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【ライブレポ】ukka 新体制お披露目ライブ“WHEEL of FORTUNE”

2021.11.23 ukkaの新体制お披露目ライブ「ukka New Style LIVE2021 “WHEEL of FORTUNE”」に参戦しました。

6月20日のZepp Tokyo公演で新メンバー募集を発表、7月から8月にかけてオーディション、9月末に新メンバー「ルリ」「リナ」が決まり、約2ヶ月のレッスン期間を経て、ついにこの日がやってきました。

舞浜アンフィシアターという特殊なステージ(半円形に突き出したステージ)ということもあり、どんなライブになるのか想像がつかないまま、現場に行きました。

あ、ニコ生で配信アーカイブされてるので、ライブ見てないよって人は見てね。
アーカイブ期限は2021年12月23日まで。

セットリスト

00.overture
01.WINGS
02.キラキラ
03.時間。光り輝く螺旋の球。
OP映像
04.ファンファーレ
05.急なロマンティック
06.214
07.Shining City Light
MC
08.ねぇ、ローファー。
09.恋、いちばんめ
10.Party goes on.
11.ウノ-ウノ
MC
12.こころ予報
13.ガールズナイト
14.それは月曜日の9時のように
15.エビ・バディ・ワナ・ビー
MC(本編終了)
EN1.まわるまわるまわる
EN2.タリルリラ
MC
EN3.MORE!×3
EN4.リンドバーグ
MC

※『ねぇ、ローファー』〜『ガールズナイト』までは新メンバー休憩/4人編成でのパフォーマンス。

ライブレポ

座席位置は上手側前方。
突き出した円形ステージのほぼ真横。
正面を向かれると表情は見えず、背中が見えるシーンも多かった代わりに、普段なら絶対見られないような真横を向いたメンバーの表情や縦のフォーメーション移動を見ることができました。
正面じゃなくて残念、物足りない、って気持ちは全然なかったなぁ。
むしろ正面は後でニコ生配信で見れるから、横からの景色が見られるのは今だけ!レアじゃん!やったぜ!


開演前、スクリーンには大きな時計。何故かてっぺんが「Ⅸ(9)」な時計。
ステージ後方は階段状になっており、そこに置かれた2つのガラスの靴。
オーディションのタイトル「Brand New ukka!~令和のシンデレラ誕生!?~」にちなんだ演出に、開演前からワクワクが高まる。

時計の針が頂点に届くとovertureから始まった。
舞浜アンフィシアターの円形ステージ中央、窪んでいた円形の穴からステージがせり上がってきて、新メンバーの2人が現れる。
ステージ衣装は王道に可愛い白いドレス。
花柄の生地がうっすら透けていた、ということを知ったのは、終演後のことだった。

こんなにはっきりと透けてるのに、ほんとにライブ中は白い衣装、としか認識してなかったんだよな。
「白い!可愛い!綺麗!」で思考停止してた。思い込みって怖い。

そして後方から4人現れ、茜空&村星りじゅ、芹澤もあ&川瀬あやめに分かれてそれぞれガラスの靴を手に取り、リナルリの元に歩みを進める。
4人から2人へ。迎え入れる儀式。
リナルリの表情はどんなだったか。座席位置的に、2人の顔が見えていたはずなのに、あまり思い出せない。涙で目が潤んでいたせいだった。

そして2人はステージ前方へ歩いて行って、ガラスの靴をマイクに持ち変える。
その姿にもまた涙腺を刺激される。
4人の元へ戻ってきて、最初のフォーメーションを組む。横からでも、『WINGS』だ、ってすぐに分かった。

その歌い出し、

想いを乗せて

あやめちゃんの凜々しい歌声が舞浜アンフィシアターに響く。
この歌詞にどんな「想い」を乗せたのだろう。言葉では表せないような数多の感情が込められている、そんな想像をした。

