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事業創造デザインプログラム2023 Advanced Day1 開催レポート

こんにちは。SSDCデザイナーの平山です!

この記事では、2023年8月4日(金)に開催されたSSDC事業創造デザインプログラムDay1(課題を深堀する)の開催レポートをお伝えしていきます。

少しでも、当日の熱量を感じていただけますと幸いです!

【この記事はこんな方におすすめ】
・社会や地域をより良いものに変える事業を創造したい方
・新しいことを自ら考えるのが好きで、それをカタチにしたい方
・地域に根差した具体的な課題をお持ちの方


はじめに

事業創造デザインプログラムとは、産・学・地域のイノベーターが、社会や地域の課題を解決するビジネスアイデアを構想し、実現するためのプログラム。
SSDC主催で2019年から開催しており、今年で5年目を迎えるプログラムです。

2023年度はEssential(体験セミナー)Basic(座学&基礎ワーク)を経てAdvanced(実践ワークショップ)には21名が参加し、受講生は、3ヶ月間のワークショップを通して、事業創造を実践的に学んでいきます。


体験する人:120
学びだす人:70(約60%)
実践する人:21(約30%)

きっかけを掴んで一歩踏み出すこと、エネルギーと時間を本気で費やすことが最大のハードルだと考えられます。

2023年度のAdvancedでは、7-10月までの約3ヶ月をかけ、社会課題・地域課題解決のビジネスコンセプトをつくっていくことに受講生は取り組んでいきます。

2023年度事業創造デザインプログラムに関する詳細は、SSDCホームページの特設サイトをご覧ください!


これまでのあらすじ

7/21(金)のDay0では、21名の受講生のみなさんとキックオフが開催されました!
以下3点が全体で共有され、本格的にプログラムが始まるDay1から、参加者が準備万端で走り出せるようにセットアップが行われました。

Day0の目的

  • 全体ガイダンス

  • 相互理解

  • 熱量

Day0の3つの目的

↓Day0(キックオフ)の様子はこちら


Day1のアジェンダ

Day1のアジェンダは下記の通り。
アジェンダの中からいくつか抜粋してお伝えしていきます。

Day1のアジェンダ

Day1の目的

Day1での目的は、下記の2点と明確にされ講義がスタート。

  • 社会課題から発想する視座を得る

  • 課題を深堀する

Day1では、社会課題から発想する視座を得ると共に、
自分で設定した解決したい社会課題テーマに関して、課題の初期仮設を構築できるようプログラムが遂行されました。


Day1の目的


片桐恭弘先生 特別講義「社会課題から発想する」

Day1冒頭、国立研究開発法人産業技術総合研究所人工知能
研究センター長/SSDC代表理事の片桐恭弘先生による「社会課題から発想する」というテーマで特別講義が行われました。

特別講義の様子


国立研究開発法人産業総合研究所人工知能研究センター研究センター長/SSDC代表理事
片桐恭弘先生

具体的な特別講義の内容としては、以下の3つの観点からのお話でした。

  1. 日本社会の現状

    • 人口減少、少子高齢化、地方創生、経済停滞などの課題が取り上げられました。

    • これらの課題は世界的なもので、日本が解決策を先導することで他国にも貢献できる可能性が示唆されました。

  2. 世界の現状

    • 台湾でのソーシャルイノベーションサミットで、ITを活用して地域課題に取り組む動きや銀行の若手ベンチャー支援についての事例が共有されました。

    • ヨーロッパでの宿泊時の体験について、デジタル化による労働力省力化の現状が紹介されました。

  3. 最後に:参加者へのエール

    • 地域課題へのアプローチは自分の経験から具体的なアイデアを見つけることが大切と共有されました。

    • 深い議論とネットワーク構築を大切に、実現に向けて仲間と協力し、進んでいってほしいとエールを送られました。


このように、特別講義では日本社会の課題や世界の動向、地域課題の解決へのアプローチについて、具体的な事例と参加者へのエールが発信されました。


初の取り組み!「バーチャルチーム」

片桐先生の特別講義後は、今年度から初めての導入する仕組み、「バーチャルチーム」についての説明が行われました。

「バーチャルチーム」は、他の受講者と交流し、より多くの情報や改善に繋がる気づきを得たり、モチベーション面でもポジティブな効果が期待できるとされています。

Advanced期間中は、バーチャルチームを活用し、受講者間の情報交換、壁打ち等による相互フィードバックを得る場として今年度から新しく導入された制度です。

「バーチャルチーム」活用イメージ


バーチャルチームで実施することは・・・
 ①情報共有:週次の定例会を実施し、進捗の共有や互いに持ち合っている情報のシェアが行われます。
 ②相互壁打ち:各メンバーの悩み事に応じて、「カベ」となって意見のシェアが行われます。


