【2024年】3月4月に読んだ本
『たゆたえども沈まず』原田 マハ
画家フィンセント・ファン・ゴッホと画商である弟のテオ。30代半ばで亡くなった兄弟の生涯を、彼らと親交があった日本人画商の視点から描くという史実に基づくフィクション作品。
ゴッホの絵は何度か美術展などで観たこともあるし、その流れで「生前は絵が全く売れず心を病んでいった画家とその兄を経済的に支える弟」という兄弟の関係性は知っていた。
でも原田さんにより物語られた彼らはより魅力的で、芸術を愛するものの持つ繊細さとそれゆえに現実と馴染めない葛藤そし