仕事は飽きるほど繰り返して覚える。
私は仕事覚えが良くない。
30代後半から劣化を感じ始めている。
注意力は散漫だし、
言葉が出てこなかったり、
物を失くしたりどこに置いたか忘れたり、
指示されたことをやり忘れたり、
うっかりミスも多い。
数年前に受けた『スマート脳ドック』の結果は、
「年齢と比較して、両側大脳に脳萎縮傾向が見られます」だった。
なんて怖い診断。
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こんなに覚えきれるわけがない。
絶対に無理だ。
最初はそう思っていた作業でも、
毎日のように同じ工程を繰り返し1ヶ月も続けていると、
いつの間にかできるようになっていたりする。
参考書で勉強するときと同じで、
飽きるほど繰り返し読んだ結果、
次に書いてあることが予見できてしまったら、
それはもう頭に入ったということだ。
はいはい、次はこうでしょ、そんな感じ。
毎日のように先輩に同じ質問をして、
「何回同じこと聞くんだよ」「まだ覚えてないのかよ」
そう思われることを恐れていたのに、
いつの間にか質問しなくなっている。
毎日違う先輩に質問すれば、それは1回とカウントしようとか、そういう姑息な思考はまた別の話。
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4月、新年度の始まりとともに、私も新しい部署に異動した。
また一から新しい仕事を覚えなければいけない。
やはり苦労しそうである。
最初の2週間くらいは周りに手間をかけるだろう。
しかし、まあ1ヶ月後には結構できるようになっているのだろうなと思う。
あまり心配はしていない。
人間は不思議なもので、
「なかなか覚えられない自分」は簡単に認識できるのに、
「できるようになった自分」は認識しづらい。
それは、できることが当たり前になってしまうからだろう。
日々前向きに生きるために、
”当たり前の自分”に気付きたいと思う。
できない自分は、今だけなのだ。
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