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私が思う調達(資材購買)と言う仕事について

お久しぶりです。しばまたニンジンです。

最後に投稿を行ったのが2020年10月。気づけば約1年半経過してました。
約1年半、仕事で色々とあって、畑作業をやらずに仕事仕事仕事でした。

その仕事も、2022年3月が終わると、今の会社に10年勤めた事になります。つまり、資材購買の仕事を10年間やってきたことになります。
今回は、自分の頭の中の整理も兼ねて、一度、調達(資材購買)と言う仕事について、記事を投稿します。

1.私が思う調達(資材購買)の重要性

 企業が事業を行う場合、色んなモノを「調達」する必要があります。
まず、お金の「調達」に始まり、そのお金を利用して、人・設備・副資材・材料・部品・製品・システム・外部サービスを「調達」します。それら「調達」したモノを企業は利用して、何かしらの付加価値を生み出して、顧客にそれを提供して利益を生み出します。そして、その利益を株主・従業員・次の付加価値創出に還元していきながら、企業は事業を継続していきます。

 企業が事業を運営する時、「何」にどうやって付加価値を与えるかのネタを持つ事が、まずは大事です。しかし、その次には、その「何」に付加価値を与える為に必要なモノを「調達」しないと事業が始まりません。
モノを「調達」出来ない事には何も始まらないので、「調達」と言う仕事は、企業の中でとても重要と私は考えています。

2.私が思う調達(資材購買)の流れ

 「調達」の仕事は、モノを必要としている「社内の誰か」に対して、必要とされているモノを外から調達して提供する事が基本的な仕事になります。業界や「調達」するモノによって、違いはあるかもしれませんが、何かを「調達」する時の流れは以下⓪~⑨です。
 ⓪-1、⓪-2は、企業の組織風土や調達担当者の意識の違いで、やるかやらないか、やるとしてもどこまで深くやるかが変わると思いますが、それ以外は、基本的に以下①~⑨の流れに沿って調達の仕事は進みます。

⓪-1 調達する必要がありそうなモノの情報をキャッチして、
  事前に調達する際の想定計画を立てる。
⓪-2 自分なりの想定計画を社内関係者や調達候補先の企業へ話をする。
① 社内の設計/技術などの担当者から調達の依頼を受ける
② 依頼されたモノを提供できそうな複数の企業へ見積もりをお願いする
③ 見積もりをお願いした複数の企業から見積もりを受け取る
④ 上記③で受け取った複数の企業の見積もりを確認する
⑤ 複数の企業と金額・納期等、諸々の条件について交渉をする
⑥ 上記⑤の結果を踏まえて、複数の企業の中から発注する企業を決定する
⑦ 発注した後、発注先の企業が予定通り作っているかチェックする
⑧ 無事にモノが納品されたことを確認したら発注先の企業へ支払いをする
⑨ 納品後にモノから不具合が生じたら、発注先の企業へ申し入れを行い、
  その後の対応について協議する。

3.私が思う調達(資材購買)の付加価値

 「調達」の仕事の良し悪しは、「社内の誰か」に満足して貰えたかどうかに依るので、「調達」の評価は、「社内の誰か」からの評価に依ります。
 その「社内の誰か」を満足させる為に、提供できるべき価値は、基本的には「必要な「質」を満たしている」「予算内の「お金」で購入できている」「求められた「期日」に調達できている」の3つと考えています。
 ただ、これらは「調達」として提供できて当たり前の事なので、付加価値とは言いませんが、この3つは不足してもダメ、過剰になりすぎてもダメと言うのが難しい所です。行き過ぎた場合、以下の様な不都合があります。

① 質
・「必要な質を満たせていない」
 ⇒そもそも、「社内の誰か」の要求を満たせていないので論外。
  ただ、もしかしたら、世間の相場と比較して求められている質が
  極端に高い可能性もあるので、これがまた難しい。
  調達は求められている質を正確に把握すると同時に、世間のレベルも
  理解して、必要な質を満たす為のロードマップを「社内の誰か」に
  提言する活動を行う必要がある。
・「必要な質以上の質になっている」
 ⇒企業は質を高める為にお金を掛け、当然の事ながら、質が高ければ
  高いほど、企業はそれを売値に反映するので、必要な質以上の質に
  なっていると言う事は、いくら予算内で購入したとしても、余計な
  お金を掛けて購入している可能性があると言う事になります。

② お金
・「予算以上のお金で購入している」
 ⇒そもそも、「社内の誰か」の要求を満たせていないので論外。
  ただ、もしかしたら、世間の相場と比較して社内の予算が極端に低い
  可能性もあるので、これがまた難しい。調達はお金を下げる努力を
  しつつも、時と場合によっては、「社内の誰か」に、予算再考を
  申し入れる活動も行う必要がある。
・「予算を大幅に下回って購入している」
 ⇒基本的に予算を下回るお金で購入できた場合、その差額は、企業の利益
  になるので、企業として嬉しい事。
  (「調達」の仕事の中でも数少ない定量的に実績を示せる結果の一つ)
  しかし、予算を大幅に下回ると言う事は、「社内の誰か」の予算設定に
  余裕があった場合を除くと、質の何かが抜けているかもしれないし、
  相手企業が何かを企んでいる可能性もあるので、注意が必要。

③ 期日
・「求められた期日に調達できていない」
 ⇒そもそも、「社内の誰か」の要求を満たせていないので論外。
  また、間に合っていないと言う事は、「社内の誰か」の仕事を
  止めている事になるので、何かしらの機会損失を発生させている。
・「求められた期日よりも早く調達できている」
 ⇒間に合っているので、問題ない様にも思えるが、あまりにも早く調達
  した場合、余計な保管費や横持ち費用を発生させている可能性がある
  ので、注意が必要。

 じゃあ、どんな価値提供を「調達」の仕事の付加価値と言うのか。

 「社内の誰か」が求めているモノを、「質」「お金」「期日」のバランスを取りながら、取引先との関係も維持しながら、安定的に必要なモノを「調達」する事も付加価値と呼べなくもないですが、私が思う「調達」の付加価値は、もう一段視点を高めた所から「調達」の仕事を行う事にあると考えています。この話は、長くなりそうなので、別の記事にまとめたいと思います。

ここまで読んで頂いた方は、ありがとうございました。


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