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絵本と子ども服で子どもたちの笑顔をつなぐプロジェクト

サンシャインシティが、ファミリーにとってよりいっそう"楽しく" "居心地よく" "安心して"過ごせる場所になるために実施している「サンシャインシティ ファミリープロジェクト」。年間を通してさまざまな取り組みを行なっていますが、SDGs に関わる取り組みもたくさん!今回は 「サンシャインシティ 絵本の森」担当の近藤さん(株式会社サンシャインシティ コミュニケーション部)と、「子ども服マーケット」担当の岸野さん(株式会社サンシャインエンタプライズ 事業企画部)にお話しを伺いました。

絵本が循環して笑顔が生まれるプロジェクト「サンシャインシティ 絵本の森」

――「サンシャインシティ 絵本の森」はどのようなプロジェクトなのでしょうか?

近藤
「サンシャインシティ ファミリープロジェクト」を立ちあげた際に、ひとつ目のイベントとして開催したのが「絵本の森」でした。きっかけは、コロナ禍で家族での外出先に困っているというお客さまのお声。「サンシャインシティなら安心!」と思っていただけたらと、子どもも大人も親しみのある「絵本」を切り口とした企画をスタートしたんです。
まずは、ファミリープロジェクトのテーマでもある“安心して” “居心地よく”過ごしていただける空間を提供したいと思い、アルパ 1F に「絵本のひろば」をつくりました。小学生以下の「お子さま優先のエリア」 として、絵本を楽しんでもらったり、親御さんにはひと休みしていただいたりと、家族団らんの時間を過ごしていだける居場所を目指しています。

――「絵本のひろば」は、サンシャインシティが家族の憩いの場になっているような、象徴的なエリアですよね! 家族のための空間づくりの他にも取り組みはしているのでしょうか?

近藤
はい、絵本のリサイクルも行なっています。ご家庭でお子さまが大切に読んでいた絵本は、捨てられないというお声が結構あったんです。一方で、なかなか絵本を買えないご家庭があるという現状も。そこで、大切にしていた絵本を必要な方に差し上げたい想いと、絵本を子どもに読ませてあげたいという想いを繋げられるように、「絵本のリサイクルボックス」を設置することから始まりました。集まった絵本は、サンシャインシティの社員が、一冊一冊丁寧に消毒作業をし、「サンシャインシティ 絵本の森からの寄贈本」というシールを貼って、近隣の施設などに寄贈 させていただいたり、イベントでお客様へ無料でプレゼントさせていただいたりと、どんどん次の世代へ渡っています。

〜絵本のプレゼント会の様子〜

――大切な絵本を、次の世代に受け渡すとは素敵な活動ですね!反響などはいかがでしょうか?

近藤
私もイベントで立ち会うことが多いのですが、お子さまが一目散に絵本に向かって走っていく様子や、どれがいいかなと絵本を選んでいる姿はとても微笑ましいですね。親御さんにもとても喜んでいただき、「今度は、家にある絵本を持ってきますね!」と言ってくださることも。お客さまが求めていることと、弊社が提供できていることがちゃんと一致していることを実感できて嬉しいです。

ーーなぜ「絵本」だったのですが?

近藤
子どもも大人も楽しめるということもありますが、スマホで動画などに親しまれている時代に、あえてアナログな体験を提供したいという想いもありました。オリジナルの絵本も制作していて、サンシャインシティでしか体験できない、思い出が生まれる場所になればと思います。そしていつか、またサンシャインシティを訪れたときに、「あの絵本をここで読んだね!」と、ご家族で振り返っていただけたら嬉しいですよね。プロの方による「絵本の読み聞かせ会」や「お絵描き教室」も行なっているのですが、それも専門家による高い技術に触れることで、思い出に残 る感動を体験してほしいなと思っているからです。

支援を通して気持ちをつなげるプロジェクト「子ども服マーケット」

――岸野さんが携わっている「子ども服マーケット」は、どのようなプロジェクトなのでしょうか?

