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土についておもう2022〜2023

毎年、土について思うことを書いている。

今年で3回目。

コンポストを通して開いた、微生物ライフへの扉。
「発酵」という微生物のはたらきが育む、不思議で豊かな暮らし。

ティースプーン1杯の土(約1g)に10億の微生物。
僕にとってはもう、土自体が生きていると思えてくるのです。

1gの土に10億ですが、私たちの体には100兆を超える微生物が住んでいると言われています。細胞の数が37兆ということなので、自分の体をつくる細胞よりもたくさんの微生物と一緒に生きているなんて、この体は僕のものなのか、微生物のものなのか。。
まぁとにかく、私たちも微生物の塊なのでは。。と思えてくるのです。。。

微生物の塊というか、たくさんの微生物がいるところを顕微鏡で見ると、お花畑のように見えることから、それを「フローラ」と呼びます。

最近よく耳にする「腸内フローラ」も腸内の微生物叢(「びせいぶつそう」と読む。微生物の集まり)のこと。
この腸内フローラが乱れると、免疫がうまく働かなかったり、機嫌が悪くなったり。。。「腸は第二の脳」なんて言われたりしていますね。

これを植物に置き換えると、植物が栄養を吸収する「根っこ」は彼らの「腸」にあたって、根っこの周りにある土の微生物叢が、植物にとっての「腸内フローラ」にあたるんじゃないかと。。

土の微生物叢が乱れると、植物の免疫もうまく働かなくなったり、元気のない子になったり。。
そうすると、病気にかかりやすく、虫に食べられやすくなる。

畑の土は野菜の腸内環境。
土中の腐敗的な微生物のはたらきを抑えて、発酵的な微生物叢をつくっていくことで、自らの力で病気や虫に負けない元気な野菜になる。

もちろん、植物の健康には、土の微生物以外にも様々な要素があると思いますが、元気の土台とも言える土の状態が悪ければ、その上に元気な野菜は育ちにくく、元気のない野菜は虫に食べられやすいので、農薬を撒きたくなってしまう。。。

やはり、土。
「発酵する土」づくりとその維持が今年のテーマ。

野菜が生き物であることは明白で、疑いようのないことですが、実は土も生きていて、野菜たちと同様に命のお世話をするイメージで、発酵する土に接していこうと思います。







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