『WINGS』終盤、横を向いて静止するりなちゃんの表情がとても緊張していて、マイクを持つ手が力んでいるように見えて、「あ、きっとこのあと歌うんだ」って予感した。

誓いも夢も
あの「がんばれ」も「さよなら」も 夕暮れも
ひとつ またひとつ この翼を染めてゆく

るりちゃんと2人で「夕暮れも」を歌い上げたその姿は緊張した面持ちのままで、でもそれでも立派に歌い上げていたから、感動で涙が溢れた。

ガラスの靴を受け取り。
それをマイクに持ち変え。
緊張のまま、WINGSを歌い上げる。
3回泣いて、2人の歌声を聴いて、ようやく、新メンバーを心の底から受け入れることができた、ような気がした。それまでは期待と不安がない混ぜになっていたから。
不安が消えて、「あぁ、大丈夫だ」と思った。

2人の歌声に続いて、空ちゃんの「染めてゆく」の歌声がどこまでも伸びていく。

誰かのために歌う歌がある
この声枯れるまで叫ぶから

ラストのユニゾンは、6人の背中を見ながら。
背中で語るじゃないけどさ。その存在感は、線の細さを感じさせない、立派な大きさだったよ。

そして、畳み掛けるように『キラキラ』。
驚いたし、客席がざわついたのも分かった。
新体制の本気を、覚悟を、ビシビシと感じた。

星空の声は小さくても
キラキラ光る明日を待ってるの

空ちゃんが2番のソロパートで上手側に来た。
赤いペンライトを掲げていたら、目線をくれた。
身体が沸騰するように熱くなった。
可愛く可憐で、でもどこか力強さもある。好きな歌で、好きな目だった。

WINGSでは緊張ばかりが印象的だったりなちゃんが、『キラキラ』で上手側に来たときには笑顔が見えて、あぁ良かった、と思った。
楽しそうに、キラキラと笑ってて、ただただ良かった。

『キラキラ』の「壊せ 物語を」パートが新メンバー2人に割り当てられたのは、元々が桜井美里パートであり5人時代の水春パートであったことを考えれば順当な割り当てなんだけど。

破れ 蹴飛ばして 壊せ 物語を
光れ 胸の奥
目指せ 手を伸ばして
何度でも 何度でも
立ち上がれ 歌え 声を上げ 響け wow…

物語を壊して。何度でも立ち上がれ。
去年から今年にかけてのukkaの「物語」を見てきたら。新メンバーというポジションに課された「役割」を思ったら。
その歌詞に「意味」を感じてしまうのは、自然なことでしょう?

ロングトーンを終えた空ちゃんが「深呼吸」する仕草とその表情、開放感いっぱいに手を広げて、晴れ晴れとした笑顔で。
それを見たら、「茜空が好きだ」って気持ちが猛烈に強まった。

最初からこんなにフルスロットルで後半のセトリどうするんだろう、いやでも、ukkaにはまだ『時間。光り輝く螺旋の球。』があるから大丈夫――と思った直後に『時間。光り輝く螺旋の球。』のイントロが掛かったもんだから、マスクの中で「ふはっ」と笑いが零れた。鳥肌が立った。

マジか。
本気マジ、だ。

『WINGS』『キラキラ』『時間。光り輝く螺旋の球。』には、「メンバーがソロパートで歌い繋ぐクライマックスがある」という共通点がある。

【川瀬】誓いも夢も
【村星】あの「がんばれ」も
【芹澤】「さよなら」も
【川瀬】夕暮れも
【茜空】ひとつ またひとつ この翼を染めてゆく
(『WINGS』4人ver)

【芹澤】破れ 蹴飛ばして 壊せ 物語を
【村星】光れ 胸の奥
【川瀬】目指せ 手を伸ばして
【茜空】何度でも 何度でも
立ち上がれ 歌え 声を上げ 響け wow…
(『キラキラ』4人ver)

【芹澤】ドアが閉じてく
【茜空】夜がやってくる
【村星】かすれて 消えてく
【川瀬】忘れたくはない おぼえてて
【茜空】時間はまるで 街はまるで 光り輝く 螺旋の球
【村星】無限の星くず はじけて 頬をかすめた
(『時間。光り輝く螺旋の球。』4人ver)

ukkaの歌唱力の高さが楽曲によって引き出される、その最たる3曲。
その3曲から新体制を始めるって誰が想像できただろう?
新体制、6人の本気と覚悟は、私の想像を遙かに超えていた。