バーチャルチームで互いに情報のシェア


メンバー同士で「壁打ち」をしてアイディアの磨き上げを行います


ワークタイム:課題の深掘り

特別講義後は、約1時間で、バーチャルチームに分かれて
参加者自身が、取り組みたいテーマについて「課題の深堀」のための対話が行われました!

「課題の深掘」を行う際、気を付けたいポイントとして、「氷山モデル」をSSDC講師の北村が紹介しました。
目に見えている「現象・出来事」に対して、裏側に何があるのかを検討する観点についてお伝えがありました!

表面に見えていないものを捉えるために「氷山モデル」を活用


以下、各チーム討議の様子をお届けします。
限られた時間のなかで、課題を掘り下げていく各チームの活動を掲載いたします!

バーチャルチーム構成と17のテーマ

各チームでは、以下の内容をシェア&検討が行われました。

・シェアードの役割決め(リーダー、タイムキーパー、メモ)
・初期課題仮説の検討(誰の/どんな課題)
・課題インタビュー先リストアップへの着手
・チーム定例会の設定


バーチャルチーム:A
バーチャルチーム:B
バーチャルチーム:C
バーチャルチーム:D

「KPT」でDay1の振り返り

KPTとは「Keep(よかったこと、続けること)」「Problem(問題だったこと、改善すべきこと」「Try(次回挑戦すること」を洗い出し改善していくシステム開発における振り返りのフレームワーク。

事業創造デザインプログラムではこのKPTを採用しながら、各回の終了後に振り返りが行われ、各チームの学びを深め、活動の推進が図られています!


「KPT」での振り返り

各チームの「KPT」

<Aチーム>
■Keep:双方の意見交換をすることでお互いにフィードバックが得られたこと
■Problem:ワークの時間配分が適切でなかったこと
■Try:事前にやることを明確にしておくこと、双方の意見交換時に「壁打ち」を意識して行うこと

<Bチーム>
■Keep:課題の深掘りが出来たこと
■Problem:深掘りはできたがまだ課題が明確化しておらず、ぼやけていること
■Try:課題インタビューに向けた準備を行うこと、事業化を見据えた競合・既存のサービスについての調査すること

<Cチーム>
■Keep:学ぶ姿勢を常に保ち続けられたこと、頭の中をシンプルにすること
■Problem:事前の準備・課題への取り組みが不足していたこと
■Try:具体的なソリューションアイディアに落とし込んでいくこと

<Dチーム>
■Keep:チームでのコミュニケーションにより交流が出来たこと
■Problem:ワークの時間配分が適切でなかったこと
■Try:チームのフィードバックの観点を揃えて適切なフィードバックを行うこと


Day2にむけて

受講生の方々は、Day1での対話内容を踏まえて、課題当事者へのインタビュー準備にそれぞれ着手していきました。2週間の間に、チームMTGが各チームで実施され、受講生の方々は、各個人ののアイディアの課題の質を高めることに努めていきます。

8/5(土)Day2では、インタビュー結果を持ち寄って課題仮説の再設定・解決策アイデアの発想・ソリューションコンセプトへの落とし込みが行われます。

最後は全体で写真撮影。
いよいよ本格稼働しはじめた各チーム…続きは、Day2レポートをお楽しみに!!


Day1ポースで全体写真撮を行いました!


各日程のレポートはこちらに。

◆Day0 開催レポート 

その他、SSDCにおける事業創造デザインプログラムの活動記事は以下URLからご覧ください!
*開港3都市(神戸・横浜・長崎)での活動報告も掲載しておりますので、
地域の課題に根差した事業創造の体験の様子を見ることができます。

また、その他SSDCについての詳細やお問い合わせページも添付しておりますので、ぜひご覧ください!



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