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反省と改善。今年の畑づくり2022~2023

土について思うこと2022〜2023」に書いたことを踏まえて、実際にどんな土づくりをするのか。。

これも毎年書いているんだけど、過去の2回を読み返してみると、自分の中で起きている変化が分かるようで面白い。

初年度(2年前)は、イメージは大体つかめていて、今とほとんど変わらないけど、それに対して具体的に何をすれば良いのかまでは見えていない感じ。
自ずと、土づくりも先輩たちの真似をしているだけで、自分の目の前の土に向き合っていない。。

2年目の去年は、コンポストで得た微生物の働くイメージをもとに、畑で実際にやることを考えて、目の前の土と向き合い始めた感じ。
ただ、観察が足りなかったのか、去年の雨が多すぎたのか、自分のイメージ通りにはいかず、たくさんの反省点を残したシーズンになりました。

主な反省点としては、
・畝の高さが足りず、水分過多になることが多かった。(僕の管理する圃場はとにかく水が多すぎ。土も粘土質で水はけが悪過ぎる)
・排水路は作ったが、中盤の以降土でうまく機能しなかった。
・全ての畝を有機マルチにしていたが、手間と有機物が準備できなくなり、マルチできない期間が長くなってしまった。
・周期的な施肥に頼り過ぎて、肥料過多や栄養不足に陥ることがあった。

上記に加えて、今までの反省点を活かして、圃場のレイアウトも変え、スタートした今年。

イメージはやはり「発酵する畑」。
土壌有機物(腐植)と微生物のはたらきで団粒化した土に、植物に必要な栄養素、微生物の働きやすい環境を整えて、発酵液(EM活性液)で腐敗への傾きを防ぎながら発酵的な空間を作る。
乾燥や過湿を防ぐ工夫も忘れず、適切な水分量を保つ。
そして、有機物を供給し続けることで、発酵状態をキープできるように。。

言葉で説明すると何のこっちゃとなりますが、
・去年よりも畝を高くして水捌けを良くする。
・排水路をしっかり確保して、それを維持する。
・野菜を良く観察して、肥料の与え過ぎ、栄養不足に注意する。
・葉面、土にEM活性液の散布を最低週一回行う。
・実際に有機物を供給し続けられる範囲を見極めて、無理をしない。
・ビニールマルチも使うが、植え付け穴に有機でマルチするなどの工夫をする。

そして、品目選定と、植え付け時期の見直し(特に梅雨前の動き)、自給自足的な収穫方法への移行(販売時も同じように収穫する)などの工夫も重ねて、今シーズンは「いつも元気な野菜がある畑」を目指しています。

今までも充分意識していたつもりの微生物ですが、まだまだ意識が足りなかったことに気付かされました。
まぁ、「理解が深まったから、意識できることが増えた」と前向きに捉えて、今年も微生物と一緒に野菜づくりを楽しんでいきます。


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