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歯歯歯っとたのしい矯正ライフ

昨年の今頃、私は絶望の淵…いや、「底」にいた。歯が痛くて痛くて仕方なかったのだ。

↑一年前の怒りと悲しみと決意を綴った長すぎる日記はこちら。
要約すると、こうだ。

【要約】
・32歳にして口内に残っていた、デカい乳歯の大臼歯(下の奥から三番目)が虫歯に!

・この歯は虫歯と延命を繰り返していた。どの歯医者に行っても、「この乳歯を永久に使うのは難しいよ」と、歯列矯正を熱烈に勧められていた。

・ついにその日が突然来てしまった。よりによって、年度末の忙しい頃。歯痛や花粉症で耳下腺が腫れて、思考回路はショート寸前。(今すぐ、歯痛いの……。)

・私は「食べること」が好き。これからも健やかになんでも元気に食べ続けるために、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、乳歯の抜歯と歯列矯正を決意。

🦷🦷😆🦷🦷

そして、抜歯から一年。歯列矯正を始めてから10ヶ月。不便なこともあるけれど、デンタルケア製品を買い揃えたりと制約の中でもいろいろ楽しくやっているので、レポ記事を書きます。

まずおことわり

\ピンポーン🦷/

この記事は「私の歯列矯正」のレポであり、同じ症状を抱える方に歯列矯正を薦める、または薦めないことを意図した記事ではありません。

また、治療をされた際の痛みや経過なども個人差があり、私もまだ治療途中(まだ進捗としては治療全体の1/4)ですので、あくまでも個人的な判断材料の一つ、読み物の一種として取り扱っていただけますと幸いです。

(長くなりそうなので)忙しい人のためのこの記事の結論

・歯列矯正はお金と時間と手間がかかるけど、少しずつ歯並びが綺麗になっていくし、今のところ楽しいよ!

・歯はめっちゃ大事。歯ッピーライフは歯から!

・世には色んなデンタルケア製品があって、堀り甲斐、探り甲斐があるよ。

私の歯について

私の歯は、こんな感じ。
・上下とも親不知が存在しない
・右下の大臼歯が生え変わらず、乳歯を抜いたため歯抜け
・左半分は比較的歯並びが良い
・右半分の噛み合わせが悪い(歯が根元から180度回転して生えてたり、前歯の後ろから歯が生えているところがある)
・受け口ぎみ
・口が小さい。歯医者に行くたび唇が裂ける
・ちょっと顎関節症ぎみ

小さい頃から、かかりつけの歯科医に右半分の噛み合わせは指摘されていたけれど、歯列矯正をするほどでもないという判断で、3ヶ月に一度、定期検診とクリーニングを受けていました。

ところがどっこい、ぶっちゃけ、社会人になってからはめんどくさがって歯医者にほとんど行けてなかったよ。歯は日々変わる。ホルモンバランスとかでも変わる。歯医者で定期検診を受けるのほんと大事。

新生活が始まって、かかりつけ医が遠くなっても絶対どこかしらの歯医者に行ってね、世のみんな。歯は一生の味方。食いしん坊にとっては特に、一生に一個しか与えられない、ほんまもんの刀みたいなもんや。歯を後回しにすると、急に痛み出して食べれなくなって、泣くで。(誰や)

私のしてる歯列矯正

口腔の状況から、医師にはインビザラインを勧められました。プラスチック製の柔らかいマウスピースを2週間に一度新しいものに取り替えながら、少しずつ歯を根元から動かしてゆくタイプのものです。

歯並びの状態により、プランが軽度〜手厚いものまで分けられています。軽度のものであれば、一年間ぐらいで歯が揃うみたい。

私はでっかい歯抜けの感覚を大移動することと、歯が根元から捻じ曲がって生えている箇所を回転することと、口が小さくて歯がギッチギチに生えていることから、時間がかかるケースなので、手厚いプラン(治療中のマウスピースの作り直し可能・治療無期限延長可能)での契約となりました。
あと、やはり若いほうが代謝が良くて歯が動きやすいらしく、私は30代半ばでしっかりした大人なので、動きにくいかもしれないことも考慮にいれられているみたいです。医院の方針にもよるかもだけど、もうちょっと若ければマウスピースの交換も、二週間に一回ではなく、10日に一回とか、一週間に一回とか、そんな頻度の方もいるようです。

