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読書録~度々声を出して笑ってしまった Lesson in Chemistry by Bonnie Gramus

ここ数年読む本は全て地域の図書館で電子書籍で借りており、次に読みたい本を常に複数予約しています。いつも読みたい本を探す参考にしているサイトの一つが、渡辺由佳里さんという方が運営されている「洋書ファンクラブ」というサイト。そちらで、今年読んだ中で一番面白かった小説として紹介されていたのが本書でした。

近々長時間飛行機に乗るのでその時にともっていたのですが、1章だけと読み始めたら、そのままこの週末で読み終えてしまう位、面白かったです。

1960年代のアメリカで科学者を志した女性が、色々な経緯を経て、科学的に料理を開設する午後のテレビ番組のパーソナリティーになるというお話で、

ボート競技や化学反応の説明、当時の研究機関の描写等、一体著者はどんな方なんだろうと検索したらなんと、本作が小説家デビューとのこと。

1960年代を舞台に選んだのは、著者の母親の世代だからだそうで、作品を書くための調査の過程で、当時の女性たちがどれだけ色々な壁に阻まれていたかを感じたそうです。

主人公エリザベスは当時のアメリカで科学の修士を取得し研究者として職を得、TV局のプロデューサーが目を止めるほどに美しい女性だったというと凄く恵まれているようですが、

放火犯で刑務所にいる父親と、脱税のためにブラジルで再婚した母親、自殺してしまった兄の家族の元で育ち、これでもかというほどひどい目に逢いながらも、自分の正しいと思うことを通そうとしていく彼女の姿は痛快で、
物凄く変わり者の彼女が築いていく友人関係、娘との関係、最後にちゃんと正義は勝つ的な展開もあり、全編を通じで繰り広げられるコメディがとにかくツボに入りました。

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