発酵する農場って? 土について思うこと2021。
10月も終盤に入って台風の心配も無くなり、土づくりができた畝から、植え付けが進んでいます。
11月に入ると圃場は少しづつ賑やかになってきて、畑を眺めるだけでも嬉しい気持ちに。
大好きな季節です。涼しいしね。
去年書いた土について思うことと、土づくりの記事を読み返して、なるほどなるほど。。
前シーズンは野菜を効率よく栽培して、収穫した野菜を売って成果を得る「農業」的な視点から、土づくりへアプローチしていたなぁと。。。(反省点ばかりですが。。)
今シーズンは、少量ずつでもいつも何かしらの野菜が採れる「暮らしの農」という視点からアプローチして、土づくりを進めています。
去年、土づくりの記事を書く前に土について思うことを書いたように、今年は日々の作業から広がった妄想? 感じたことをお話ししたいと思います。
以前「発酵で循環。畑とホテルの良い関係。」でも少し触れたように、サンシャインファームではいろいろな場面で「発酵」を意識しています。
食料残渣を循環させる堆肥づくりや、野菜に施す肥料づくり、鶏の餌や水、鶏舎の環境整備、トイレ掃除、もちろん野菜づくり、土づくりでも「発酵」という微生物の働きを用いていて、僕のイメージの中では、サンシャインファーム自体が、発酵しているんです。
そんなイメージの始まりは、堆肥づくり(コンポスト)からでした。
野菜クズや食べ残しをホテルから回収して、木チップ(同じ村内で剪定しされた木のチップ)と混ぜて分解します。この時、腐敗的な分解に傾かないように、発酵的に働く微生物たちが活躍しやすい環境を整えます。
いろいろな微生物たちがそれぞれの働きをして、野菜クズとチップが一体になりながら、どんどん堆肥化していくのを目の当たりにした僕は、微生物への関心が急上昇! コンポストが愛おしく思えるほどでした。
そしてある時思うのです。。
コンポストでやってることって、土づくりの時にすることと同じなんじゃ。。。
木チップという母材に、野菜クズをすき込んで発酵させる。(堆肥をつくる)
土という母材に、堆肥や肥料などをすき込んだり、有機物を重ねていって発酵させる。(土の団粒化を進めたり、土中の微生物環境を豊かにする)
腐敗に傾かないように、水分量や入れるものに注意を払って、微生物が活躍しやすい環境をつくる。元気な野菜が育つ土は、微生物が豊かに働く、発酵した土ということでは。。。。
根っこがしっかりと伸び、必要な栄養素を微生物の力を借りて吸収。丈夫な体をつくって、虫を寄せ付けない元気な野菜たち。
栄養を受け取る根っこは僕たちに置き換えると、腸。
僕たちもお腹の中で、微生物の力を借りて栄養を吸収しています。腸内フローラってやつです。
免疫も司ると言われている腸内フローラが乱れると、健康に影響が出るように、土の微生物環境が乱れると野菜の生育にも影響が。。。
土は、植物にとっての腸内環境。
元気な野菜づくりのためには、微生物の力を借りた発酵する土づくりを。。
土が発酵してるってことは、農場自体が発酵してるってことか。。。。。
そんなことを妄想?をしながら、どう土を作るかを考えてました。
発酵する農場にするために、具体的に何をするのか。
それはまた、次の機会に。。
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