歌唱だけでなく、フォーメーションの複雑さも目を引いた。
今回は特に、円形ステージが前に突き出している形だから、ステージは縦にとても長い。
私はせり出した半円の真ん中やや後方くらいの位置だったから、メンバーが前へ後ろへと大移動する様子がありありと見えた。
もあちゃんが一度、ものすごい速さで後ろに下がって、またすぐに切り返しVターンで次の位置に移動するシーンがあって(それが「ときたま』の時だったかは覚えていないけれど、そうだった気がする)、舞浜アンフィシアターという特殊な舞台で新体制一発目のライブをやるということの難しさを目の当たりに感じた。
それ以外にも、メンバーとメンバーの間を縫うように移動するメンバーとか。半円形に広がるフォーメーションとか。
とにかく縦にも横にも広いステージを大きく使ってやろう、という姿勢を強く感じて、正面が見えない座席でも置いてけぼり感は少しもなかった。

そして、ときたまのラスト、メンバーがハイタッチをするパート。
空りじゅ(茜空・村星りじゅ)推しの私はそのペアだけは変えないでくれと祈るばかりだった。
あやめちゃんともあちゃんがハイタッチをして。りなちゃんとるりちゃんがハイタッチをして。あぁ、と安堵した。
最後に空ちゃんとりじゅちゃんがハイタッチする、その背中を見届けた。


何度振り返っても、この初めの3曲の重みが大き過ぎて、そこから先になかなか進めない。
単なるエモエモブロックでは絶対になくて。
「6人で全曲をパフォーマンスする」ことを捨ててまで、選んだ選択肢だったはずだ。

いろんな人がいろんな感情をukkaに抱いている。
それが良い感情ばかりではないことも、みんな知っている。
6月20日にあやめちゃんは「なんで気づいてくれないんだろう」と嘆いていた。
それら全てに対するアンサーがこの3曲だった、と思う。

水春の作った振り付けをこれからも踊り続けるぞ、とか。
新体制になってもukkaの魅力は損なわれないぞ、とか。
「今のukka」に気づいて、と訴えかける、全力のパフォーマンスだった。

3曲を終えて、メンバーが一旦退場する。
幕間早くない?と思っていたら、映像が流れ始めた。
リナルリの加入からこれまでの映像、そして新アー写。

Youtubeに公開されてましたわ。これです。

新アー写で初めにりじゅちゃんが映されたとき、手には紫のリップを持っていて「RIJU MURAHOSHI」の文字も紫だったから、「え、もしかしてメンバーカラー!?」と動揺した。
続く空ちゃんが林檎を持っていて「赤だあぁぁ」と喜ぶも、続く4人に色らしき要素はなく、そもそも全メンバー名前の文字紫で共通だし。メンカラじゃないじゃん、あーびっくりした、と我に帰った。
ほんの10秒くらいの出来事。

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いやていうか、冷静に見ると新アー写めちゃ可愛いな。パステルカラーの水色と紫が基調になっていて清楚で可憐な印象。お茶会が始まりそうな周りの小物も可愛くて、何より全員ビジュがいい。
空ちゃんの口元の上がり方がめちゃくちゃ好き。強い女の顔をしている。

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戻ってきた6人で『ファンファーレ』。
白い羽織りを脱いで、淡い紫の花柄衣装で登場。
あやめちゃんのポニーテールの毛先が金髪になっていることに気づいて「華やかな衣装に明るい髪色似合うなぁ」って思った。

OP映像といいこの曲といい、ここからが本編スタート、って感じがした。まさに「スタートライン」だった。
前3曲のバチバチな雰囲気から打って変わって、アイドルらしい可愛さや笑顔が随所に見られた。
みんなお腹が見える衣装だったけど、中でも空ちゃんは骨が浮き出てるんじゃね?ってくらい細くて「肉を食え」って言いたくなった。
もうここからは、とにかく「楽しい!」って感情しかなかった。

