見出し画像

【2022年】11月に出会った本/映画/場所

毎月恒例の朝ごはん会で台湾料理「蛋餅(ダンピン)」に出会い、ときめいた秋。社内向け研修を作成をしていたこともあり読んだ本は仕事関係のが多めでした。

11月に出会ったものを感想とともにご紹介します。

『ロジカル・シンキング』照屋 華子/岡田 恵子

20年ほど前の本。体系的に網羅されている印象で、教科書ぽい。

『新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座』松浦 剛志中村 一浩

図も多く読みやすい。前から順に読むよりかは、部分部分を切り出して読むのがいいかも。(情報が並列的なので)

『問題解決 あらゆる課題を突破するビジネスパーソン必須の仕事術』高田 貴久岩澤 智之

手順の流れと載せている内容量が一番しっくり。

『3分でわかるロジカル・シンキングの基本』大石 哲之

「これをやったらアウト」が書かれているので具体的な本。導入の“暗黙ルール”の話など、研修の説明パーツとして活用できそう。

『チャートで考えればうまくいく 一生役立つ「構造化思考」養成講座』安藤 芳樹

論理を構造化するためのチャート紹介。冒頭で「ロジックツリー等のフレームワークを使える人は、そもそも頭の中に論理構造が出来ている人」という話をしていて、そうなのよ。既存のフレームワーク以前の状態に使えるものが必要なのよと共感。

『構造化思考トレーニング』中島 将貴

今回読んだ中では一番最近(2022年9月)出た本。キークエスチョンにたどりつけなければ、すべてはムダという名の第1章から始まる。「論点を分解する」「解き方を整理する」「解を整える」のステップによるアプローチ。こちらもそもそも論理的な考えができる人向け。

『供述によるとペレイラは…』アントニオ・タブッキ

ひさびさのタブッキ小説。1938年のファシズムが台頭するポルトガルで、オムレツとレモネードを好み、亡くなった妻の写真に語りかけ、静かで孤独な暮らしをしている中年の文芸記者・ペレイラ。政治活動に関わる若者と関わりを持ったことで思いもよらず運命が転換していく。
今まで読んだ“奇妙な夢”のようなタブッキ作品『インド夜想曲』『レクイエム』とは全く違った感じの小説だったが、しかしこれもすごく良かった。訳者は須田敦子さん。

『緑の髪のパオリーノ』ジャンニ・ロダーリ

イタリアの国民的作家ローダリのユーモアと風刺を混ぜ込んだ童話集。皮肉屋だけどあったかいおじいさんの小話を聞いてる感でほっこり。訳者は内田洋子さん。

『おむすびのにぎりかた』文・宮本しばに 写真・野口さとこ

おむすび(もしくはおにぎり)好きとして見逃せない一冊を見つけたので購入。酒造り職人、ボクサー、禅僧、古本屋などいろんな生き方をしている人の“私のおむすび”をレシピ付きで紹介している。モノクロ写真なのに読むとお腹がすいてくる良い本。

『家庭料理の窓』木村 衣有子

味噌汁やごはん茶碗の歴史、春のパン祭りの白い皿、台所道具、レシピ…文筆家・木村さんが家庭料理の今昔をひもとくエッセイ。各賞ごとにブックリストも付いていて、そちらも興味深い。

『私の好きな孤独』長田 弘

音楽、珈琲、旅、酒、読書…孤独を楽しむための「小道具」をモチーフに語られるエッセイ。時間軸が一貫しているわけではないので、それぞれモチーフから拡がっていく言葉の連なりの中で長田さん流の明るい静かな孤独を味わう本。

『Neverland Dinner 二度といけないあの店で』編・都筑 響一

今年の初めに買った指3本分ほどの厚さの本。一つひとつが短いので、ちょっとずつ読み進めた。
人生の中で出会った「二度といけないあの店」をテーマにミュージシャン、芸人、監督、芸術家、マンガ家、イラストレーター、編集者など各界の著名人100人が執筆した100のエッセイが載っている。綺麗なのも汚いのもすべて思い出。悲喜こもごもの人生。

映画

『あの子は貴族』 監督 岨手由貴子

2020年 日本

山内マリコ氏の同名小説を原作に、同じ都会に暮らしながら全く異なる生き方をする2人の女性が自分の人生を切り開こうとする姿を描いた作品。
たしかに同じく、東京に暮らしていてもそもそも生きる階層が近い人としか接してないものなのだよなぁ。(考えたことなかった)
裕福な家柄で育ってエスカレータ式に大学を卒業した女性と地方出身で金銭的な問題で入学した大学を辞めざる得なかった女性。その2人の「生きてきた路が違う」を感じさせる佇まいがとても細かく表現されていてよかった。

『20世紀のキミ』 監督 パン・ウリ

2022年 韓国

Netflix映画。1999年、名前しかわからない男の子に片思いした病気がちな親友のため、彼の行動を観察し報告ことになった心優しい女の子。でもその作戦が、次第に思わぬ方向に転がっていき..というストーリーの韓国の青春映画。
韓国の青春映画って新鮮だなと思い視聴。青春ものは日本や台湾映画が有名なイメージ。きれいな映像とやはり一筋縄ではいかないストーリー構成はやはり韓国作品だなという安心感。主人公を演じたキム・ユジョンの30代の配役がハン・ヒョジュなのが胸熱。(キム・ユジョンは子役出身で、別作品でハン・ヒョジュの子ども時代を幼い頃から何度も演じている。今回はその逆で出演。)

場所

WORLD BREAKFAST ALLDAY 銀座店 (中央区銀座)

ワールド・ブレックファスト・オールデイのメニューは世界各地の朝ごはん。伝統的な朝ごはんは世界的に消えつつありますが、そこには歴史や、文化、栄養、生きることを楽しくしてくれるヒントがいっぱいつまっています。 朝ごはんを通して旅に出よう。
WORLD BREAKFAST ALLDAY ホームページ

会社のある浅草で出勤前にという形でスタートした毎月恒例の朝ごはん会。朝ごはんを食べることが楽しすぎて、とうとう浅草を抜け出し銀座へ。
ここではイギリス/アメリカ/台湾から選べるレギュラーメニューの他、2ヶ月ごとにかわるスペシャルメニューで世界各地の朝ごはんが食べられる。

鹹豆漿(シェンドウジャン)、蛋餅(ダンピン)、飯団(ファントワン)

私が選んだのは台湾の朝ごはん。見た目も良いが、すべて味もすごく美味しく感動した。台湾のおにぎりの中には揚げパンが入っていた。(!)
雨の日の平日朝8時半に訪問して座れたが、席数は多くないので予約した方が確実。

台湾早餐天国(豊島区西池袋)

台湾の素食朝ごはん専門店
【開店】毎週土曜日曜7:30-12:00(L.O.11:30)
台湾早餐天国Instagram

銀座で蛋餅(ダンピン)に惚れた翌週に見つけた台湾朝食のお店。池袋の立教通りにあるTSUMUGU CAFEで、土日の朝のみ営業している。

台湾の素食朝ごはん専門店、の「素食」とはベジフードのこと。
蛋餅はしょっぱい系から甘い系まで10種類近くから選べる。そのほかに魯肉飯やちまきやワンタンスープ、豆花もあり、メニュー豊富。好きなものをレジで注文して席で待つスタイル。
ベジフードのお店なので魯肉飯はお麩で、ハムチーズ蛋餅のハムはソイミート。味付けも美味しく、重くないのに満足感がある。最高。


以上、11月に出会ったものたちでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?