岸野
以前、豊島区の子どもたちについて調べたところ、相対的貧困の問題や放課後に居場所がない子どもたち、そして誰にも相談できない親御さんなどのさまざまな問題が浮き彫りになり、私たちにできることはないかと考えたことがきっかけです。生まれた環境などに左右されずに、子どもたちには豊かな人生を送ってもらいたいという想いのもとに、グループ社内の有志 5人が集まりました。人生の思い出になるようなことを提供するという目標と、地域の皆さんと協力して子どもたちを支え合うプラットフォームをつくることを目標に掲げて活動しているところです。 その活動のひとつが「子ども服マーケット」です。
サンシャインシティ内で子ども服の回収をしたところ、なんと半年間で約 6,700 着も集まりました。なかには、新品を買って入れてくださったり、温かいお手紙も添えられていたりと、地域のみなさんの気持ちも込められているものもありました。この集めた子ども服は、プロジェクトに協力いただいている NPO 法人豊島子ども WAKUWAKU ネットワークを通して必要なご家庭に届けていたのですが、昨年末にサンシャインシティ内で直接子ども服をお渡しする機会として開催したのがこの「子ども服マーケット」です。

――皆さんの温かい気持ちが詰まった活動ですね。反響はいかがでしたか?

岸野
今回は NPO 法人から募集をかけて参加者を募り、会場でゆっくりと親子で洋服を選んでいただいたのですが、「普段買ってあげられないような服やおもちゃを頂けて、子どもも楽しそうに過ごしていて、参加してよかった」というような嬉しいお声をたくさんいただきました。大学生や地域のボランティアの皆さんたちにも当日は参加いただき、子どもたちの嬉しそうな姿を見て、 今後もぜひ参加したいと言ってくださったのも嬉しかったです。

~区⺠ボランティアの皆さんによる子ども服マーケットの様子~

――何か手助けをしたいと思っていた方にとっても、そういった場所があることで支援の輪が広がりますね。スタートが、分析や調査、認識者へのヒアリングだったとのことですが、なぜでしょうか?

岸野
本当に求められているものをお届けしたいと思ったからです。闇雲にあれこれ集めても、もしかしたら必要じゃないかもしれないので。今回は子ども服でしたが、他にも必要なものはないか、 引き続きヒアリングなどを行いつつ、別のイベントとして実施していければと思います。

サンシャインシティを飛び出して地域にも!

――今後はどのようなことに挑戦をしてみたいですか?SDGs の視点からもお聞かせください。

近藤
今後、「絵本の森」では、子どもたちが自分で考えたストーリーを実際に本にするなど、子どもの夢を叶えるような活動にも取り組んでいきたいです。そして「絵本のひろば」はご家族が安心して過ごしていただける場所のひとつになりましたが、それだけではまだ足りないという実状も。もちろん遊べる場所も必要なのですが、休憩したり、相談する人がいないという悩みを抱えた親同士が交流できたり、コミュニケーションが生まれるような場所づくりにも挑戦していきたいです。そういう方の拠り所になれるような所を、サンシャインシティだけでなく、街にも広げていけたらいいですね。
またサンシャインシティが取り組む SDGs には、思い出を一緒に提供できるような要素を入れたいと思っていて、振り返ったときに面白かったねというエッセンスもある、サンシャインシティらしい SDGs の取り組みをこれからも続けられたらと思います。

岸野
私たちのチームでも、地域を巻き込んで子どもたちを支え合うようなプラットフォームをつくっていきたいなと思っています。企業や行政、NPO 法人、大学も一緒になって、さまざまな課題を解決して、子どもたちが幸せに暮らせるような街にしていきたいですね。
そして SDGs の活動をしなければいけないと使命感にかられて活動するのではなく、今やっていることが自然と SDGs の活動だなってなるといいですね。そんな活動が、サンシャインシティを飛び出して街にも広がるといいなと思います。それらを体験した子どもたちが将来、この場所に住みたいと思ってえるような、世代を通して語り継いでいける活動をすることで、良い循環を生み出していきたいです。