確に「ふぁん以降の曲だけでライブを作りたかった」と言ったから、その線はもうなくて。
一抹の寂しさと、でも、それを超えるワクワクがあった。
ラストはもう一度、『御祭sawagi』。

1回目にできなかった高速クラップを今度はやり切った。
最後だって分かってるから、体力の温存も必要なく、全力でフリコピを踊り散らかした。誰よりも高くジャンプしてやろうと思って飛んだ。
「ボンボンなって」でお腹を叩く振り付けをしてるメンバーが可愛くて気に入った。
最後に4回「ドンドン/ボンボン/ゴンゴン」を繰り返す度にテンションがハイになった。最後の「This is ばってん……」で一気にクールダウン。最後の手拍子も1回目できなかったのを今度はキチッとやれて、締められて満足。

最後はみんな客席の隅から隅まで手を振ってくれて閉幕。
美舞ちゃんは青いペンライトを見つけると遠くの席でも手をぶんぶん振ってくれるから、たぶん私にも手を振ってくれてた気がする。「あ、今の私宛かも」って思えた瞬間があった。

おわりに

去年のわた恋ライブでも使っていた透けるビジョンや背面いっぱいのスクリーンを使った演出、そこに今回は新アルバム「九祭」のコンセプトも融合して「今ばっしょーが作りたいライブ」がよく伝わるライブだったし去年からの進化も感じられるライブでした。

でもこれが「集大成」ではないな、というのは理子ちゃんの挨拶にもあった通りで。
「まだまだ成長し続けていくぞ」という前向きな気持ちも受け取って、こちらも「まだまだ応援していくぞ」という気持ちになれました。
春ツアー、楽しみだな。


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