とはいえ『ファンファーレ』も結構エモめの曲だったから、そこに『急なロマンティック』が続いてきたのは驚いた。
曲名の通りほんとに急だな!ってびっくりした。新メンバーの歌割りも急にカットインしてきてあっという間に過ぎ去っていった。
間奏のダンスが空りじゅペアだったので沸いた。

続けてバチカワの『214』。
るりちゃんが上手側に来て客席に手を振ってくれた。口を大きく開けて笑う姿が可愛かった。最前のオタクが爆レスをもらってた。あのオタクは絶対るりちゃんのトークポートを買うべき。

「バニラ シナモン ローズマリー クミン」はいつも空ちゃんがオタクに狙いを定めてニヤニヤしてるパートですけど、今日は一度、正面向きからバッと上手側へ向きを変えてきたシーンがあって、心臓飛び出るかと思った。
私へのレスってわけじゃないけど、そのイタズラっぽい笑顔は流れ弾でも致命傷な可愛さだった。

『214』以外でも、2列になって踊るパートで後列を踊るメンバーが横を向いたときに目が合う瞬間が何度かあった。
普段のステージでは絶対目が合わないはずの場面で目が合うの、なんか特別感あってすごくドキドキした。嬉しかった。

『Shining City Light』の1番と2番の合間で空ちゃんがターンをキメてて、勢いよく舞う髪が今日も美しかった。

そして『Shining City Light』のオチサビ、「星空が広がる」をりじゅちゃんの背中越しに聴くのはめちゃくちゃに良かった。
突き抜ける歌声と天に掲げられた右手とデッカイ背中。
この背中を見られただけでもうこの座席このチケットの元が取れた。それくらい最高の景色だった。

どの曲か覚えてないんだけどたぶん前半の6人ブロックのどこかだったと思うのでこの辺に書いておくんですけど、
あやめちゃんが後列で静止してるときに上手側を向いていて、その隣に下手側を向いてる=あやめちゃんと向かい合っている誰か(新メンのどっちか?)がいる、という状況があって。
その状況であやめちゃんが、その隣の子に向かってわざと真顔で見つめて笑わそうとしてた、というシーンを強烈に覚えていて愉快だったのでここに書き残しておきます。


ようやくMCになり、リナルリのフルネームが「結城りな」と「葵るり」であることが明かされる。
初めてステージ上で観客を前に自己紹介する2人に、「草かんむりの葵ね」「結ぶに……城!」とフォローを差し込む空ちゃん流石。

空ちゃんが「先輩の力を見せてやろうじゃないか」と言って、リナルリは一旦ハケて休憩(カヌレを食べるのは禁止)、4人で始まったのが『ねぇ、ローファー。』。
恋の切なさと甘酸っぱさを表現する歌と表情はまさしく「先輩の力」、これまで積み重ねてきた経験値を感じさせるものだった。
ステージ中央の円が回転する。
正面にいた空ちゃんが、横顔になり、そして背中向きになる。
たったそれだけのことなのに、グッと切ない気持ちになった。

『恋、いちばんめ』はステージ後方の階段を効果的に使っていたのが楽しかった。
階段の一番上でもあちゃんと「はないちもんめ」してる空ちゃん、一度も足を蹴り上げてなくて逆に愉快だった。空ちゃんにつられたのか、もあちゃんも蹴り上げが控えめで、二人で顔を見合わせてニヤニヤしているのが可愛かった。

2番のあやめ空でハモってる

寝つきはちょっと悪いのに
早くなら起きれちゃうの

で空ちゃんが跪いてあやめちゃんが手を差し出していたのが、今まで見たことないアドリブで軽率にキュンとした。

ラストの階段から降りて前に出てくるところ、空ちゃんはソロパートがあったので3人より遅れて階段を降りていくんだけど。
全然焦る様子もなくへらへら笑顔で階段を降りたと思ったら軽やかにスーーっとフォーメーションの中に納まったからびっくりした。ほんの一瞬のことだった。
歩く、と踊る、の区別がほとんどない感じ。その前のへらへら笑顔も含めてめちゃくちゃ「茜空み」が強くてめちゃくちゃ好きなシーンだった。