私は、マウスピースを約80枚(回)交換する計画。今、10ヶ月で22枚目だからえーっと、、、全部で3年?4年?……目の前が真っ白になってきたから、計算やめる。

私の通っている歯科医院

かねてからのかかりつけ医ではなく、仕事の帰りに行きやすい、職場近くの歯医者さんにしました。クチコミが良かったわけでも、誰かの紹介がきっかけで行ったわけでもありません。歯が痛すぎて、とりあえず近いところに飛び込みで行ったのです。
ただ、今まで4、5軒の歯科医にお世話になったけれど、ここが一番居心地が良かったので、そのまま歯列矯正でもお世話になることにしました。

良いなと感じたポイントは、
・予約がLINEでとれる
・スタッフ同士が仲良しそう。ギスギスしてない
・院内が綺麗で新しい
・先生の手つきが優しい、荒々しくない
・治療内容についてちゃんと説明してくれて、選択肢から選ばせてくれる
・矯正を勧めてくれる際も、他の医院とは違って恐怖ベース(早くやらないと噛めなくなるよ)ではなく、希望ベースで(やると噛みやすくなるだけでなくて、楽になるよ、綺麗になるよ)と勧めてくれた
・子どもの通院が多そう(=技術がある、評判が良い、怖くない、親しみやすい、だと判断してる)
・待合室が明るくて可愛くておしゃれ。ちいかわとか置いてる

あと、歯列矯正の契約についても、医院によって違うみたい。高額で迷うところ。こんなところに納得・安心して契約に舵を切りました。

・先に、全期間で払う金額を明示してくれる。(どんなに治療が長引いても、これ以上払わなくても良いという安心感)
・18ヶ月以内に7回払いまで分割払い可能、利子なし、クレジットカード払いOK。
・保険適用外の自由診療。しかし、私の場合は審美目的の歯列矯正ではなく、治療目的の歯列矯正なので、医療費控除の対象となる医療費として認められ、確定申告をすると少し戻ってくる。

ドキドキしながら確定申告をしたけれど、無事ちゃんと還付されてめちゃ歯ッピー。

歯列矯正日記

矯正したいなと申し出たのは去年の3月
まずは、契約の前に乳歯抜歯後の治療と歯と歯茎の状態検査を。
特に他の歯・歯茎には問題がなかったため、歯の型取りをしたのち、石膏で作った歯の現在の模型で先生から現在の状態を説明してもらいました。
契約内容について詳しく説明を受け、意思決定までの時間を2週間もらいました。

4月に契約。契約手付金として、全体の料金のうち約5分の1の金額を支払い。マウスピースの型取りのため、専用の機械を口の中に入れて口の中を撮影されました。
撮影後2週間ほどで、歯の動くスケジュールを可視化された映像を見せてもらい、今後の治療計画を確認。私の同意をもとに、マウスピースの発注が確定しました。

5月。マウスピースが歯科医院に到着。マウスピースの着脱方法や、決まりごと、手入れの方法などの指導を受けました。
歯に、マウスピースを動かす支点として、米粒みたいな引っ掛かりをつけるためのボタンを何箇所かつけました。このボタンとマウスピースがぴったりと合致して、歯が移動して行くのです。

【主なマウスピースの決まりごと】
・食事の時は外す
・食事以外の時はずっと着ける
・1日、最低でも20時間以上はつける。
・着ける前に歯磨きとマウスピースの洗浄をする
・マウスピース装着時は水のみ飲用可能(熱いものは変形するから、色付きの飲み物は着色するから、味付きのものは虫歯の原因になるからダメ)

さて、マウスピースをつけてみた最初の印象は想像よりも締め付け感が強くて、窮屈でした。喋りにくい。舌ったらずな話し方になる。滑舌が今まで以上に悪い。歯の根元がじわじわと痛い。マウスピースを外すときは手を口の奥にぐっと突っ込んで、爪をマウスピースの端っこに引っ掛けて手で外すのだけど、口が小さいからかその都度におえーっとなるし、爪と手がボロボロになる。唇の端も切れて、口裂け女状態に。マウスピースを外すと、マウスピースから歯が解放された反動でまたもや歯茎が痛い。歯にボタンの間に食べカスは溜まるし、ボタンのせいで食べにくい。仕事中も水しか飲めないし、今までみたいにチョコをつまみ食いもできない。お腹が空くよう。。。

治療を始めてから3週間ぐらいは自分の口が自分のものではないみたいで、「こんな生活が2年以上も続くのだろうか」「こんな日々を本当に始めてよかったのか」と、不安になりました。

