【ドライバーの心得】運転の話
4月に入社したばかりの
新人ドライバーが先日、
予定よりも早くひとり立ちしました。
はじめは先輩ドライバーについて
仕事をしてもらうのですが、
思ったよりも早く任せられるように
なったので嬉しかったです。
本人のスキルももちろんですが、
おそらく先輩社員の指導も
よかったのだと思います。
ありがたいことです。
これからも安全運転で業務に
励んでもらいたいと思います。
ある一定の運転技術は当然、
乗用車であってもトラックのような
大型車であっても必須なわけですが、
仕事柄なのか日頃から、
「この人は運転が上手だなぁ」
と感じる瞬間があります。
たとえば、
特に高速道路を運転していると
よくわかるのですが、
運転が上手なドライバーは
上り坂であろうと下り坂であろうと
ほぼ一定のスピードで走ります。
逆にあまり運転が上手でないドライバーは
スピードにムラがあることが多いです。
また、トラックやバスなどの大型車の
ドライバーは、片側一車線で
右折レーンがない交差点では、
対向車が右折しようとしているのを
遠目から確認したときには、
パッシングなどで合図をして、
先に対向車に譲ります。
対向車線であっても
渋滞しないように配慮するのが
プロのドライバーです。
これは、「大型車は背が高く
よく見渡せるからできること」
と思われるかもしれませんが、
これが身に着いている人は
乗用車に乗っているときでも
自然とこのような運転ができています。
「プロのドライバーだったら
こういう配慮はできたほうが良い…
というか、できたほうが格好いいよな?」
という話を折々することがありますが、
もう一つ、運転について僕がよく
言っていることがあります。
それは、
「荷物がもし喋ったとしたら、
”こんなドライバーに運んでほしくない!”
と言われないようにしよう」
弊社はトラックを扱いますが、
バスは乗客という「人」を乗せているので、
もっとあらゆることに配慮されています。
バスに比べたら、
トラックは楽かもしれません。
なぜなら荷物は喋りません。
「運転が荒い!」と怒られることが
ないからです(笑)。
しかし、
何も言わない代わりに
何も教えてもくれない。
「その積み方だと倒れるぞ」
のように教えてはくれないので、
積み方がちょっと悪いだけで
走行中に倒れてしまうこともあるのです。
かなり前のことですが、
研修として荷台に社員を乗せて
急カーブや急ブレーキを
体験してもらったことがあります。
(もちろん安全に配慮して実施しました)
スピードはほとんど出ていない状態でも
ほんの少しのブレーキでかなりの力が
かかることを体験してもらいたかったのです。
要は、荷物の気持ちになってみる、ということ。
たとえ吊革を握って乗っていても、
急ブレーキがかかったら倒れるかもしれない。
それを、倒れないように運転するのが
僕たちの仕事。
僕たちが運ぶ荷物は、
お預かりした大切な荷物です。
荷物を大切にすればこそ、
先述した運転技術やあらゆる配慮は
磨かれていくと思います。
「こんなドライバーに運んでもらいたい」
喋れない荷物から
そう思ってもらえるようなドライバーを、
目指してもらいたいと思います。
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