『Party goes on.』の「短い喧嘩して」パート、左右顔を見合わせてグータッチする振り付けでもあちゃんがニッコニコの笑顔だったから、「そんな笑顔で喧嘩することある?」「もあちゃん、もしかして喧嘩したことないのかな?」って愉快な気持ちになった。

「肩の力抜いて」って歌う空ちゃんの肩の力の抜けっぷりが大好きなんですけど、今日は歌う前から全身の力抜けてる顔してたのが尚更好きだった。

ずっと一緒にこれからも

では空りじゅが見つめ合って手を取り合ってて、もうそこだけ空気が違うのよ。ラブラブなのよ。2人だけの空間なのよ。
「ずっと一緒にこれからも」がもうプロポーズにしか聞こえないのよ。
空りじゅ結婚しろ!!!!!!

ラストの「Yeah Yeah Yeah」ってピースする振り付けで空ちゃん上手側に来てくれて、それももちろん嬉しかったんだけど、来るときと帰るときの歩き方がチョコチョコ~って歩幅短い感じだったのがメチャカワすぎて悶絶モノだった。

『ウノ-ウノ』はただでさえ動きの多いダンスなのに、それに加えてフォーメーションの移動量がエグかった。
縦にも横にも広くて近くて、大きなステージに映えるダンスパフォーマンスが楽しかった。
最後は後ろの階段まで下がって4人でハートを作ってたけど、横の座席からだとあんまりハートには見えないなって思った。笑

MCパートで空ちゃんが「私さぁ、一個やりたいことあるんだけど」と言い出した。
あやめちゃんが「いいよ、やろっ」と即答して水を飲みに行き、りじゅちゃんともあちゃんも水を飲みに行ってしまい、「私だけやりたいやつみたいじゃん!」ってなってる空ちゃんに「え、そうじゃないの?」って塩対応するあやめちゃんがまず愉快だったのだけど、それに加えてもあちゃんが「さっき楽屋で打ち合わせしてたじゃん」とツッコんだのには最高に笑った。
え、もあちゃんがツッコミに回ってる!あやめちゃんがボケに回ってる!という新鮮さ。

もあちゃんのメンバーへの話し方って、これまではタメ口だけどどことなく「年下感」「後輩感」があったように思うんですよ。遠慮してるというか。少なくとも私はそう感じてて。
それが、この日のトークでは終始「対等感」があって、「あれ?もあちゃんってこんなグイグイ喋る子だっけ?」という驚きがあった。
その最たるものがこの「あやめちゃんにツッコミを入れるもあちゃん」だった。
最年少であることに変わりはないけど、「年上の後輩」が入ってきた影響なんだろうか。なんだかとても、新鮮でいいな、って思った。
元々「ボケたがり」を自称してるあやめちゃんが、本当にボケ倒せる日がくるのかもしれない。
そんな新しい関係性が楽しみになった。

そんな愉快なやり取りの横でもう一つ、りじゅちゃんと空ちゃんの水をめぐるすれ違いが切なかった。
3人が水を飲みに行き、1人取り残された空ちゃんにりじゅちゃんが「持ってくるよ」と声を掛けてるんだけど、空ちゃんはその声を聞き逃してしまってたみたいで。
それでも、りじゅちゃんは舞台袖から空ちゃんの水を持ってステージ前方へ戻る。
空ちゃんのMCを邪魔しないためか、空ちゃんより一歩下がったところで立ち止まり、じっとタイミングを待つりじゅちゃん。
けれど空ちゃんの喋りが止まらないのを見て、りじゅちゃんは諦めて、またステージ後方に水を置きに戻ってしまう。
しばらくして喋り終えた空ちゃんは、3人が水を飲み終えているのを確認して、一人で水飲みに下がる。
りじゅちゃんが水を持ってきてくれていたことにも気づかないまま。
せ、切なすぎる〜〜〜!!!! 胸が張り裂けそうなくらい切なかった。
私は空ちゃんの話ほとんど頭に残ってないくらいずっとりじゅちゃんの健気な姿を見てたから、りじゅちゃんの優しさと空ちゃんの一生懸命さがすれ違ってしまって、あまりに悲しかった。

