3分読了!カンゲキレビュー!~劇団亜劇『惨憺姫』~
ステージチャンネルの仲 俊光(なか としみつ)です。
今年いっぱいは無料で視聴可能です!今年中がチャンス!!
ステージチャンネルにご登録いただいた劇団亜劇さんの『惨憺姫』のレビューを書かせて頂きます。
『嘘王』同様、Blu-rayを販売されているにも関わらず、編集されたデータでご登録いただきました。
劇団亜劇
劇団亜劇を主宰する石田徹弥さんは
こちらが「引きの定点の映像だけでもいいですよ」と言っても「大丈夫です。観てもらえることが価値なので」とのことでした。
「ファーストペンギン」とは、石田さんみたいな人のことを言うんですね。
石田さんは様々な肩書きをお持ちで、CMディレクター、VRディレクター、アニメディレクターをされています。
劇団名の由来については、こうおっしゃっています。
自分は普通の演劇人とは違うルート、思惑で演劇を始めたので、これは「亜種」だなと思い、このような名前にしました。
レビュアーの趣味嗜好(不要な方は飛ばしてくださいまし)
参考までに少しだけ私の趣味嗜好をお伝えします。
カンゲキ人口の拡大を掲げておりますため、演劇ではなく別のエンタメ作品を挙げさせていただきまっす。
好きな映画:『バック・トゥザ・フューチャー』『トイストーリーシリーズ』『幕末太陽傳』『500日のサマー』『少年と自転車』あと黒澤映画など挙げればキリがありません。
好きなドラマ:これもキリがないので、今やっているドラマにします。『いだてん』『俺の話は長い』
好きな漫画:『スラムダンク』『シュート』『マスターキートン』『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』『天使なんかじゃない』『ピンポン』
好きな落語:立川談志『芝浜』立川談春『文七元結』桂南光『火焔太鼓』橘家文蔵『猫の皿』桂枝雀『まんじゅうこわい』春風亭一之輔『初天神』などなど、これまたキリなし。
最近の人生の感想:こんなにラグビーに熱中する日が来るとは思わなかった。
劇団亜劇『惨憺姫』レビュー
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【あらすじ】「燃え尽きた教師」と生徒から揶揄される教師、灰山香織は自分を姫として崇め奉らせる世界を空想する癖を持っていた。 だがある日、生徒の一人に言われた「先生はどうして教師になったの?」という言葉をきっかけに、空想世界にコントロールすることの出来ない「惨憺姫」が現れる…
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惨憺(さんたん)とは、いたましいこと。なげかわしいこと。
学校を舞台に、今の時代や人間の表と裏を描いた作品。
「先生は、誰と話してるんですか?」という生徒のセリフがあるが、
それに対する返答を「自分の言葉ではない」と指摘される。
こういう人いますよね。他人の意見をさも自分の意見のように話す人。そういう人の中には惨憺姫が現れているのかもしれません。
惨憺姫の正体とは一体?!
人間のドロドロした部分を際立たせる演出がスゴい!
裏面の表現は、照明と音楽で分かりやすく描かれているものの
惨憺姫の明るい声色によって、奇妙さが際立っている。
両親との面談のシーンでの心の声が入ってくる演出の奇妙さは鳥肌モノ。
表と裏が破綻していく様が見事に描かれている。
人と向き合うことは難しいが、自分と向き合うことも同じぐらい難しい。
でも、自分から逃げることはできない。決して。
Aチームの59分あたり、Bチームの67分あたりからラストにかけては圧巻。
「私はわたし」。弱くても強く生きていこうとする人の姿に、涙が流れた。
カンゲキ初心者へのオススメ度:4(5段階評価)
生徒のイジメと教師のイジメ。この、いつまでもなくならない問題。
今年問題になったこともあり、共感も出来るし風刺も効いた作品になっている。
『嘘王』同様ストーリーで魅せていくというよりは、設定があり深堀していく作品。
カンゲキ初心者のオススメ度が『嘘王』よりも少しだけ高いのは
明るく笑える作品ではないが、
「学校」「人間関係」「イジメ」「自分と向き合うこと」
これらは、誰にとっても関係のあること。
という理由から。
『惨憺姫』のBlu-rayはこちらからご購入できます!
https://gekidanageki.amebaownd.com/shopItems/16867169
劇団亜劇:次回公演のお知らせ。
11月27日〜12月8日まで2作同時公演というチャレンジをされる劇団亜劇!
https://gekidanageki.amebaownd.com/pages/2145802/blog
私は『嘘王』『惨憺姫』をカンゲキし、すっかりファンになってしまったのでカンゲキしに行きます!みなさんも是非!!