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僕の養蜂元年。2022年ミツバチとの暮らし。

遅れに遅れた、去年の稲作レポート
稲作自体、去年が初めてだったのですが、もう一つ始めた事がありました。

「養蜂」。
ミツバチとの暮らしを始めたのです。


週に一度、ミツバチの様子を見に行くので、その時に動画を撮ってココに上げていこうと、いくつかやってみたんですが、あまり上手くいかず。。以来、報告(「ミツバチマーニャの観察日記」で動画などまとめています。)が止まっていたのですが。。。。

養蜂自体はもちろん続いていて、実は一度、採蜜もしたんです!


2022年、養蜂の一年を追ってみようと思います。


あれは、2022年3月8日、ミツバチの日。

兄弟会社のホテル「暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」敷地内に、ミツバチたちがやって来ました。
手取り足取り助けてくれる先生「伝(でん)ちゃん」(新垣養蜂)の講習を聞いて、僕の養蜂ライフは幕を開けます。

内検というのをする必要があるとのこと。
その度に巣箱を開けるとなると。。早く蜂に慣れないとなぁ。。。

内検の時にするのは
・女王蜂の確認
・王台の確認、有れば除去
・蜂用EMの散布

初めはこれくらい。
蜂がやって来て2週間ほど、道具が揃って、初めての内検講習。その後、一人での作業は、毎日の内検。
毎日覗かれるのはイヤかなぁと思いつつも、気になるし。。早く慣れたいから。。。今日も明日も明後日も、となったのです。。。。

3月末〜4月にかけてのこの時期、蜂の勢いは凄いもので、毎日見てても分かるくらいのスピードで蜂が増えていきます。
二箱のうち一箱は、順調に蜂の数も増え、巣枠も順に足していくことに。。
巣枠を持った時、「オモッ」と思わず口にするくらい、幼虫・サナギ・蜂でびっしり、巣枠の端のほうには蜂蜜も。。。

一方、もう一つの巣箱は、最初から死んでしまう蜂が多く、調べたところ、天敵のダニが増殖している模様。
初っ端からのトラブル。
順調なのと不調なのの両極端を、初めから経験することに。早い段階で、不調な時の対処法を学べたのは良かったかも。
でも、いろいろ試したものの、改善はされず、7月中旬頃に女王と巣枠3枚分の働き蜂の新しい群れと入れ替えに。。。早めに気付いて動き出せていれば。。と、反省点も含めて、トラブルにどう対処したかは別の機会にして、今回は順調だった方のお話を。

毎日通った甲斐あって、ミツバチにも慣れ、内検時に見えてくるものも増え、観察する余裕が出てくると、ミツバチの可愛らしいこと。
しかも、知れば知るほど、ミツバチの奥深さに心打たれる。面白い話がいくつも出てくる。

女王蜂の秘密や、蜜源の知らせ方、悲しいオス蜂の話。。。掘れば掘るほど驚きの世界。

ミツバチ最高に面白い!

うまく暮らしに取り入れられたら、すごくたくさんの恵を与えてくれる生き物です。世話も簡単とは言えませんが、難しくはありません。

基本は週に1度の内見だけ。
慣れてきたら2週間に1度、季節によっては3週間に1度でも良いとか。。
週に1度の内検ができて、巣箱の健康が保てれば、一つの巣箱から年間10kg〜20kgの蜂蜜を分けてもらうことができる上に、プロポリスもかなり採れます。
蜜蝋も採れるし、なんにせよ可愛い。。

では、内検時、何をするのか、
・女王の確認
・王台の確認、有れば除去
・蜂の数の把握
・蜂児の数と状態、分布状況の確認
・産卵の状況確認
・産卵を増やせるように巣枠を移動
・蜂蜜、花粉の貯蔵量確認
・異常行動がないか確認
・蜂用EM活性液の散布

もちろん他にもいろいろしますが、これができれば、巣箱の健康状態を把握できるでしょう。
言葉で読むと分かりにくいですが、蜂が多くて元気で、卵も幼虫もたくさんいる状態をキープすれば良いということ。あと、女王蜂は1匹で。←これは鉄則。

そんな、週に一度の内検にも慣れてきた頃、事件発生です。

6月の初め、内検時に大きな王台というか、もう生まれそうな王台があるのに気付き、撤去しようとした瞬間、その王台から蜂が出て来たような。。
まさか! 新女王の誕生?
めでたいことのように聞こえますが、養蜂では避けなければいけない状況。
新女王が生まれると、古い女王がたくさんの働き蜂を従えて、巣箱から出ていってしまいます。
採蜜の時も迫っていたんで、分蜂は困ります。。

巣箱内をくまなく探しましたが、女王は1匹しか確認できず、あれは気のせいだったのかと思っていたのですが、その後の内検で女王が入れ替わっていることが分かり。。。(見逃してた〜。。)
当然、蜂の数が減っているので、蜜の増える量も遅くなり。。。。
さらに梅雨の大雨で貯めていた蜂蜜は食料となって消え、給餌が必要なほどに。。
採蜜の機会が一つ、消えてしまった。。。

ただ、長雨の中、新しい女王が産卵を始めると、巣の雰囲気も変わりだし、力みなぎってるなぁと思った頃、夏がやって来た。

「夏は全く動かないよ」という伝ちゃん先生の言うとおり、毎週の内検時もほとんど動きがなく、王台もできず、蜂も増えもせず減りもせず。

涼しくなり出して、少し経った11月15日。
冬ごもり用の蜂蜜を貯める前、2022年最後のチャンスということで、半ば無理やり、それでも巣枠4枚(満タンではなかったが。。)を遠心分離機にかけて、初めての採蜜。
300gくらい?
気分は最高ー! ありがとうー! かなり盛り上がってしまいました。


そして、12月末。
冬支度を済ませて、巣箱は防寒仕様へ。


力を蓄えながら、今も春を待っております。


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