そんなやりとりを経て、半円形のステージでウェーブをしましょう、という流れへ。
「誰がどこ走る?」とあやめちゃんに問われて空ちゃんがいの一番に「私あそこ走りたい!」と上手側を指差した。
うおおおおお!!!!! 反射的に沸いた。沸き散らかした。周りも沸いてた。
残る3人が場所を相談してる間、空ちゃんは下手袖にいたスタッフ相手にウェーブの動きをしていた。自由すぎて可愛い。
そして4人全員の場所が決まり、空ちゃんがこちら側にやってくる。笑顔で手を振るオタク達。空ちゃんもめちゃくちゃ楽しそうだ。

空ちゃんが上手側を選んでくれて沸き散らかして以降、ずっと空ちゃんしか見てなかったので、りじゅちゃんのスタンバイ位置がおかしいことに気づいたのはウェーブが始まってからだった。
空ちゃん→あやめちゃん→もあちゃんと順調に進んで行った先に、りじゅちゃんがいない。
一番奥にいるりじゅちゃん。慌てふためくもあちゃん。りじゅちゃんがようやく気づいて、復路は無事成功した。
終わった瞬間のもあちゃんの「空ちゃん、これでいいの?」のクールさが見事なオチだった。

『こころ予報』は今年のZeppツアーでめちゃくちゃ好きになった曲なので今日のセトリに入ってて嬉しかった。今の歌唱力で歌われる『こころ予報』、暴力的なぐらいカッコ良くて大好き。
今日はその中でもりじゅちゃんのソロパート「零れ落ちたこの涙は」「生まれ落ちたこの命は」の低音がガツンとぶっ刺さってきて、そのカッコよさに震えた。

『こころ予報』のオチサビ前、

視界は良好 思うまま どこまでも どこまでも

空ちゃんが高々と歌い上げる横で、静止するりじゅちゃんの表情があまりに猛々しかったのが印象的だった。ギラリと鋭い眼光に気迫を感じた。りじゅちゃんのあんな表情見たことない。めちゃくちゃ興奮した。

『ガールズナイト』ではもあちゃんの低音が良かった。ファルセットも良くて、怖いもんなしだった。

ラストの「踊れ」空ちゃんソロは艶やかな歌声で、過去イチのセクシーさだった。今までにない歌い方で驚きとゾクゾクしてちょっと後ろに仰け反った。

『それは月曜日の9時のように』でリナルリが戻ってきた。
サビでは1番がりなちゃん、2番がるりちゃんが近くに来て目の前で踊ってくれた。休憩を挟んでエネルギーが有り余ってるのか、2人とも元気と笑顔いっぱいのダンスが可愛かった。
あやめちゃんは一つ隣(内側)の立ち位置だったんだけど、外側の客席にも目配りをしっかりしていて、さすが手厚いなぁと感心した。

2番の頭、空ちゃんの「お台場の方まで行っちゃおうよ」に合わせてメンバーが一列に並ぶところで、もあちゃんが跳ねるように列に加わったのが可愛かった。
移動量の多さも関係してると思うんだけど、この日のもあちゃんは一際動きが弾んでるというか、はしゃいでいるというか、そんな姿をよく見た。

『それは月曜日の9時のように』と言えば、私の大好きな「横顔にキスしたい」の茜空ちゃんですよ。規定通りのパフォーマンスでは収まらないところが空ちゃんの魅力。
今回は「後ろ向き→180度近く振り返って頬つん→2段モーションでふるふる揺れる」でした。
私の席からだと振り返った後の表情まるで見えなかったのだけど、動きだけで可愛いのが分かった。
あとで正面から見てたオタク友達から「ふるふる揺れてるときは目を閉じてましたよ」と教えてもらった。
( ˘ω˘)←きっとこんな顔をしてたんだろうな、と想像してる。

本編ラストは『エビ・バディ・ワナ・ビー』!
イントロがかかった瞬間に客席のボルテージがグンと上がった。
一つ前の『それは月曜日の9時のように』でも会場の一体感があったけれど、『エビ・バディ・ワナ・ビー』はそれ以上だった。

自称・未来のスターです!