ただ、素晴らしいことに、すぐ慣れた。スピーディーに日常の一部に。1ヶ月もしたら、各プロブレムも解決策を見出して、こんな感じで日常に馴染んで行きました。

口の端が切れて痛い問題
→口角炎・口唇炎に効くリップクリームを塗りたくって、早く寝る。


一生口裂け女やったらどうしようと思ったけど、5日ぐらいで治って感動した、メンソレータムの医薬品リップ。

マウスピース外しにくい問題
→世の中には便利なもんで、探すとマウスピースをひっかけて外す、アライナーリムーバーという道具がある。丈夫なプラスチック製でできた太い耳かきみたいな形状で、ピッと引っ掛けると簡単に取れる。

(※外出時、これを忘れると、口の中に手を突っ込んでおえーっとしないといけなくなるので、絶望する。)

水しか飲めない問題・食べるのにマウスピース外すのめんどくさい問題
→ダイエットのチャンス!と、ポジティブに捉える。夏場は特に、水をたくさん飲む習慣もつく。

しかしながら、10ヶ月がたった今、着脱にもだいぶ慣れてしまったことと、マウスピースを外している間に「いまがチャンスや!」と言わんばかりに、食べる量が増えてしまった気もします。

あと、マウスピースも交換時期間近になると、着色に対しては気が大きくなってしまい、お茶とかコーヒーとか色付きで砂糖無しの飲み物は飲んじゃってる。

歯磨きめんどう問題
→歯磨きを避けるために、食べる回数は減りました(前日の通り、食べる「量」は変わってないです)。
しかし、歯列矯正生活の有無に関わらずですが、歯列矯正において歯磨きは逃げられない義務なので、歯の手入れを一種のエンタメ、毎日の楽しみにすべく、いろんなデンタルケアグッズを試しました。試しています。いいものいっぱいある!口は一個しかないのに、美味しい歯磨き粉っていっぱいあるよ!毎日、洗面所がバー状態。後日、後述します。

滑舌悪い問題
→マウスピース装着時は、口を今までより少しだけ大きく開けて喋らないと話しにくいので、慣れるのに時間がかかりました。特に、私は仕事で電話に出ることが多いので大変でしたが、喋る機会が多かったからこそ慣れるのも早かったかな。
ただ、マウスピースをつけていると口が渇きやすく、口から泡が出てきて蟹みたいになって恥ずかしいので、仕事中はマスクを着用し、水を意識的に口に含んでいます。
この間、矯正を始めてから初めてカラオケに行ったのだけど、歯並びが変わって顎の骨格がかわりつつあるからなのか、マウスピースのせいなのか、久しぶりに行ったからなのか、声が全然出なくてびっくりした。

その他良かった点
・以前から、同居してる家族たちに睡眠中の食いしばりや歯軋りを指摘されたことがあったのだけど、マウスピースをしていることでそれらがなくなったよう。翌朝の口の疲れがなくなった。
(ただ、寝言はしてるみたい。嫌だなあ)

・徐々に歯が移動しているのを感じる。モチベーションになる。美意識の向上を感じる。

・歯の円滑な移動のためには、代謝を良くすることが大事らしい。栄養も。
早めの睡眠、サプリの摂取、身体を温めることなど、今まで以上に意識する機会が多くなりました。お金もかかってるし、必死よね。

・受け口が治ってきて、顎の位置がよくなってきた気がする。

その他、健康とかについて思うこと

ここまで10ヶ月間、マウスピース型の歯列矯正をしてきて、概ね不満な点もなく、また計画通りに歯も移動してきてくれているみたいです。
ただ、前述のとおり、まだ3/4も工程を残しており、えーっと、現実を見よう。直視できずにいたけど、あと30ヶ月かかるってことか。2年半…2年半後にはやっと歯が動き終わってるらしい…!
2年後というと35歳か。35歳。どうしてるのだろうか。歯もすっかり動いたとしても、女性は7の倍数で体調をアレするっていうから、少し身体について不安もある。

去年の歯事件をきっかけに、あれこれと健康やクオリティオブライフについて考える機会が多くなりました。歯だけでなくて、日に日にと内臓の衰えも感じるし、骨盤の傾きや曲がりも感じている。サウナを好きになって、汗をかくのが心地よい感覚をこの歳になってしれたけれど、日常を振り返るとサウナと夏以外で汗をかくこともないから、運動と慣れ親しんでこなかったこれまでの人生も大丈夫かなとか、、、。

何がきっかけになるかわからない人生ですが、私に関しては歯を中心にこの一年は色々動いた気がするのでした。さっ、あと2年半頑張るぞー!

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