をステージの頂きで宣言する茜空はカッコよくて眩しかった。

「どーむ? ありーな? しんこくりつ!?」
ベイベー いつかキミと見てみたいなぁ・・・

は今まで見てきたどの『エビ・バディ・ワナ・ビー』よりも一番心にグッときた。「あぁ、この言葉が聞きたかったんだ」って強く強く思った。


アンコールの『まわるまわるまわる』『タリルリラ』の流れはもう鉄板完勝パターン。
残ってる体力ここに全部置いていきな!って言われてるようなもんで、メンバーも客席も楽しさ爆発してた。
サビではメンバーが近くに来てくれて、みんな無我夢中で踊り狂ってた。

『ねぇ、ローファー。』でエモーショナルさを増幅させていた回転するステージが、『まわるまわるまわる』では次から次へとメンバーがやってくる、楽しさ増幅装置に変わってた。最高かよ。

『タリルリラ』の茜空セリフパートは「遊ぼうよ」、音源と同じ囁きボイスだけど、こんなに楽しさが爆発してる囁きボイスある???ってくらい笑顔が弾けてた。

MCでは新曲、年末のオンラインイベント、新曲を引っ提げてのツアーが発表された。

新曲のタイトルが『MORE!×3もあもあもあ』と発表された瞬間に黄色いペンライトが沸いたのは言うまでもない。笑
タイトルについて何かしら言及(もあちゃんイジり)があるかと思ったけど、そこには一切触れず告知は進んでいった。
新曲について「どんな曲になってるかは、まだ言えないんですけどね」と言っていたけど「いや絶対この後やるでしょ」って思ってたので、告知がひと通り済んだ後「その新曲を初披露します」って言われて内心「よっしゃ!」とガッツポーズした。

『MORE!×3』の第一印象は明るく楽しい曲だなってこと。
新体制一発目の曲が明るく楽しいの、それ以上望むことある?ない。
音源の配信も始まったのでまたさらに聴き込んで楽しみたいし、来年のツアーではさらにパワーアップしたパフォーマンスを見られるかと思うともう既に楽しみしかない。

終盤の振り付けの中に、胸に手を当てて身体を後ろに引く動きがあって、それが『Shining City Light』の振り付けに似てるなってちょっとだけ思った。

アンコールラストは当然『リンドバーグ』。
2サビの空ちゃんソロの「君のためなのさ」は空ちゃんは誰か1人を指さすんじゃなく手を大きく広げてみんなに「君のためなのさ」絨毯爆撃を仕掛けてて、博愛な空ちゃんらしい「君のためなのさ」だなぁって改めて感じた。

サビでメンバーが代わりばんこに近くへ来てたのだけど、みんな良い表情してた。それだけでもう、幸せな気持ちだった。

最後の挨拶で、りなちゃんは「アイドルとして第二の人生を歩む」「太陽のようなアイドルになりたい」と言った。初ステージとは思えないくらい、堂々たる言葉だった。

るりちゃんは感極まるあまり「言おうとしてたこと全部忘れちゃったんですけど」と言い、「次のライブに向けて、さらに良くなったなって思ってもらえるよう頑張りたいと思います」と簡潔にまとめたのが対照的だなと思った。
そんな涙ぐんで喋れなくなっているるりちゃんに、りなちゃんが近寄って軽くぽんぽんと背中を叩くシーンも良かった。
感動的なシーンかと思いきや、りなちゃんが思ったより軽快な動きだったので「あ、そういう感じ?!」ってなったのが愉快だった。

新メンバー2人に続いて、先輩メンバーの挨拶。
涙を零さないよう耐えながら、でも冷静ではいられずに、感情を爆発させて茜空は喋った。
またここに次は完売で戻ってきたい」「Zeppツアーだってもう一回やりたい」「応援してくださる方をもっともっと素敵なところへ連れて行きたい
口早に野望を叫んでいく。感謝の言葉の中に、悔しさも滲んでいるようだった。
本編ラストの『エビ・バディ・ワナ・ビー』でグッときた後だから、なおさらその言葉が刺さって泣いた。

余談だけど、あやめちゃんが途中で「楽屋で、泣かないって話したじゃん」と茶々入れたのは、涙引っ込めさせるための優しさだったんだろうなぁ、と思ってます。

そして極め付けは、「(りなちゃんが)太陽とか言っちゃってるけど、負けないから!(太陽は)こっちだから!」という宣言。
えぇ、沸きましたとも。泣きながら沸き散らかしました。だってさぁ。
もうずっと前から、茜空は私の太陽なんだもの。

『エビ・バディ・ワナ・ビー』といい、太陽宣言といい、どこまでも欲しい言葉をくれる。
それが何より嬉しかった。

舞浜で初めてukkaを見たオタクの感想(意訳)

今回、連番相手がukkaのライブ初めて観る友人だったので、その感想もオマケで載っけておきます。
新規オタクの感想からしか摂取できない栄養ってありますからね。
本人無許可なのでバレて怒られたら消します……が、まぁたぶん許してくれるでしょう。

・顔だけで言ったらもあちゃんが好き。映像等で見てた時ももあちゃんの顔が好きだな~って思ってたけど今日生で見ても好きだなってなった。

・OP映像で新アー写と「MOA SERIZAWA」って書いてあるのを見て「芹澤って良い苗字だなあ……」って思った。顔が好きすぎて全肯定してあげたくなってる。

・あやめちゃんの歌はもともと凄いなって思ってたけど、生で見たらやっぱり凄かった。

・ウェーブのときにりじゅちゃんが端っこに待機してるのを見て「あんなに端っこで大丈夫かな……?」と心配してた。
新井さん(私)に「大丈夫かな?」って言いたかったけど座席が1席空きだったから声かけられなくて1人でハラハラと見守ってた。
案の定失敗しちゃったりじゅちゃんを見て「あ、あぁ~~~」って切ない気持ちになった。

・新メンバーの2人は見てるとやっぱり既存メン4人との差を感じたけど、初めてのステージでここまでできるのは凄いと思う。

・顔はもあちゃんが一番好きだけど、パフォーマンスや歌声を総合すると推しは空ちゃん
踊りや表情に隙がないというか、後列で止まってる時や踊りと踊りの合間のふとした瞬間に隙が出来るのが普通だと思うんだけど、空ちゃんにはそれがなかった。ずっと踊りが継続している感じだった。
最後にステージをぐるっと回って手を振ってくれてたときでさえ、踊りの延長上にあるような感じがした。

・最初のエモブロックで『リンドバーグ』をやらなかったから、最後まで取っておくんだろうなって思ってた。(読みが鋭い)

・リンドバーグ以外は振りが分からなかったので何もできなかったけど、クラップはなんとなくでもやれたので楽しかった。

・ウェーブをやるとき空ちゃんが真っ先に「私こっち~!」って自分達のいるところへ来てくれたのすごく嬉しくて「わぁ〜〜🙌🙌」ってなった。(空ちゃんに対して2人で沸いたのめっちゃ楽しかった)

ukkaのライブ楽しかったのでまた来たい。
仕事の都合つけばだけど、東名阪ツアーの東京公演行きたいので、またよろしくお願いします。(やったぜ!)

おわりに

何度でも書くけど、このライブは「最初の3曲」と「それ以降のライブ」で明確に違うものだったな、ということを全部書き終えて改めて実感が強まりました。

これは私個人の解釈だけど。
「6人で全曲ライブをやり通す」でもなく、
「ライブ全編で新体制を見せつける」でもなく。

最初の3曲に新体制としての全力を注ぐ
そして、
残りのライブは、いつものukkaらしく楽しいライブにする

そんな構成だったんじゃないかな、と感じました。
まぁ、感じ方なんて人それぞれ、好きに解釈したらいいと思うんですけど。笑

私は『WINGS』『キラキラ』『時間。光り輝く螺旋の球。』を見て、新体制を心から受け入れることができたし。
そこから先はもう、楽しさしかありませんでした。
それが私にとっての全てでした。

ドーム、アリーナ、新国立。
いつかukkaで見てみたいなぁ。

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